文章を書くには

昔、ブログを書いていた。

とにかく文章を書くのが苦手で、小論文をやってる横で勉強のできる姉に「起・承・転・結!」と煽られまくってトラウマになったのを解消したいという気持ちもあり、ブログを書いていた。
読み直して書き直してをくりかえしていて、ものすごく書くのに時間がかかっていたのを覚えている。
そして、それなりに自分で読んでて楽しいと思える内容に仕上がっていた。
それなりに楽しくなってきたので、リニューアルしたくて一旦仕切り直そうとして、なかなか合わなくて再スタート出来なかった。
その時の2回くらい書いたブログが3個くらいどこかインターネットに転がっている。

それから数年、ちゃんと書いてなかったから、noteなんてものを知ってちょろっと書いてみるも、びっくりするほど書けない。
全然しっくりこなくて、頭の中を捉えられずに、逃げていってしまう。
本を読んだりで喋る時は語彙が増えている感があったので、何故、語彙が、増えているのに、どうして、、、
と辛くなってしまった。

語彙力があればいい文章が書けるなんていうのは、幻想でしかない。
楽器演奏が上手い人がいい曲を書けるかと同じこと。

推しの事を書こうとした大量の下書きに、悔しさが乗ってしまう。

よくみんな、思いを、この感覚を、伝えたいけど伝えきれる言葉が見つからず、(語彙力)になってしまうのだけれど、語彙の問題ではないのかもしれない。



ジャニーズJr.、7MEN侍の本髙克樹と矢花黎が春からNHK短歌という番組のレギュラーになった。
二人とも短歌未経験スタートで、作ってみて先生が直してくれるんだけど、
2枚どんとおおきなカツが乗っている丼を食べた時読んだ歌で、矢花黎が「わらじかつ 1.5枚しか 食べられなかった」としたのを、先生が「わらじかつ 1枚だったら 食べられたのに」にした。
短歌のように限りある言葉数で伝えるには、よりシビアに言葉の取捨選択ができなければならないようで、そういうことかととても納得した。
もちろんセンスもあるかもしれないけれど、ある程度は鍛えられることかもしれない。

あと、もう一つ。
又吉直樹のYoutubeでインスタントフィクションを読み解くのがあるのですが、後輩芸人サルゴリラの児玉さんが書いた文章なので、大胆に文章を変えてつつ読んでいくんですが、どうしてここまで文章がよくなるのというのを見て脱帽した。

本当に取捨選択だ。無駄なものは取り除き、細部まで気を配り、増やした方がよくなる所は増やす。
そうやって紡がれた文章は、読み手の感情を揺さぶる。


とにかくいっぱい時間をかけて何度も読み返して書き直し続けていくことが、私の取れる方法なのかもしれない。

誰かが作ってくれた「推ししか勝たん」という言葉もとてもいいけれど、私の気持ちを私の言葉で文章にできたらこれ以上素敵なことはないから。


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