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無明のときにこそ ささえられている

☆photopos-3453  2024.2.21

みずからの影に
気づけないでいるとき
ひらかれた知が
訪れることはないだろう

みずからの救われなさに
涙さえ涸れてしまうとき
魂の深みにある愛が
光をもたらすことはないだろう

みずからの正しさに
浮かされたまま我を忘れるとき
内に秘められた真実が
心の湖面に映されることはないだろう

みずからの苦しみに
なすすべなく歩みを止めたとき
苦しみをもたらす源への道が
ひらかれることはないだろう

けれども
そんなときにこそ
天と地を超え
おうおうと呼びかけつづけている
大悲と大智のてのひらに
ささえられているのだ

*愛媛県久万高原町・面河渓にて

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