見出し画像

上五島教会巡り(25)桐教会・キリシタン洞窟

2021.11.20-23。五島列島の野崎島・中通島・若松島・奈留島のカトリック教会を旅してきた記録。

大平教会からまた海岸沿いをくねくね走って若松港まで。この島では地元の車かレンタカーしか見ていなかったのだが、ここで1台だけ熊谷ナンバーとすれ違って「えぇ?!」となるなどした。福岡からフェリーで入ってきたのかな~。

若松大橋を渡って中通島に戻り、少し山沿い走ったら桐教会に到着。駐車スペースがあるのでありがたく停めさせてもらって見学開始。

桐教会

主塔がすごい立派で印象的。屋根の縁も一定の間隔で切り込みが入っていたりする。真下から見ると白一色だが、屋根が赤い。この教会も鉄川与助(鉄川工務店)が関わってるようだ。
ちょっと離れた場所から遠目に愛でるほうが印象に残っている。

教会から海を望む

訪問日は雨が降ったりやんだりな天気だったのだが、そんな天気でも海が青くて透明度があって綺麗だった。天気良かったらもっと美しい青が愛でられたのかもなーw

信仰の先駆者顕彰碑

教会入口横に「信仰の先駆者顕彰碑」が建立されていた。五島では、桐古里郷のガスパル与作が治療のために長崎に行き、偶然、大浦天主堂に入ってプティジャン神父を訪ね、五島キリシタンのカトリックへの復活を導いたとされる。このガスパル与作とその父パウロ善七、ミカエル清川沢次郎を顕彰する碑。

桐教会献堂50周年記念碑

もう一つ記念碑があった。桐教会が献堂されて50年の記念碑。桐小教区の教会が描かれていた。

桐教会の解説パネル

教会内部は、大きな教会ではあるがシンプルで装飾も少ない。その分、中央にあるキリスト像の印象が強い。

キリシタン洞窟

桐教会の見学をした後、教会下に移動。海上タクシー「祥福丸」の人と待ち合わせしていたのだ。そこから船のある港まで連れて行って貰って、

いざ、出港ー!!

船乗せてもらって向かった先は、キリシタン洞窟。

ハリノメンド

キリシタン弾圧が行われていた時期、里ノ浦のキリシタンは船でしか行けないこの洞窟に身を隠していたという。しかし、ある朝、付近を通る船に朝食を炊く煙を気づかれてしまい、通報され捉えられてしまったという。

その洞窟の穴は、海から見るとマリア様が幼いイエス様を抱いている姿に見える。

直前まで雨が降っていたりしたので、コンディションが良いというわけではなかったのだが、船長さんの「上陸しますか?」の問いに「はい!」と答える我々。

島に船を直接押し付けて接岸。まさに接岸。

でもぱっと見る限り桟橋のようなものは無い。「じゃあ、船を島に寄せるから、先頭から上陸してね!」と言われ、船は岩場に突っ込んでいったwwマジかww。船の先端から岩場に上がるという体験は生まれてはじめてだった。

岩場を歩く

岩場歩きなんてまともにやったことないので、足場を確認しながら恐る恐る進んでいく。船長さんは船から離れられないので、船からスピーカーで「そこを降りて行くと入口だよー」とか案内してくれたw

十字架とキリスト像
洞窟内部を望む

本来、洞窟内にも入れるのだが、訪問した時は雨水が上からガンガン落ちてきていて、足場も水没していたので入口から中を伺うに留めた。
思っていたよりも広い空間ではあったが、ここで生活するのはかなり厳しいよな、と当時に思いを馳せるなどした。

【Thanks】本記事の大部分の写真提供:りおちゃん

■■■

【桐教会(きりきょうかい)】
教会の保護者:聖ペトロ
創建:1958年
拝観料・入場料:無料(献金箱にご寄付をお願いします。)
内覧時間:9:00~17:00

キリシタン洞窟まで連れて行ってくださった祥福丸さんについては、こちらからチェックいただければと思います♪


この記事が参加している募集

サポートをお願いします!頂いたサポートで、テトぐるみ(1284円(税抜)/1個)を買っていきます。目指せテトぐるみ100個!!