【第30話】東京生まれ東京育ちの私が、婚活にて100人の男性と会った結果、田舎の農家に嫁いだ話
前回のあらすじ!
ネトストしてまで会ったのになんか違うとバッサリお断りした嫁ちゃん!最低!
第30話「頭ポンは好きな人の特権」
「嫁ちゃん飲み会やるからおいでー!」
そう誘ってくれたのは職場の先輩だった。私が婚活をしていることを知って飲み会をセッティングしてくれたのだ。
「嫁ちゃんはいきなり男として見ちゃうから上手くいかないんじゃない?まずは友達作る感じで合コンじゃなく飲み会にしよ〜!」
私はもう友達は沢山いるのでいらないんじゃ…彼氏が欲しいんじゃ…と思ったけど、すでに結婚してる先輩の言う事なのでありがたく受け取っといた。
そして飲み会当日、男女4対4がテーブルに並んで座った。
これ!!!!!合コンじゃん!!!!!!!
もはや私には合コンと飲み会の違いがわからなかったが、とりあえず合コンは大人しい方がモテるという戦略をとった。
そしたら1人の男性に気に入られた。
その人はムロツヨシに似ていた。ムロはお調子者という言葉がピッタリなぐらい明るくて、でも話はたいして面白くなくて、でもその場を盛り上げようって気持ちは伝わってきたので良い人なんだろうなとは思った。
ただ話は圧倒的に面白くなかったので聞いていて辛かった。
その場にいた全員とLINE交換をし、その日は帰宅することに。
次の日、ムロからLINEが来てまた飲みに行こうと言われたのだが、LINEの感じもちょっとキモくて2人は無理だなと思ったので今月は忙しいと返した。
なんかキモいと思ったのには理由があり、ムロは二つ上ぐらいだったのだが、LINEがどうもオジサン構文に近いものを感じるのだ。
私のことをヨメチャンと呼ぶし(何故名前カタカナ??)
(笑)の連発だし(全然面白くない)
😁(笑)←特にこの組み合わせが最強にオジサンを感じる。
ただ、シカトをしてもめげずにいついつ空いてる?と連絡が来るので先輩の友達ということもあるし、2人で飲んでみたら実は良い可能性もあるかもしれないという1%の希望を抱いて飲みに行くことにした。
約束は金曜日の仕事後に。
仕事終わり、急いで待ち合わせ場所にいくとムロはもう来ていた。
「すいません遅くなって…!」
「いいよいいよ〜!そんな待ってないし!」
ムロはもう夏がくるというのに、スタッズがいっぱい付いてるライダースを着ていた。
暑くない!!!!?????(6月)
私半袖なんだけど??????
服装が好みじゃなさすぎてやっぱり来なきゃ良かったと既に後悔していた。しかもその日はちょうど6連勤の最終日でめちゃくちゃ疲れていたので正直めちゃくちゃ帰りたかった。1%の可能性なんてあてにならない。自分の為に99%を信じるべきだったんだ。
そして、てきとーな居酒屋に入りムロがライダースを脱いだ。
下に着ていたのは、ドクロマークが沢山並んだピンク色のポロシャツだった。
どこで買うの!!!!??????
まじで個室で良かったわ。圧倒的にダサい。
適当に注文して、飲み始める。
もうサクッと飲んで帰ろう。そうしよう。
世間話に相槌を打っていたら、ムロが恋愛話を持ちかけてきた。
「嫁ちゃんはいつから彼氏いないの?」
「1年ぐらい前ですかね〜」
「そうなんだ!俺はね〜」
そこから永遠とムロの過去の恋愛話を聞かされた。
え、自分の話をしたいが為に私にその話振ってきたの!?ムロの過去の恋愛とか圧倒的に興味ないんだけど…
ムロはLINEもつまらなければ、実際会って話しても話がつまらなかった。
LINEがつまらない人ってまじで直接会ってもつまらない人が多いよなと改めてそう感じた。
もう愛想笑いも疲れたなと思ったら、ムロがタバコを取り出した。
「あ、タバコ吸って良い?」
嫌だよ!!!!!!!
てか、タバコに火つけてから聞くなよ!!!!
「タバコ嫌いなんで喫煙所行ってください。」
好きな人なら我慢もできるかもしれないけど、ムロのことはどうでも良いのでそう言ったらムロは「けち〜」と言いながらそのまま居座った。じゃあなんで聞いた!?断られても吸うなら最初から断らなきゃ良い話では!?もはや嫌がらせなんではないかと思った。
話もつまらない上に、人の気持ちも考えられないのか。髪にも服にも臭いがつくから本当にやめて欲しい。けちでも何でもねぇ。タバコを吸う吸わないは自由だけど喫煙所で吸え。話はそれからだ。
段々イライラしてきて本当に帰りたかった。
時間も良い感じだしそろそろ帰りましょうかという雰囲気を出してお会計をした。
「2軒目どうする?」
店から出るとすぐにムロは2軒目の提案をしてきた。
「今日はすいません、疲れてるのでここで帰ります!」
つまらないってのもあるけど、まじで疲れていたので限界だった。
「そっか〜。残念だけど嫁ちゃん連勤大変だったんだもんね。お疲れ様。」
そう言って、
ムロは
私の頭を
ポンポンと撫でた。
やめろやめろやめろ!!!!!
頭ポンが許されるのはイケメンと好きな人だけだってテストで習わなかったのか!!!?????
鳥肌が止まらなかった。いやまじでね、勝手に頭触らないでほしい。
改札まで送ると言われたが、大丈夫です!と言って私は走って帰った。疲れてるのに思わず走ってしまった。それぐらいの破壊力だったのだ。
そして先輩ごめんと思いながらそっとムロをブロックした。
教訓!第一印象良くない人って大体良くないからやめとけ!!!!1%の可能性はないよ!!!
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次回は更新をお休みして、番外編になります!
お楽しみに!
とってもタメになる番外編↓
第31話↓
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