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映画「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」は歴史に残るクソ映画だった

劇場公開日 2020年2月21日
2020年製作/118分/G/日本 
配給:東宝

この映画 1年ほど前に観たにもかかわらず消化しきれないほどの
いらだちが残っているのでここでも吐き出す。
これは、すごい事ではあるので、良い映画なのかもしれない。
この映画をほめている人間がいたら、その人に良かった点を細かく聞いてみたい。

①この映画はらくらくホン世代のお爺ちゃん達が結集して作ったITサスペンスである。

ココに尽きる。映画はものすごくダサいルックと音楽で始まる。
意味不明なドンドコ太鼓に合わせて、マトリックスよろしく
緑色の画面、マトリックスが公開されたのは20年も前なのに
WEBの世界はいまだに緑色だと認識している演出家は、
いまだにi-modeで検索しているに違いない。

そして、ハッカーと思しき人間のPCは「コルタナ」がデフォルトでONになっており、いちいち「エラー」とか「サクセス」とか
音声読み上げ機能が働いている。これは、メモリの無駄遣いになるし
ハッカーの人は設定を切るべきだと思う。

そして、らくらくホン世代なのはハッカーだけにとどまらず
白石麻衣が開くFacebookみたいなSNSは
アプリじゃなくてブラウザで閲覧している。
頻繁にパスワードを手打ちしなければならないSNSを
誰が更新するのだろうか、、、だれもそこに疑問を抱かなかったのか…
ものすごく問題である。

この映画がすごいのは、IT描写だけではとどまらない。
演技もとんでもないのだ。
役者は狂気を表現するために、めん玉をひん剥かせ
キョロキョロを繰り返す。ただ、それだけ。
狂ったら笑うのテンプレ演技。何千回見せられたか分からない
日本のキチガイ描写の一辺倒に辟易とさせられるわけです。
演技の教科書とかに、書かれているのでしょうか?
「STEP1:狂ったら瞬きをせずに笑いましょう」
とか? 映画には狂人がよく登場するものだが
狂った瞬間、笑う演技を見せた映画には常に0点を与えると決めています。

さらに、ひどい点はたくさんあるので以下箇条書きになるが…
・死体を見て腰を抜かすベテラン刑事
・なぜか静岡県警に日常的にアクセスする一般人がたくさんいる。
・白石麻衣に気遣い脱がさないレイプ犯

など、あらゆる点がスゴイと言わざるを得ない。
面白いシーンは30秒とない、とんでもない日本映画だった。

(映画.comにも簡易的なレビューをしています。)

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