ニート生活記 27日目

本で読んだ愛を試そうよ

起きてまず、天気がどうだとか体調がどうだとか感じる前にlaura day romanceの「step alone 孤独な足並み」のひとフレーズが再生された。多分昨日寝る前に聞いていたからだと思う。
やることはあるが、今日やるべきことはないので熱帯魚を1時間ほど眺めていた。あまり動かないけどなぜか退屈はしなかった。
昨晩のU23の試合を見てから、お昼ご飯を食べて家を出た。
近くの距離にブックオフが3軒あるのですべて回った。ブックオフはその地域によって雰囲気が違う。こないだの旅の時にもブックオフへ訪れようと思ったが、近くにな買ったことを思い出した。
クーポンもあったから全ての店舗で本を購入したが、最後の店舗で気分が下がった。私がレジに本を持っていくと、前の人は「商品にお印貼ってもいいですか?」と聞かれていたのに、私のには無言でシールを貼る。そして「クーポン使います」と私は伝え、いつものように確認済みボタンを押したが、なぜか店員が何も話さない。もう一度クーポンの使用を伝えると、「じゃあ見せてください」と見ていたはずなのに言われ、「もう確認済み押しちゃいました」と言うと、「今度からは画面でバーコードとか見せてください」と言われた。多分これに関してはナメられていたのだと思う。
よくナメられるのだが、もちろん気分は下がる。そのまま帰路についた。
途中で、おやつの店、という幟があってそこを訪れるとみたらし団子などが売っていた。これは甘味を食べないとやっていけないと、みたらし団子を2本注文した。
店のおばあさんは2本を包む前に「これサービス、食べて待ちな」と団子を差し出してきたので、受け取って食べた。そのまま店先でおばあさんと20分ほど話した。そのおばあさんは会話の途中でも、小学生が店前を通りかかると「おかえり!」と声をかけた。「ただいま」と返さない小学生がいるとおばあさんは自分で「おかえり!」と言った後に「ただいま!」と続けて言って笑っていた。
「ああいう子もね、こうやってお笑いにすれば笑うのよ。わたし吉本新喜劇見てお笑いとか勉強してるのよ。テレビは考えながら見るの、ドラマとか見ていても女優さんが着ている服を見ていいなとかね。いつまで経ってもオシャレでいたいし。」
何かを始めるには遅すぎることはあるかもしれないけど、続けて真新しさを受け取ることに歳は関係ないし、何より楽しさをやめていないことに胸打たれた。
80歳を越えてボケてきたというおばあさんに、いいところは盗んで個性は大切にしなさいよ、と言われながらみたらし団子の最後の一つを頬張った。

夜は半年ぶりぐらいに家族で外食をした。弟もいて4人だったから4人の外食となるといつぶりかわからないほど久しぶりだった。私は弟のことが本当に嫌いで、今回も彼がいう冗談が何も面白くなかった。自分の好きや面白いは絶対だ、そんなふうに思っていそうで冷める。彼が食べた味噌カツ定食のお盆にはサラダと、添えてあるスパゲッティが残されていた。

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