浮気なパレットキャット
*本作はハウンド・ドッグの「浮気なパレットキャット」をイメージしたオリジナルショートストーリーです。歌詞には一切関係ありません。
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ピンヒールでモンローウォーク。砂時計のようなくびれた腰を左右にゆっくりくねらせながら… 歩く。口元にはいたずらな微笑みを残して。猫のように気まぐれで猫のようにしたたかで。そして猫のようにキュートに… 男たちの視線が私を捕らえて離さない。
あー、足が痛い。ほんとはスニーカーが好きなんだけど。コルセットで締めた腰もキツすぎて… 早く脱いでしまいたい。寝不足で肌のコンディションも悪いから近づかないで欲しいし… 彼氏なんていないのに、スケジュールはいっぱいって?だんだんお腹も空いてきちゃった。ほんとはタコ焼き食べたいんだけど、あの角のカフェでエスプレッソだけにしておこう… はぁ。でも、やめられないのよね。
だって私はパレット・キャット。
ロリポップ似合うあの娘が気まぐれに投げるスマイル街はキャンパス
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