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アルゼンチンの11人制 2022‐② (育成年代)U-13 ~ハイライト動画あり~


アルゼンチンはブエノスアイレスのリーグ戦に参加している。
参加して一年目ということもあって、レギュレーションも掴み切れないまま、最終戦となってしまった。


しかも、最終戦だったことすらも、試合が終わってから理解するっていう体たらくっぷり。スケジュールについていくだけで精一杯だったんだ。



1.まずは会場までの道のり


一年目からリーグ戦に参加するにあたり、一番の問題は会場までの移動の問題が大きかった。アルゼンチンには安全な場所がないと言われ、外国人だけで出歩くことも危険だと言われていた。

試合に召集がかかるメールが届いて、同時に試合会場がGoogleで示される。そこに時間までに到着することを、前夜からいろいろと作戦を立てていかないといけない。

自家用車はない、なので交通アプリを駆使して公共交通機関を利用する。アルゼンチンはバスが発達しているので、行けない場所はほとんどなかったから、できるだけ自分たちでやろうって話してた。


ただし、片道2時間なんて移動が当たり前。しかも、バスは工事があったりすると既定路線通りを走らなかったりする。全く知らない場所で降ろされるってことも当たり前だった。

ここは高速道路の側道


これが降りたバス停からの景色。とにかく建物らしきものが見えない一本道。この一年で一番って良いレベルの、危険度MAXの場所だった。


高速道路には、壁もフェンスもない場所。草むらに人が隠れていればわからない状況。もし、ここで強盗が寄ってきたら、まず全速で走る。そして、危険でも高速道路の中央分離帯に逃げ込もうって、作戦だけは立てていた。
(多分、分離帯なら強盗も追ってこないかな、と)



2.無事、会場に到着した


最寄りのバス停から30分ほど歩いたか、2時間を超える移動で会場に到着した。EZEIZA空港からの飛行機が見える場所って、とんでもない場所まで来ていることに初めて気づく。

癒しのジュース(父用)


時間もぎりぎりなので、父も息子も試合前から走らされた。相当なウォーミングアップを経て、準備万端で会場入り。父の週末業務としては、時間通りに着いた時点で半分完了したっていう達成感。



3.チームで撮影


冒頭のサムネ画像にある通り、背番号は10番。カタールW杯が終わったばかりということもあり、ありがたい番号だなって改めて思えてきた。

言葉の分からない日本人に10番を背負わせるって、指導者としても勇気のいることだと思う。一年目から良い経験をさせてもらった。


試合前の撮影風景


こんな風にチーム活動できるっていうことが信じられない。そのくらいアルゼンチンに来てからの一年が、当たり前じゃないことの連続だった。

穏やかに、そしていつも通りに試合を迎えられることがありがたかったし、そんな環境を作ってくれた仲間にも感謝でしかない。



4.試合のハイライト動画


そして、ウォーミングアップの甲斐もあって10番が躍動する。好調を維持していた感じはあったが、今日はいつもよりも集中できていた。



先制ゴールが決勝点。これが最終戦だったけど、ここまでの6試合で引き分けがあるだけで、負けずに終えることができたんだ。

リーグの前半戦で負けが多かったので、下位リーグみたいな位置づけながら、その中で首位で終わることができた(らしい)。



言葉のわからない日本人親子を受け入れてくれたチームへの恩返し。そんな気持ちで戦えたこと。そして仲間たちと、勝った後の歌(?)をロッカールームで歌えたことも思い出になった。



5.さて、2023年シーズンに向けて


試合後の集合写真も、真ん中に入れてもらえる。勝利に貢献した後だし、みんなと勝てたってことが、表情に現れている最高の写真。


2023年、このユニフォームを着るかどうかはわからない。でも、ここで戦った一年がどれだけ大きいことかを証明しないといけない年になる。


最終戦ってことをまだ知らない時(笑)


仲間たちと離れること、またどこかで会えるとは思うけど楽しいい時間だった。途中でケガがあったりしても、支えてくれた仲間たち。


サッカーって国籍に関係なく通じ合えるもの。スポーツの良い部分がたくさん詰まった少年サッカー。一年経験したことで、先を見据えたコンディション作りの出来る一年にできそうな気がする。


6.ブログもやってます






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