桐島、朗読するといい声になるんだってよ
タイトルにはあまり深い意味はありません。
どうもこんにちは、シノブです。
みなさまは、自分の声が好きですか?
僕は正直あまり好きではありません。
それにくわえて、以前勤めていた会社の上司には、
「お前の声は小さすぎて聞こえない」
「早口すぎてウーマンラッシュアワーのバイトリーダーみてーだ」
「なんか意味のわからん言葉とか単語使うのやめろ」
自分の声はもちろんのことそれ以外の話し方や伝え方まで指摘され続けたおかげで軽いイップスに悩まされたりしていました。
さてそれはさておき、少なからず自分の声があまり好きではない、という話は巷でもよく耳にしたりします。
これを読んでいるあなたはいかがでしょうか?
もしちょっとでも自分の声に対して自信がない、不安がある、好きではないという気持ちがあるようでしたらこの記事がお役にたてばと思います。
ちなみに今回参考になったなー、と感じたのはこちらの本。
読み物としても非常にわかりやすいし、アナウンサーである魚住さんの実際のトレーニング方法や考え方も書いてあって面白いので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
それでは早速参りましょう。
【朗読の効果・メリット】
ではまずは朗読で得られる効果、メリットから解説していきます。
本の中でもその朗読で得られる効果、メリットは数多く書かれていますが、個人的に効果があったなー、というものは下記。
■いい声になった
・声の音量が安定した
・話が聞き取りやすいと言われるようになった
・言葉や単語が以前よりもスラスラ言えるようになった
■表情が明るくなった
・顔トレの意味合いもあってか表情が柔らかく表現力も上がった
■集中力スイッチが入りやすくなった
・朝一にやることで集中力のスイッチが入るようになった
要は、コミュニケーション力の向上に役立つよ!というのがメイン。
さらに僕の場合は朝の行動に取り入れてルーチン化することで集中力が増したりマインドフルネス瞑想の効果も出ているな、と感じています。
その方が一日中いい声や表情でいられますからねー。一日の終わりにストレッチ代わりにやるのもそれはそれで良さそうではありますが、さすがにそこまでは僕も回ってはいないのです(汗)
余裕のある人は体のストレッチ同様、朝と晩2回やってみてもいいかもしれません。
【具体的にどうやるのか?】
簡単に言えば毎日1分でいいから朗読しましょう、という話。
実は腹式呼吸や早口言葉など下準備というか細かいトレーニング方法もあるのですが、ここでは朗読に絞って解説をしていきたいと思います。
朗読にあたって抑えておきたいと思ったポイントは3つ。
・相手がいると思いこんで読む
・読むスピードに緩急をつけて読む
・声はソの音にして口角を上げて読む
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・相手がいると思いこんで読む
まず最初の相手がいると思いこんで読む、という事ですが、これは割とマインド的な話かもしれません。
ただ、音読ではなく朗読というのが今回の肝になっていて、誰かと話をするときも独り言になってしまってはいけないのと同じように、相手がいることを意識して読むと説得力や表現力が変わってきます。
テクニック的な話でいうならば、感情表現をしながら読んでいく・・・ということになろうかと。
楽しいシーンでは楽しそうに、悲しいシーンでは悲しそうに、声のトーンや話し方を意識して読んでみます。
さらに、なんだったら表情も普段はそんなに感情表現しないよ、てなくらいに思いっきり爆発させてやってみてもいいでしょう。
笑顔になるようなシーンであれば、ワンピースのルフィくらいにとびっきりの笑顔になるようなイメージですね。
誰かがいたら恥ずかしくて出来ないかもしれませんが、1人でやるトレーニングであれば割り切ってできるはず。
慣れてきたら、表情だけではなくて声の出し方やトーンも思いっきりルフィのマネをしてみるのもいいですね。
モノマネはこれまでの自分にはない引き出しというか、バリエーションを出すことにも繋がりますし、色々やっているうちに自分のベストの声が見つかるかもしれません。
・読むスピードに緩急をつけて読む
個人的に一番役に立ったなといっても過言ではないのはこの緩急をつけて読む、という点です。
僕は冒頭にも書いたように、話し始めたかと思うと急に早口でまくしたてるような性質があったので、特に参考になったと思いました。
これは僕のように早口マシンガントーク乱射タイプではなくて、テンポが遅い人にも有効だと思います。
ギターでも速弾きを速いと思わせるのって、ただ常に速いっていうよりもゆっくりからだんだん速くなっていく、というのが肝だったりするんですよね。
同じように、テンポが遅い、話が遅いと言われてしまうような場合は、なるべくスラスラと話す部分と本当にゆっくり、じっくり話す部分を使い分けることで単調に感じさせないことができます。
まさに1人時間差、ともいうべきテクニック。
プレゼンでも常に一定のテンポで話されているとだんだん飽きてきます。
学校の授業でも、ずっと淡々と同じテンポ、抑揚で教えられていると眠気が出てくるなんてこともあったんではないでしょうか。
自分ではわかりずらくても、同じようなことになってしまわないためにはとにかくテンポ、話すスピードに緩急をつけるのが大事なわけです。
具体的なテクニックは本の中でも詳しく解説されていて、どんな文章でどこをどんなスピードで読めばいいのか指示されていますが、簡単にいえば大きく2つのテクニックが重要。
・一文字ずつゆっくりと話す箇所をつくる
・句読点の間でもわざと3秒ほど溜めをつくったりする
この2つのポイントを意識して読むだけで圧倒的に説得力が増して飽きさせない話し方、読み方になってきます。
いい声の出し方というよりも聞きやすい話し方、といった感じではありますが非常に役立つところなので、こちらも挙げさせていただきました。
・声はソの音にして口角を上げて読む
■声はソの音にする
声は低いよりも高い方が好感度が上がりやすい・・・という科学研究の結果もありますが、何より肌感覚として声が高い方が心地よいと感じますよね?
声は高いのはなんとなくわかるんだけど、実際あんまり高いとおかしいし、不自然なんだよなー・・・と気になるひとのために、具体的な声の高さを教えてくれています。
それが『ソ』の音です。
もちろんもっと上、オクターブ上の『ド』の音を出す場面もあります。
でも、全ての基本のトーンを『ソ』に合わせておくために、まずは自分の声が普段はどの音なのかを知っておく必要がありますし、『ソ』を出すことに慣れていなければ意識して出さなくてはなりません。
僕は普段意識していない声は『ド』か『レ』の音が多く、仕事上の電話で知らない人と話す時はかろうじて『ソ』になるかなー、というくらいでした。
昔受けた電話研修ではオクターブ上で話すくらいでちょうどいい、なんて習ったことがあったのでそのおかげだとは思いますが、いずれにせよ相当意識しないとそれだけ高い声にはならない、ということですね。
さて話を戻して『ソ』の音を出すためのやり方を説明しますと、非常にシンプルです。それは
『ド』からはじまって、順番に『ソ』の音を発音していくだけ。
これだけで『ソ』の音の出し方がわかる人もいると思いますが、わからない人のためにコツを補足しておくと・・・
低い音を出している時は喉を中心に響いているので、音階を上げるにつれて顔の上の部分を震わせることを意識する
ってことになります。
『ソ』の音が出るあたりでは、鼻の奥あたりが震えて響く感じがするはず。もしもっと顔の低い部分や頭のあたりが震える感じがする場合は音があっていません。
特に頭のあたりまでいくと、それはオクターブ上の『ド』になるので、そのあたりが実際に使う限界の声の高さ、と認識してしまっていいと思います。
■口角を上げて読む
口角を上げて読む効果はおおまかに2つあって、表情が明るく見えるということと、声のトーンも優しくなるということです。
表情の面は改めてここで書きませんが、声のトーンも優しく、感じがよくなるというのは新しい発見ですよね。
人がいいな、心地いいなと感じる声の周波数は3000ヘルツなんだそうですが、口角が上がった状態で話すと自然に3000ヘルツになるんだとか。
テレビでみかけるアナウンサーや電車の社内アナウンスなどをはじめ、印象の良い声はほとんど3000ヘルツという話も。
いい声になるために口角を上げるのは数字的にも説得力があるんですね。
【上達の裏技】
これはもうよく言われる話ですが、朗読も同じで、録画してチェックする。これが一番の上達できる裏技です。
最近の高校球児がプロ野球に入ってすぐに通用するようになったのも、自分の動きを録画して解析したり、参考になる動画を見ていることが非常に大きいのだとか。
同じように朗読に関しても自分が朗読しているところを録画してみたり、プレゼンしている場面を録画しておいてあとで振り返るのは非常に有効。
また、自分がどういう状態なのかを知ったうえで上手な人の朗読やプレゼンを動画で見てみて違いを考えてみるとさらに上達が早くなるでしょう。
ちょっと面倒ではありますが、一流のアスリートやアーティストも認める方法なのでぜひトライしてみてください。
【最後に】
ちなみに僕には4歳の子供がいるんですが、子供に絵本を読む際にもこの朗読で得たトレーニング効果があるなと実感しています。
以前よりも子供が集中してお話に夢中になってくれていて、親としても単純に嬉しく、これだけでもやった甲斐があるんですよね。
朝のトレーニングとは別に、子供に読むときも当然一つのトレーニングとしてやっているわけですから、二重に効果があるというかどんどん上達していくのがわかって楽しいですし、これからも続けていこうと考えています。
それでは、また。
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