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上五島教会巡り(29)船隠教会

2021.11.20-23。五島列島の野崎島・中通島・若松島・奈留島のカトリック教会を旅してきた記録。

浜串教会からまた県道までぐいっと登って北上。国道と違ってくねくねしたルートではあるが、道が細いというわけでもなく、走行自体はさほどストレスを感じることもなくスイスイいける。

キツめのカーブから分岐する道に船隠教会の看板。そこを入って、また海岸までガンガン降りていく。

船隠教会

ほんとに教会周辺にしか民家がない、ものすごく小さな集落。そこにあるシンプルな教会。主塔は八角形のトンガリ屋根。シンプルだが可愛らしい教会。
内部も白を基調とし花で装飾されていて、明るく可愛らしい印象を持った。

船隠教会の解説パネル

船隠教会は、1927年に民家を買い受けて聖堂とし、創建された。老朽化と戦後の人口の増加にともない、1952年には聖堂改築の工事が着手されたが、土砂崩れや台風などの災害に見舞われ、工事は中断を繰り返し、1956年に現在の聖堂が完成した。

直ぐ側に砂防堰堤

土砂崩れ……確かに教会のすぐそばに砂防堰堤がこっち見てたんだよね。GoogleMapで周辺眺めてみると、この奥に結構大きな砂防堰堤がザクザクっと存在していた。
なかなかにリスクの高い場所であるように思った。一気に教会を巡っていて解説で学んだりして、信者が生活の場として選んだところというのは、キリシタン迫害から逃れるためにアクセスしにくい場所、リスクの高い場所に居を構えるしかなかったという事情の他に、あとから移住してきた立場なので、先住の民がいない場所に集落を切り開く必要もあったりで、ほんと苦労を重ねる道しか無かったんだな、と思うなどした。

ロザリオの聖母

入り口脇には、ロザリオの聖母が我々を迎えてくれた。

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【船隠教会(ふなかくしきょうかい)】
教会の保護者:ロザリオの聖母
創建:1956年
拝観料・入場料:無料(献金箱にご寄付をお願いします。)
内覧時間:9:00~17:00


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