体験すること
2月も終わろうとしています。
お借りしている畑の隣に大量の白菜。
近くの農家さんに聞いてみると、
今年は暖冬で白菜の需要が少なかったとのこと。暖かいから鍋等をする家庭が少なかったんじゃないかなってことでした。
少し話が変わりますが、一般的な農家さんの場合、野菜は市場に出荷します。その後にスーパーなどの店先に並びます。その出荷を行う際に、だいたい1kgごとにダンボール等の箱に詰めて出荷するんです。
話を戻しますね。
需要が少なかったという話の後に
でもね、、って
「出荷するための段ボール代にもならないんだよ。」
悔しそうで悲しそうな顔で。
驚きました。
「農業って、難しいな。」
「もったいないな。」
「このままでいいのかな。」って思いました。
いろんな意見もあると思います。
作る人も作る人。売り先や需要、出荷時期、栽培する野菜など考えないといけない事はたくさんあると思います。
でも、食べる人も食べる人だと思うんです。
安いものを買う。綺麗な野菜を買う。
全く悪いことではありません。
でも、店先に並ぶ野菜、お肉からは背景が見えないんです。どこで作られたのか、誰が作って、どれだけの手間がかかって、という背景。
背景がわかると「あたりまえ」が「ありがたい」に変わるんです。
じゃ、その背景はどうしたら見えるようになるのか。
私は「体験」することだと考えます。
自分の身をもって知ること。
「1つの野菜を作るのにどれだけの手間がかかるのか。」
「安いことは本当にいいことなのか。」
「あたりまえなんてないんじゃないのか。」
野菜を1つ作るだけでたくさんのことに気づき、疑問が生じてきます。
これから先、私たちがどんなことをするのか想像もつきませんが、
作ることの体験ができ、たくさんのことに気づき、たくさんのことを知り、生まれてきた疑問に対して、みんなで共有し、話し合えるような場所を作りたいなと考えています。
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