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パソコン音痴が1週間でアプリを作った話 前編

私はパソコンが得意な方ではない。
この現代、スマホの普及率があがりパソコンを使えなくなった若者が増えているというが、私の世代(いわゆるゆとり世代)ではちょうど小学生の頃にパソコンの授業が入ってきて当たり前のようにパソコンが使える人が多い印象だった。

私が自分のパソコンを持ったのは夫と結婚してからなので2年前ぐらいだ。
それまで職場でエクセルの使用はあったものの、使ったことはあるものはわかるけどそれ以外はさっぱりだった。用語もわからないのでググるのも一苦労で、なにかあるといつも夫に聞いていた。

そんな私が2ヶ月前にSUNABACOというプログラミングスクールに通い出した。プログラミングなんて全く興味がないし縁がないと思っていた。わざわざ私が学ばなくても、世の中にはすごいプログラマーがたくさんいて便利なアプリやサイトが溢れている。ではどうして、わざわざ農家の嫁がプログラミング教室に通う必要があるのか。

それはSUNABACOという一般的なプログラミングスクールがとても魅力的だったからだ

SUNABACOとの出会い

数年前に熊本に引っ越してきた私は友達はもちろん、知り合いもいなくて話し相手は夫しかいなかった。
完全同居だったけど義両親はとても優しいし、夫とも友達のようになんでも話せたし、もともと引きこもり体質で休日は家から出ずにネットの世界に入り浸る人間だったのでそれほどこの生活も苦ではなかった。

そんなある日、夫にSUNABACOというプログラミングスクールに行ってみないかという話をされた。とても低価格で受けられるし、絶対行って損はないと言う夫。ただ私は自分のパソコンも持っていないしそもそもプログラミングに全く興味がないので聞く耳を一切持たなかった。
そして夫が仕事を辞め、「俺がプログラミング習ってくるわ」と言って通うことになったのだ。

3時間。毎日SUNABACOに向かう夫。コワーキングもあるので一緒に来てもいいよと言うが知らない場所で3時間も何をしていればいいのかわからないので断っていた。毎日SUNABACOの話をされる。パソコンのことはよくわからないので聞いても「ちょっと何言ってるのかわかりません」の富澤状態(サンドウィッチマン)
2ヶ月後、SUNABACOを無事に卒業してからも夫はSUNABACOに通っていた。面白い人がたくさんいると言っていた。すごい人もたくさんいると。私は正直あまり興味がなかった。それはいまいちSUNABACOのことがわかっていなかったからだ。でも私にも来て欲しいと言われ、初めてSUNABACOに足を踏み入れた時から私の人生が変わっていったんだ。

SUNABACOとは

『SUNABACOは一般的なプログラミングスクールです』
講師の人やSUNABACO関係者がよく口にする言葉だ。これはネタだ。
私は冒頭にもあるように、プログラミングはもちろんパソコンもよくわからない女なので一般的なプログラミングスクールのことをよくわかっていない。
でもSUNABACOが明らかに普通のプログラミングスクールじゃないことは通わなくても肌で感じ取れるのだ。

最強な音響設備があったり、使いやすいキッチンがあったり、BARがあって、超高級なスピーカーがあり、なぜか自転車がいっぱい置いてあり、格安で泊まれる。代表はプログラミングスクールの代表なのに料理のプロでもある。ほらね、もう意味わかんない。

プログラミングを教えながら、デザインやDXの講座もあり、地域活性化への活動もおこなっている。
八代のさびれたシャッター商店街にある、異質な、お洒落なテナントの中で地域の課題を確実に解決している。それがSUNABACOだ。

SUNABACOではよくトークイベントが行われているが、ぱっと見自分に関係ない内容でもなるべく聞きにいくようにしていた。最初は内容も難しくてわからないことも何度も聞いているうちにどんどん自分の中に腹落ちして取り入れることができた。
私たち夫婦はいつのまにかSUNABACOに通うようになっていた。
夫はもうプログラミングスクールを卒業したのに、私に至ってはまるで関係ない人間なのに、いつもあたたかく迎えてくれてSUNABACOに通うのが楽しくなっていた。

”楽しい”という感情はただあたたかく迎えてくれたからという理由じゃない。別に毎日遊びに行ってるから楽しいわけでもないのだ。

学びたい大人はかっこいいし面白い

SUNABACOに来る人は大半は大人だ。
でも色んな人がいた。色んな年代の人がいた。

フリーランスで働いてる人、仕事をしながら学びたい人、主婦だけど新しい仕事を見つけたい人、パソコンが使えないから使えるようになりたい人。

東京にいた時は、仕事をしているだけでいっぱいいっぱいだった。
なにか資格があればいいかなと思い勉強しようかななんて考えたこともあったけど、なんの資格をとったらいいかわからないし勉強する時間なんて取れなかった。

なのでSUNABACOで自ら学びに来てる人たちがすごくかっこよく見えた。かこよく見えたなんて失礼だ、学んでる姿はほんとにかっこいいのだ。
話してみても本当に面白い。知らない世界がたくさんある。自分の世界がほんとにちっぽけに感じた。私は東京というあんなに人がたくさん住んでるところにいたのに、こんな情熱を持ってる大人たちに出会う機会がなかったので、衝撃だった。面白いし勉強になる。

そして自然と自分も勉強したくなっていった。

それでも私はプログラミングを学ぶのは抵抗があった。
なんでかというと、英語がとにかく苦手だからだ。
SUNABACOにはデザインコースというデザインが学べるコースもあるので、デザインに興味があった私はまずはそっちに通ってみることにした。

まじで行ってよかったデザインコース

デザインコースは平日毎日3時間を1ヶ月のコースだ。
これが本当によかった。毎日毎日勉強になって新しい知識が自分の中に入っていく。それが楽しかったし嬉しかった。30代になってこんなに成長できるなんて思いもしなかった。勉強はやらされるものではなく、自らやるから楽しいんだと心から感じた。

世界がまた変わって見えた。今まで何も気にならなかったデザインを”デザイン”として見えるようになった。自分にできる仕事が増えた。自分ってこんなこともできるんだとまた楽しくなった。未来にわくわくしてきた。

ついにプログラミングの世界へ

デザインコースを卒業して半年。
ついにプログラミングを学ぼうかなと思い始めてきた。
不安はたくさんある。自分にできるのかなとか、諦め癖がある私には難しいんじゃないかなとか色々と不安に思った。

でも本当に色んな人の話を聞いて、やれるところもででもそれは学びになるのではないかとも思った。
もうあとは勢いだ。やるしかないという気持ちで申し込みボタンを押した。

そして私の2ヶ月間がスタートした。

後半へ続く

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