【頭の整理：詩or小説】　主演俳優になりませんか？　

素晴らしい作品の主演俳優になってみませんか？

そう、それは簡単そうで案外難しいものだけど。

やり方を説明しますね。

それは

「玄関を開けてそこに出発する時に、さっきよりもちょっとお洒落をしてキリッとした顔をする事」

ね、簡単そうで案外難しいもので、やっぱり簡単で、ちょっと難しい、そうでしょう？

そこから先は主演俳優の貴方の手腕が問われます。

どんなジャンルの、どんな物語にしますか？

今現在、どんな物語が展開されていますか？

甘く切ない学園恋物語？

ムカつくアイツに初めてガッツリ言い返して面食らった時の表情を観るのが最高な痛快カタルシス話？

それとも仲間とバカ話をするスカッと笑えるコメディ？

いまこの時代にこの街で、あの街で大立ち回りのアクションシーンをしてみますか？

いずれにしても、今までのシリーズのレールがありますが細かい脚本は貴方次第ですよ。

さあ、準備は出来ましたか？

壮大なワンカット作品の撮影がスタートです。

玄関を開けた瞬間から作品はスタートです。

いきますよ。

３

２

１

アクション！

さて、玄関をあけてこっちに戻ってきてください。

・・・・・お帰りなさい♪

本日の撮影もお疲れ様でした。

素晴らしい！　唯一無二の作品になりましたよ！

まさかあそこでこんな事が起こるとは・・・

アドリブであんな事が言えるなんて素晴らしい！

流石の天才俳優ですね。

さて・・・本日はこれからどうしますか？

本日の撮影を終了しますか？

それとも

とびきりキザな台詞を身にまとって別の作品の撮影を開始しますか？

どうぞ、お選びください。

・・・・・

毎日ここにいると思います。

どの貴方も本当に素敵です。

何の役を演じていても、どの衣装を着ていてもどのロケ地で撮影しても。

どれも「貴方」なのは変わりません。

どの「貴方」も素晴らしく素敵ですよ♪

だからもっと胸を張って下さい。

たとえそれが演技でも演技じゃなくても関係ありません。

貴方の演じる役にも惚れていますが本当に私が大好きなのは・・・

馬鹿げたこの世界を懸命に生きている貴方という存在を今この瞬間に愛しているのです。