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マシュマロ見習いが感想を語る第8弾

マシュマロ見習いがみなさんの作品を読んで感想を語る企画、リニューアル後第8弾です!

二次創作の作品に関しては、主観が入ることを避けるため、未読・未視聴の作品であってもあえてそのままみなさんの作品を読み、感想を語っています。ですので、「知らない人がみるとここに注目するんだな」「こういう感想を抱くんだな」という視点で楽しんでいただけますと幸いです。

今回の作品は二次創作です。BL二次創作ですので苦手な方はお気をつけください。作品リンクはこちら

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こちらは某ゲームの二次創作みたいですね。名前は存じ上げておりましたが内容までは知らなかったので、公式サイトのキャラクター紹介だけ少し見て感想を語らせていただきました!

この方は作品を送るにあたって「同性同士の恋愛って本当に苦難なのか?と言う疑問があり、そこをそう思う人はそれぞれだと言うことを書きました。」とコメントしてくださっていました。

作品を読んで深く納得いたしました。作品内で新聞記者たちは「浅慮な人たち」というような描かれ方をしていて、作者さんの心配りによって「仕方のない人たち」くらいになっていると思いますが、これって私たちだなあと思いながら読んでいました。

同性愛に限らず、様々な制度はマジョリティの都合のいいようにできているので、何かにおいてマイノリティになってしまうと「普通」の人たちから「かわいそう」と思われることがしばしばあるように思います。昔は「おかしい」だったり、「異端者」のような扱いでしたが、現在はそこまで激烈な反応を起こす人は多くない気がします。「多様性に寛容な社会」なので「『普通』じゃない人にも優しく」、みんながクラスのミソッカスの子の面倒をみてあげる学級委員の子のような。

ここまでいうのは言い過ぎですが、「嫌悪」から「憐れみ」に形を変えて、色付きのメガネで見ることは変わっていないなあと思います。
この作品はそれを優しく気づかせてくれるところが素敵だと思いました。

主人公たち2人の生活をフラットに描いていて、「ラブラブ〜チュッ!」って感じでは全くないですが、お互いがお互いを思いやっていることが伝わってきて、間に横たわる愛の存在を確かに感じました。だって現実では全てのカップルがクレヨンしんちゃんにでてくるあのカップルのような訳ないですもんね。

各々が、各々らしくお互いと向き合っているし、どんなカップルにも悩みは存在しています。制度の整備が遅すぎることは確かだし、しばしば「なにいってんの?」みたいな制度を作ろうとしたりもしていますが、各々が求めるところもそれぞれ違うわけなので、必ずしもそのカップルが1番求めているものがそれとも限らないと思います。それを決めつけてほじくる傲慢な記者に自分をみて私は少し恥ずかしくなってしまいました。

2人は確かに幸せなカップルそのものだと思います。エンタメとして、「苦難を乗り越える2人!」というのは定番で、やっぱりハラハラさせられて楽しいものだとは思います。しかし、こういった2人の幸せをのぞき見てお裾分けしてもらうような作品も素敵だなあと思います。なんだろう……平日昼にみたいドラマの感じといいますか……自分がちょっと追い詰められた時、2人を見てホッとして自分を取り戻させてくれる素敵な作品でした!

今回も素敵な作品をありがとうございました!
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