kintone Cafe 大阪 Vol.24に参加!:初めてのLT挑戦!
ノベルワークスに入社して半年経ったかねごんです。
今回は入社半年の振り返りとして、2月15日(木)に行われたkintone Café 大阪 Vol.24で、初めてLTをした内容を書きました!
参加したkintone Café 大阪のテーマは「初心者LT大会!!」だったので、まだLTをしたことが無い自分にはぴったりのテーマでした。
今回は、kintone Caféについてと、LT大会の内容を記事にまとめてみましたので、ぜひご覧ください!
どんな人向けの記事か?
kintone Caféに興味がある人、参加を検討している人
LTに興味がある人
kintoneを活用してみたいと思っている人
はじめに
kintoneエバンジェリストである喜田さん(きったんさん)、山本さん(yamaさん)、中尾さんが主催されたkintone cafe 大阪 vol.24 !!!
今回の開催は、gusuku Ashibinaa OSAKAで行われました!
今回のテーマは「初心者LT大会!!」ということもあり、kintoneをよく知る重鎮メンバーというよりは、kintone歴が浅めの人達が集まっていたような印象でした!
kintone Café 大阪 Vol.24 スケジュール
kintone Café とは?
そもそもkintone Caféとは?と思う方のために、少しご説明します。
kintone Caféは、主にkintoneに関する知識を学ぶためのコミュニティ勉強会です。ここでは、純粋にkintoneについて学びたい方や、周りにkintone仲間がいなくて困っている方々などが集まり、みんなで学びを深める場所になっています。
kintone Caféは全国で開催されて、どなたでも参加可能ですので、少しでも興味がある方はぜひ参加してみてください!
初心者LT大会
kintone Café についての説明が終わった後は、すぐに「初心者LT大会」が始まりました。
合計4人がLTを行い、私はその中で2番手にLTを行いました。
この記事では、私を含めたそれぞれのLT内容に加え、感想もまとめています!
ちなみに、LTとはLightning Talks(ライトニングトーク)の略で、10分ほどのプレゼンテーションのことを指しています!
①複雑すぎるExcelからの脱却を目指す話 1番手:つっきーさん
不動産のソリューション推進部に所属しているつっきーさん!社内の業務をサポートする何でも屋的な立ち位置の部署で、kintoneを使ったDXの推進を任されたとのこと。
元々kintoneは情報の一元化とデータの可視化のために活用されていたが、買取再販事業部門では、Excelを用いたデータ管理が主流で、以下のような課題が存在していた。
・最新のデータがどれか分からない。
・管理すべきファイルが複数存在し、混乱を招いていた。
・急な要求への対応に時間がかかる。
・複数のExcelシートの更新作業に手間がかかる。etc..
DX化を任されたつっきーさんはまず、アプリフロー図を作成し、その後、社内ルールによりカスタマイズが制限されていたため、Customineを使用してアプリを一から構築しました。
(この結果、最新のアクション番号は693に達したとのこと。)
それにより、最新の情報が常に可視化されるようになり、以前に比べて複雑な作業が大幅に改善されたとのことでした。
~①感想まとめ~
多くの会社で使用されているExcelですが、使い勝手が良い一方、ファイルの複雑化により、管理が大変になることがあります。
このような状況で社内DXを推進しシステム化を図る際には、kintoneが役立ちます。
kintoneは、初心者の方でも直感的な画面操作が可能で、非IT部門の方が自分たちでチームの業務をシステム化しやすいものになります。
このプロジェクトは、つっきーさん1人で遂行していたとのことなので、kintoneを効果的に活用した素晴らしい業務改善事例であると思いました。
また、Customineという連携サービスを使えば、様々な機能を追加し、コードを書かくても色々なシステムを構築することも可能です!
②筋トレ記録管理システム作成を通して、kintoneのデータベース構造を理解する 2番手:かねごん
全体の2番目が私のLTです。筋トレ記録管理システムと大々的に書いていますが、これは仮想のシステムで、ほぼ全てデータベースに関わる内容を報告しました!(少し専門用語が出てくる話になります。)
はじめに
今回のLTをするために、単にkintoneの標準機能のことを学び直すのは、何か物足りないな~と思いました。
何か絡めて学び直したいと考えた時に、kintoneの特徴の1つであるデータベース機能の観点からkintoneの標準機能を理解したい!と思いました。
それは、これまでの案件の中で、kintoneはアプリを作るだけでなく、データの持たせ方を意識する場面が多くあったことが大きな理由です。
そのためデータベースについての基礎知識とkintoneの標準機能を同時に学ぶことが出来れば、今後の業務にも活かせるのではないかと考えてこの内容にしました。
ここからはLTの内容を簡単に記していきます。今回のLTでは、筋トレ記録管理システムのER図(データベースの構造を視覚的に表現する図)を用いて説明を行いました。
正規化
まずは正規化です。こちらは標準機能というよりも、アプリを作る際のポイントの話になります。正規化をすることで、アプリのデータベース内のデータの重複が無くなり整理され、整合性を保つことができます。アプリを作る際に構造を整理しておくことで、後からの追加やメンテナンス性を上げることができます。
また、情報を複数の関連するアプリに分けることで、データをより管理しやすく、無駄をなくすことができ、データの探索性も上げることができます。
主キー・外部キー
主キーは、アプリの各レコードを一意に識別する。・キーの値は唯一無二である必要がある。という特徴を持ちます。
外部キーは、異なるアプリ間の関連付けに使われる。・関連するアプリの主キーの値に対応する。という特徴を持ちます。
(以下はルックアップの設定画面になります。)
ルックアップ設定の際の各フィールドは、それぞれ上の画像の関係になります。
設定している「必須項目にする」、「値の重複を禁止する」は、これらの主キーや外部キーの特徴を考えると必ず設定しないといけないモノだと分かります。
考慮しないで設定することで、データの整合性が取れず、エラーが発生する原因にもなります。
主キーの値について
上記の主キーは、どのような値にするのが適切なのかについても考えました。
まず、考えられるのが「レコード番号」ですが、”自動で番号が発行されて、一度発行されたら同じ番号は発行しない。”という特徴を持ちます。そのため、CSVでバックアップを取っていた時に主キーが変わってしまう恐れがあります。
では、単純にユーザー名やトレーニング種目名をそのまま使えば良いのではないかとなりますが、そうではないです。それは、同じユーザー名になるとユニークキーにならない場合が考えられるためです(主キーの特徴)。そのため、アプリの構成、数、連携などを考慮して、自動採番・独自番号の付与・複数フィールドの組み合わせを用いて、ユニークキーを設定することが必要になります。
外部キーについて
先ほどの画像で外部キーも記していましたが、ルックアップの外部キーは、厳密には役割を果たしていません。
それは、ルックアップはコピー元の値が更新されても自動更新されないからです。しっかりデータベースとして扱うためには、更新されないことをほっておかずに対応をするべきだと考えます。
既にプラグイン等、ルックアップの自動更新については、色々な改善方法が存在しているため、対応することができます。もし対応しないとしても、運用方法は考える必要があるということが分かります。
~②感想まとめ~
今回はkintoneの特徴の一つであるデータベース機能の観点から、kintoneの標準機能について考えてみました。
学んでみて思ったことは、kintoneはデータベースとしても使えるが、データベースの機能を全て網羅してないということでした。(テーブルがある。データが重複しているなど)
ただ一方で、kintoneはUIの利便性に応じて柔軟に活用できるという、データベースに無い利点があります。これらの特徴を活かすことで、お客様に最適なシステムを提供できるようになると考えています。
また今回は単に標準機能を学ぶのではなく、データベースという異なる視点からkintoneを考えてみました。個人的には、今回のLTを通し、様々な視点で物事を考える重要性を再認識したので、今後の業務にも活かせるようにしていきたいです!
③新入社員が喜ぶ「商品リスト」アプリを作ろう! 3番手:フジタさん
東大阪の町工場で”土鍋を加工してIHで使えるようにする”という会社で働いているフジタさん。
新入社員が入ることが決まり、フジタさんはその話を聞いてから、3年前に入社してからの色々な苦労を思い出したとのこと。
多くの商品があって名前が分からない・使う機械の名前が分からない。更に同じような形の土鍋が数多くあり、それぞれに異なった名称があるのにも関わらず、特徴だけを伝えられて探すようなことも多々あったとのこと。
新入社員には、同じ苦労をさせないため、製品情報を簡単に検索できる商品リストアプリ導入を目指しました。
名前や形、色、顧客が使っている名前等の情報がある中で、6つの項目(コード、名前、写真、顧客名、仕入れ先名、昔の名前)があれば、だいたい網羅できるのではと考え、アプリを作成しデータを落とし込んでいきました。
そして、これが全部フリーワードで検索できるアプリがあれば誰でも迷わずに済むのではと考えたそうです。
標準の検索機能では不明瞭な検索に対する問題があったため、二つのプラグインを使用して、その課題を解決しました。「一覧高速検索&絞り込みプラグイン」(検索の手間が向上)「タグ付けプラグイン」(別名をつける)。
~③感想まとめ~
こちらの内容も、自分たちで業務アプリが作れるというkintoneの特徴を活かした素晴らしい事例でした。
フジタさんはプラグインを活用して、コードを書かずに機能を拡張しています。現在kintoneで、機能拡張できるプラグインは、有料版と無料版があり、連携サービスを含めて200種類以上もあります。
プラグインは、種類も多く簡単に導入でき、システムをより快適に活用することができます。
実際にフジタさんの事例でも、プラグインを活用したアプリを導入したことにより、新入社員から”ストレスなく仕事ができている”という感想があったそうです。
新入社員の仕事の効率化のために、このようなシステムを作ったフジタさんの取り組みは本当に素晴らしいと思いました。
また、町工場などでもkintoneが使用されているということで、kintoneが多くの会社を支えているということを改めて感じました。
④【隙間時間活用】科学的根拠に基づいたkintoneアソシエイト勉強法 4番手:コバヤシさん
M-Solutionsで働くコバヤシさん。他の方々とは異なり資格であるkintoneアソシエイトの効率的な勉強法について話してくれました。
冒頭の話で色んな事情があり試験を受けることができず、まだアソシエイトに合格していないというコバヤシさん。
しかし、その内容はかなり合理的な内容でした。コバヤシさんは、まだ入社して半年で、”kintoneを学ぶためにも資格試験を勉強しよう”となったとのこと。ただ、転職したばかりで”仕事も忙しいし、子どもの面倒も見ないといけないのでどうしよう”となりました。
そこで考えたのが隙間時間の活用です。また限られた時間を有効活用するために使用したのが、「エビングハウスの忘却曲線」になります。
これは、1回覚えたことを忘れる前に再度復習をして覚え、それを繰り返すことで記憶に定着させるものです。
そのためには、効果的なタイミングで復習をすることが必要になるので、忘却曲線アプリを使用して、忘れたころに問題を出してもらい、記憶に定着させていくという内容でした。
~④感想まとめ~
皆さんは、kintoneアソシエイトというものをご存じでしょうか。
kintoneアソシエイトは、kintoneの機能および設定方法に関する体系的な知識を持ち、kintoneを活用した業務改善スキルがあることを証明する資格になります。
私も資格を保有していますが、この試験はかなりの曲者です。。
kintoneの基礎知識と詳細な設定内容についての理解が必要になります。
普段kintoneを扱っていても勉強無しでは難しい試験です。
そのため、コバヤシさんのように、効率的に勉強していくことが必要になります。
コバヤシさんは、”隙間時間にインプットするのではなくアウトプットをして効率的に勉強していくことが重要”と最後に話してくれました。
この内容は、kintoneアソシエイトだけでなく全ての資格で使える内容だと思いますので、私もどんどん隙間時間で活用していきたいと思いました。
交流会・懇親会
LT大会後は、交流会と懇親会が行われました。
交流会は、簡単に自己紹介をしそれぞれグループで交流を行いました。冒頭でも話した通り、kintoneをまだ触ったことのない人も多く参加されていて、kintoneで何ができるのか、どのような特徴があるのかなどが話の中心になりました。また、ChatGPTの使い方など業務を助けるためにどのようなツールを使っているかなども話題に出ていました。
懇親会は、居酒屋で開催され、十数名ほどが参加しました。自社のDXを図る上で、PCの使い方も分からない方に対しての説明しなけらばならないなどの苦労話や、それぞれの会社で現在どういったことに力を入れているかなど、色々な話が出来ました。
このように、kintone Café では、交流会や懇親会が設けられていて、色々と話を出来る機会があります!まだ参加をしたこと無い方は、ぜひ気軽に参加してみてください!
おわりに
いかがでしたでしょうか。
このようにkintone Caféは、多くの学びが得られるコミュニティです!
特に今回は、LT大会だったので、多種多様な内容を学ぶことができました!
今回の記事を読んで、
・kintone Café に参加してみたい!
・LTやってみたいかも!
・kintone活用してみたい!
と少しでも思ってくださる方がいたら幸いです!!!
また、個人的な話になりますが、次回以降のkintone Café 大阪に、私も運営として携わることとなりました!!!
今後参加される方は、よろしくお願いします!!! かねごん
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