ニート生活記 28日目

朝起きて、少しダラダラした後レンタルビデオ屋へ久々に行った。
二階建ての店内は、前は一階にレンタルコミックやゲームなどで二階はすべてDVDやBlu-rayだったが、今はレンタルコミックも二階へ移動し圧縮されていた。
邦画、洋画、アニメ、それらの中でも分類されているジャンル、全ての配置を覚えていたが変わっていたので迷った。
やっと店内の配置を理解すると、レンタルするものを選んでいった。ジャケットで気になるものを選んで手に取り、表紙や裏表紙に書かれたあらすじなどを読んだ。もちろん装丁のデザインも大事だった。楽しい、この感覚だと懐かしくなる。
18歳から20歳ぐらいまでここに通い詰めていた。
お金が今に比べても乏しくて旧作だけを借りた。10本まとめて借りるとレンタル期間が2週間に伸びるため、隔週の土曜日バイト終わりに来るのがお決まりだった。
もちろんその当時の50円は私に取って貴重でもあったから、サブスクのように、なんとなく見るかという感覚はない。(まだサブスクがほとんどなかった)
毎回邦画を五十音順に見ていって、次に洋画を五十音順に見て選りすぐりの10本を借りるようにしていた。
だからいつも1時間以上はお店にいたが、当時私はその時間が何よりも好きだった。
もちろんクソ映画もあったし、これから一緒に生活を歩むであろう映画にも出逢った。
何を借りようか迷う時からそれは私にとって映画体験だった。
レンタルビデオの需要は無くなっていって、次々にお店は潰れる。それは仕方ないのかもしれないけれど、あのどうしようもなく映画だけ見ていた日々は私の中で絶対的であった。
今回は少し贅沢しようと新作を借りることにした。5本借りると1000円になるか、邦画と洋画のゾーンを行ったり来たりして5本選んだ。
帰り道、トニー滝谷の坂本龍一作曲のサウンドトラックを聴きながら歩いた。
借りてきた映画の一本を昼間に見た。

夕方、私にはもう書くことしか残っていないから小説の構成を考えることにした。メモ帳とペンを手に取って、音楽をかけた。しかし寝転がりながら考えていたものだから、本当僅かだけメモ帳に書いてうたた寝してしまった。起きた時かかっていた音楽はandymoriであった。

夜ご飯を食べたあとは、母がネットでぶら下がり健康器を買ったから父と一緒に組み立てた。それぞれぶら下がってみたが、日頃見ない両親の姿を見て可笑しくて笑った。
それは二人も同じようで私が懸垂してみせると、腕がプルプルしすぎていて笑われた。
お風呂に入ったあとはリヴァプール戦を見た。リヴァプールが優勝からかなり遠ざかってしまって少し気分が落ちている。

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