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生活、2024/06/23。

ここ半年を振り返ってみる事にした

Cody・Lee(李)の新しいアルバム「最後の初恋」を聴きながら、久しぶりにnoteでも書いてみようかなと思った。
久しぶりにログインしようとしたら、パスワードが間違っていたので再設定した。記事が4つしかなかった。
まさか消された!?と思ったが、自分で削除したのだと思い出した。
あとから振り返って残しておく価値がないな、読まれたくないな、と思ったら削除したりする事がある。多々ある。
X(旧Twitter)でもよくそういう事をする。

2024年6月23日現在、僕は秦野市に住んでいて、パグと暮らしている。避妊手術のために昨日動物病院に一泊して、今朝迎えに行ってきた。
千切れて飛んでいきそうかと思うほど尻尾を振ってくれたので、そのまま市役所そばの川添いを1時間ほど散歩してきた。
数日前に降った雨の影響なのか、普段ほとんど流れていない川の水が普通の川らしい様相を呈していた。
川の音を聴きながら山を眺めながら歩くと、自然っていいな、としみじみ感じる。

半年前の自分に「君はもうすぐ自然豊かな街に住むようになり、なんなら転職もしているよ」と言ってもきっと信じてもらえないだろう。
自分で言うのもなんだが、それくらい生活の何もかもが一変した半年だった。

いろいろな事の整理の意味も含めて、ちょっとここ半年くらいを振り返ろうと思う。

退屈な日々に訪れた転機

iPhoneの日記アプリにちょこちょことメモや掃き出し程度に色々と残してあったのでそれを見ながら。

昨年の夏にホテル事業担当から、念願の会計システム担当に異動になったものの、やるのはほとんど定常業務という「これぞ夢のまったり社内SE」な状態。

それが良いという人も世の中にはゴマンといるだろうが、僕は早々に飽きてしまった。そんなとき、上司から案件の依頼があった。

「経理のやってる管理会計周りのデータ連携を何とかしてほしい」と。

業務改善好きな自分としては「はい喜んで!」というような内容で、昔から情シスが保守していたけど担当がころころ変わり、実際どうなっているのかブラックボックスな業務プロセスだった。
触らぬ仕組みに祟りなし、とばかりにパンドラの箱となっていた業務だったが、決算早期化が迫られる中、経理側の業務プロセスにおける手作業でヒューマンエラーが毎月のように発生して、管理会計の数値出力が遅れるという問題がいよいよ笑えなくなったきたというお話。

定常業務をやる傍ら、現状把握をすべく経理の使っているマニュアルを眺めたり、担当者に直接話を聞いたり、使われているツールのソースを読み漁ったりしていた。細かく書くとキリがないが、ボタン1つで全部終わっちゃいそうなデータの加工をいちいち手作業でやっていた。それも入社間もない新卒の通過儀礼のような業務だというから驚きだ。

後続システムで項目の不一致エラーになるからと、CSVファイルをメモ帳でひらいて「伝票No」という文字列に「.(ドット)」を追加して「伝票No.」にしたり、Accessのテーブルに仕訳データを直接ペーストしたり、そういうむずがゆい無駄な作業が何の疑いもなく「そういうもの」として経理のマニュアルに記載されていたりした。

「連結会計やってるような大企業の経理も意外とそういうしょうもない改善の余地が山積みなんだな」と思ったものだ。

Accessを改修してボタン1クリックでやっちゃっても良かったのだが、当時会社に導入したばかりのETLツール(AsteriaWarp)がどれくらい使えるか検証がてらやってみてほしいと上司の上司から依頼されたので、AsteriaWarpの操作を覚えがてら、業務プロセスの改善に向けて動き出したのが年末くらいの話。

2017年に前々職の会社で基幹システム入れ替えのPJでDataSpiderという製品を使っていたので、まあ似たようなものだろうなと思いながら設計と実装と検証を進めていった。

結果的に1回あたり90分ほどかかっていた手作業を全自動化する事に成功した。

経理がやる事は、勘定奉行からDLした仕訳データを所定のフォルダに任意の名前(拡張子はcsv)で保存すると、AsteriaWarpがフォルダ監視してファイルを処理して、後続システムでインポートするためのCSVを出力する、というような内容だ。

勘定奉行のアダプタを追加すればDLすらする必要がないと提案したが、そこまでお金はかけたくないという事だった。あ、そんな程度の熱量ですか、と少し落胆した事を覚えている。

AsteriaWarpの内部処理(Mapper)の中では、部門コードをマスタによって置換したり、勘定科目コードをチェックしてBS科目を削除したり、案分比率マスタを使って原価を部門ごとに配賦したりというようなオーソドックスな仕様を取り入れた。

既存のAccessマクロで実装されている通りに実装しても良いのだろうが、「どういうロジックか」だけでなく、「これは何のための処理なのか」という目的に立脚する事で業務プロセスそのものと徹底的に向き合う事があとあとラクをするために欠かせないし、そこで脳みそに汗をかく事こそが業務改善の最も面白いところだと思っている。

長くなりそうなのでより具体的な事は別の機会にでも書こうかと思うが、この仕組みが2024年3月にリリースされた時は、経理の人たちから神様のように扱われた。さほど複雑でもないデータ連携でこれだけのインパクトがあるなら、もっとラクにしてあげたい!とアドレナリン全開で上司に提案をしたのだが、出てきた回答は「そういうのはまだいいじゃない?」だった。

この温度差はそれから一か月も経たないうちに、退職という形で結末を迎えることになる。

2年ぶりの転職活動

経理の業務改善にブレーキをかけられた僕は、日増しに上司に対してのフラストレーションを募らせていった。
前々職では先陣きって部門横断的に飛び回っていたので、「僕が判断しますから」「僕が経理とはやり取りをしますので」というマイクロマネジメントとはまさに水と油。

本格的に転職活動を始めるのにそう時間はかからなかった。

前回と同じエージェントに連絡を取ったのが3月下旬。
そこから現職の内定が出た4月中旬(なんと僕の誕生日に内定をもらった)までが今回の転職活動期間。転職活動の話や、仕事の話(ほとんど上司への不満)をX(旧Twitter)でポスト(旧ツイート)していたところ、現職のCTOから声をかけていただき、縁あって今に至る。

いつどこで何がきっかけで人生に転機が訪れるかがわからないのが、SNSありきの今の時代らしいな、と感じる。

転職活動で色々な求人を見ていて感じたのが、DX推進を掲げデジタル人材を求めてる割に、必要なスキルセットや任せたい職務内容の解像度が低い企業が多かった。
とりあえず人を採ってDX推進を任せればあとはよろしくやってくれるだろう、程度の温度感だといまの売り手市場では欲しい人材からは見向きもされないんじゃないかと偉そうに語ってみたりする。

退職交渉

AM半休を取り、とある企業の最終面接に行ったあと本社に出勤するやいなや、部長から個室へ呼び出された。

「単刀直入に聞くけど、転職活動してる?」

最終受けたばかりでまだ内定ももらっていない状況だったから、何と答えてよいものか束の間逡巡したが、それをそのまま正直に伝えた。

「こっからひっくり返すことは難しい?」
と言った部長の声が、心なしか震えていたような気がする。

「もっと改善ガシガシ進めたい」と以前部長には直談判をした事があった。
上司のペースや匙加減に合わせてたら、何年経っても進まない、と。

その時の部長の回答は「まあ、いったん直接彼と会話してみなよ」だった。
「やりたいって言えば反対はしないと思うよー」と。

その翌週のオフィシャル飲み会で僕は上司に提案した。
「4月から何やるんですか?割と暇なので経理の件ドンドン進めたいんですけど」

低姿勢を装いつつも、心の中では(これが最後通牒だぞ)とつぶやいていた。

予想通り、上司の反応は微妙だった。

「うーん、やってもいいけど、経理も忙しいし、いろいろ落ち着く7月くらいからでもいいんじゃない?そんなに急がなくてもね笑」

生ぬるいビールを気だるそうに飲む上司に満面の笑みで「そうですか~」と吐き捨て、いっそう冷え切った心で注文したコークハイボールは、そんな僕の決意を表すように炭酸が強く、そして濃かった。

「その話はまだいいね」と君が言ったから三月十九日はサラバ記念日。

終わりに

久しぶりのnoteすぎてこれ以上はグダグダになりそうだから今回はこのへんで書くのをやめようと思う。

住む場所が変わり、職場が変わり、生活が一変した。

秦野市に住んでいる事をSNSで公表しているが、自然が多くとても住みやすい。車がないと話にならないが、スーパーも夜遅くまでやっているし、家賃は安いし家は広い。

1LDK庭付き駐車場込みの物件を都内で探したら安くても20万はかかるだろう。

通勤時間がえげつないが、学生時代は実家から八王子の方までドアtoドア2時間かけていたので、実はそこまで苦じゃない。

ロマンスカー通勤に慣れてしまったので、定期外の交通費がなかなか財布に厳しいが、通勤時間をプラスの時間に変えるための投資としてはコスパなかなり良い方だと思う。

新しい会社に入社して1週間が経過した。オフィスが地上200メートルにあり、高速エレベーターのGにまだ全然慣れないが、初のオフィスカジュアル勤務と、思い切って買った曲げわっぱを楽しみつつ、来週から始まるであろう実務で思う存分暴れまわってやりたいと思っている。

最後にさいきん僕がハマっているアーティストを2組紹介する。
通勤中やドライブ中、朝の身支度の時間を楽しくしてくれる最高の音楽体験を。

Ginger / TOMOO

DANCE偏桃体 / Cody・Lee(李)


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