視点② 自由話法(心の声)
小説特有の技法として現代ではほぼ必須のスキルに、自由間接話法あるいは自由直接話法というものがあります。いろいろややこしい事情があるため、ここではひっくるめて「自由話法」と呼びます。
たとえばこんな感じです。
どうして俺ばかり算数の問題に使われるのか。たかしは机を激しく叩いた。空になった2本の牛乳瓶が音を立てて揺れる。
「どうして〜」の文が自由話法にあたり、要は心の声のようなものを地の文に書く表現です。三人称において一人称の文を混ぜる表現として、既に知っている人も多いでしょう。一人称の作品における自由話法のほうが多用されますが、そのパターンは小説なら自然に溶け込むので特に意識されません。
この自由話法のポイントは以下だと考えています。
・直接話法と間接話法のややこしい話
・自由間接話法と自由直接話法のややこしい話
・自由話法のコツ
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