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この講座について

「つまずいた人のためのマシュマロ式小説書き方講座」について、おまかに説明します。

メインターゲット

この講座は趣味で小説を書きたい人や、プロ志望だけど自分がプロを目指せるかまだわからない人が対象です。また、「つまずいてしまった人のためもの」が大原則です。そのため、自分で好きに楽しめるうちは必要ありません。

さらに具体的に言うと、この講座は未経験者から中級レベルの人が主な対象です。まずは自力で小説を書き始められなかった初心者未満の人が、なんとか書き始めて初心者になれることを目指します。

ですがそれだけでは終わりません。初心者としてスタートを切った人が書き慣れて初級者となり、技術を身に付け中級者となり、自分の作風を確立して上級者になるところまで目指します。大原則は変わらないので、その過程にある大小さまざまな「つまずきポイント」を中心にして解説します。そのため、もしあなたが高い技術を持った上級者だとしても、特定のつまずきポイントがあるならお役に立てるかもしれません。既に自分の作風を確立しているレベルなら、ただの読み物としてお楽しみください。

使い方

最初からすべて読むのもOKですが、まずは自分のつまずきポイントに該当する記事から読むのをおすすめします。もし該当する記事がなければ、マシュマロ公式宛マシュマロに執筆要望を送ってください。力になれそうなテーマならば、記事を追加します。

エンタメ寄りか純文寄りか

文芸の世界だと小説はよく「エンタメ寄りか純文寄りか」といった軸で語られます。

「エンタメ寄り」というのは、娯楽性をより重視しているということです。つまり読者を楽しませることを優先するということです。そして娯楽には一定のパターンがあります。ですから娯楽性のみを追求した作品では、そのパターンをいかにうまくやるかが作品の質を決めます。

一方で「純文寄り」というのは「純文学寄り」であり、ピュアな文学性をより重視しているということです。文学性とは文章で表現された芸術性のことです。では芸術性とは何なのかというとまた面倒な問題ですが、ざっくりと言ってしまえば「新しさ」を指します。ですから作者にしかできない表現こそ重要になり、パターンに依存していることが透けて見えるのもタブーです。ただし、パターンに依存しない唯一無二の表現でありながらもパターンに合致している場合は、娯楽性と文学性を兼ね揃えた作品になり得ます。

この「エンタメ寄りか純文寄りか」の軸においての中庸を直木賞作品のような骨太の一般文芸あたりに設定するならば、この講座は確実にエンタメ寄りです。なぜなら講座として共有できる知識を扱うなら、大部分が「パターン」と言える範疇に収まってしまうからです。マシュマロちゃんとしてはなるべく100%のエンタメ寄りは避けて中庸に寄せたいのですが、やはりどうしてもエンタメに偏ってしまうと思われます。このあたりはあなた自身が感じる楽しさと照らし合わせ、どれくらいこの講座を参考にするか適宜調整してください。

オリジナルか二次創作か

ネットでは小説は大きく2つに分かれます。オリジナル二次創作です。それぞれが指す内容については説明は不要かと思います。

オリジナルは「一次創作」と呼ばれることもあります。ですがそれはあくまで二次創作との対比で使われる表現で、寿司屋を「回らない寿司屋」と呼ぶのと同じタイプの用語です。しかも二次創作界隈ないしネット界隈でしか通じない言葉であるため、この講座では「オリジナル」と表現します。

二次創作も実は一種の俗称です。法で定義された正式な呼び名だと「二次的著作物」です。ですが著作権について知らない人には全く通じないので、この講座では「二次創作」と表現します。

オリジナルと二次創作は全くの別物ではありますが、小説を執筆する上での根本的な技術にさほど違いはありません。この講座は根本的な話ばかりですので、どちらか一方にしか当てはまらない話はほとんどないかと思います。また、オリジナルと二次創作は法的に分けられているだけで、楽しさに優劣や貴賤はありません。そのためオリジナルと二次創作を区別せず、どちらであろうと好きに書いて楽しめるようになることを目指します。

この講座の構成

この講座には以下のカテゴリの記事があります。

・解説
・実践
・トラブルシューティング
・コラム
・檄文

解説では、壁が何であるか、越える方法は何か等を解説します。技術論から心構え、守るべきルールまで扱っていきます。

実践では、基本課題、チャレンジ課題、その他の実例などを記載しています。

基本課題では、壁を越えるためにやるべきことを原則1,000字以内でできるくらいの課題にして示します。理解することと実践することには大きな隔たりがあり、スキルは実践していかないと身に付かないものですので、アウトプットは必須です。しかし壁の認識が曖昧だった人が、いきなり自分がやるべきことを決めるのは難しいでしょう。それを決めるために小説を書く時間を削って悩ませてしまったら本末転倒でもあります。そのため、こちらで課題という形に落とし込んでいきます。

チャレンジ課題では、基本課題が簡単すぎる人や、もっと課題をこなしたい人に向けた課題を公開します。つまずきポイントからの脱出ではなく、大きく前に進むことを目指した課題になっています。そのため、基本課題よりも難易度は高くなります。

その他の実例は、具体的にはマシュマロちゃんやその他の協力者が実際に課題をこなしてみた例や、体験談などです。

トラブルシューティングでは、実際の相談や明確なつまずきポイントへの対処法を記載しています。解説が理論から実践に移すためのものであるのに対し、こちらは実践から自分なりの理論を導くためのものです。こちらのカテゴリの記事は汎用性が低いものの、自分のつまずきポイントとちょうど合致するものがあれば大きな力になるでしょう。ですからもし自分の悩んでいる問題を明確に言語化できつつも解決できない状態ならば、ぜひマシュマロ公式宛マシュマロに相談してください。何らかの対処法を伝えられる場合には記事を書くか、マシュマロ上で回答します。

コラムは、まだ解説にするほど整理できていないものや、雑多な内容の記事です。

檄文は、創作者を鼓舞するための記事です。

料金

基礎に関わる解説と基本課題は壁を越える対策として汎用性があり、広く公開してより多くの人の助けになってこそ価値があると考えています。そのため、それらは原則として無料で公開します。ざっくりと言えば、「広く浅く」の知見は無料ということです。

また、「トラブルシューティング」カテゴリのうち、マシュマロ上の回答でまだ記事化していないものも無料となります。

それ以外の記事は「広く公開するべきもの」というよりも「一部の人にとって大きな価値がある」というものなので、原則として購読者限定の公開とします。購読の料金は月額1,980円です。これもざっくりと言えば、「狭く深く」の知見は有料ということです。「狭く浅く」はむやみに広めず、1,980円を払えるほど強い動機を持った人にだけ届けたいのです。

更新

この講座は目次を先に公開し、各見出しに当てはまる内容の記事を少しずつ埋めていく形で更新していきます。

ただし、購読者の要望によって書かれる内容が決まるのがこの講座の特色です。そのため、目次の項目も常に変更、または追加されていきます。またその特色により記事ごとの執筆時間はまちまちになるため、更新は不定期となります。とはいえ更新しない月はないので、その点はご安心ください。

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