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やなせたかしの人生を知り、アンパンマンがより好きになった話

アンパンマン。日本人なら誰もが知ってるキャラクター。しかし、彼をヒーローだと認識してる人はどれぐらいいるのだろうか?

子供に人気のアニメ。
昔見ていたアニメ。
キャラがギネス認定される程多いアニメ。

私はそれぐらいの認識しかなかった。確かに小さい頃はアンパンマンに夢中になっていたと思う。でもそれは親に言われただけで記憶にはないし、今2歳半になる娘が狂うぐらいにハマっていてアンパンマンすげえな〜って思うだけの感覚だった。

でも、彼はヒーローだった。
それは、やなせたかしが生み出した日本で1番優しくて、かっこ悪くて、弱いけど強い、1番かっこいいヒーローだったのだ。




やなせたかしの人生を知ったのはポッドキャスト「コテンラジオ」でやなせたかし編がスタートしたのがきっかけだ。

コテンラジオとは

歴史を愛し、歴史を知りすぎてしまった歴史GEEK2人と圧倒的歴史弱者がお届けする歴史インターネットラジオです。
歴史というレンズを通して「人間とは何か」「私たち現代人の抱える悩み」「世の中の流れ」を痛快に読み解いていく!?
笑いあり、涙ありの新感覚・歴史キュレーションプログラム!

Podcastコテンラジオ詳細より

コテンラジオは歴史を学べるラジオとして人気で、夫がはまり私は全然聴いていなかったんだけど今度やなせたかし編始まるよと教えてもらい、それは興味があるなと思ったので聴いてみた。

なぜなら絶賛娘がアンパンマンにどハマりしてるからだ。1歳半ばぐらいから少しずつアンパンマンというものを知り、今じゃ気付いたらアンパンマンのキャラソンを10曲ぐらい歌えるようになり、色んなキャラクターの名前を言って、朝起きたらアンパンマン見たい、保育園から帰ったらアンパンマン見たい、寝る前もアンパンマン見たい、車に乗ったらアンパンマンの曲を流せ、お絵描きするならアンパンマン描いてと、もう1日の中でアンパンマンという名前を聞かない日はないぐらいアンパンマン中毒なのである。狂ってる。まじでアンパンマンに狂ってる。だが同時にアンパンマンに助けられてる日々でもあるから私はアンパンマンに感謝をしてるのだ。

そんなアンパンマンの生みの親、やなせたかしがどんな人生を送ってきたのか。コテンラジオでやるなら聴きたいなと思った。来年には朝ドラ「あんぱん」も始まるし、純粋に楽しみだった。

そして、6エピソードある「やなせたかし編」を聴き終わった頃、私はやなせたかしとアンパンマンが大好きになってしまったのでこれをみんなに聴いて欲しく今回noteに書くことにした。

今子供がアンパンマンにハマってる親はもちろん、クリエイターの人達は絶対に聞いた方が良い。あと朝ドラ好きと我はオタクだと思う人は単純にストーリーがめちゃくちゃ面白いからオススメする。

このnoteでは簡単な内容と感想しか書かないので是非とも実際に聴いて欲しい。1.2倍速で聴くと大体3〜4時間ぐらいで聴けるはず。

コテンラジオではやなせたかしの人生がエピソード毎に分けられて語られていて。

・ep.1〜2が幼少期から戦争
・ep.3が初めての代表作「やさしいライオン」
・ep.4がアンパンマン誕生までの転機
・ep.5がアンパンマンの哲学とヒットまでの道のり
・ep.6がバイキンマンとやなせたかし最後の大仕事

こんな感じに分けられてるので興味があるところだけ聴いてももちろんOK!まあ最初から聴いた方が絶対面白いけど。

普段あまりラジオを聴いてられない私が、2周も聴いてしまった。それほど面白くてワクワクして泣けた、現実は小説より奇なりというのはこのことかと思うぐらい、漫画みたいな人生を送っているやなせたかし。ep.6は何度聴いても同じところで泣くと思う。

そんなep.1はこちらから↓

ここからは感想。

94歳生涯現役でこの世を去ったやなせたかし。94歳までアンパンマンを描き続けたことがまじで凄いなって思ったし、アンパンマンが売れ出したのが70歳で遅咲きの人生だったってのが本当にびっくりした。

アンパンマンは彼の子供であり、ヒーロー。そして日本の子供達のヒーローになったのだ。

漫画家として売れたいという彼の熱、諦めない心がそのヒーローを生み出した。
クリエイターとして凄いところは、どんな仕事でもなんでもやっていたところ。だって普通諦めるじゃない。50歳になっても夢を追いかけるってそんなこと、普通の人には出来っこない。

デザインの仕事、演出、司会、漫画、イラスト、作詞、脚本…本当になんでもこなして、頼まれた仕事は全部引き受けてそこから人脈と信頼を得てやっと自分の才能を自分で認めることができたのが50歳。すごい。てゆうかここまで色んな仕事が出来るのもすごい。才能の塊すぎる。

手塚治虫を神と崇めているやなせたかしだって、私からしたら神様みたいなものだなって。

戦争を経験したからこそ、正義と悪が対立してるのではなく、正義と正義が対立していて、正義は簡単に逆転してしまうことを知ったやなせたかしは、それを全てアンパンマンに込めた。


ヒーローとは、逆転しない正義とはなにか。

それは人を"飢え"から救うこと。

自分の顔を差し出して、そのことで例え自分が弱ってしまっても誰かの飢えを凌げればそれで良い。それが本当のヒーローなんだと。

アンパンマンがかっこよすぎて涙が出てくる。
確かになって思う。私も子供ながらに思ったことがある。よく、ヒーロー達は悪を倒すけどそれで壊れていく街はどうなってしまうんだろうって。でも、アンパンマンの世界では街は壊れないんだ。アンパンマンのパトロールは悪い人がいるかを確認するためじゃなくて、お腹が空いてる人がいないか、困ってる人がいないかを確認するためのパトロールだっていつもアンパンマン自身が言ってたもんなぁって思った。

たまたま今日見たアンパンマンでも、
「アンパンマンは正義のヒーローなんでしょ!?強くて、悪をやっつけるヒーローなんでしょ!?」って問いにアンパンマンはこう答えていた。

「僕はただ、困ってる人を助けたい、みんなの笑顔を見たいだけだよ。」

これ、確実にコテンラジオ聴いてなかったらなんとも思わないセリフだっただろうけど、きっと一貫してこの正義を貫いているんだろうなと改めて感じられて凄いな…ってなった。

(この話は「しょくぱんまんとキャベツマン」の話で見れます)

ep.5で語られているけど、アンパンマンを出した当時周りの大人達にはボロクソ言われていたけど、子供からは最初から大人気だったらしい。それが30年近く変わらないってすごい。今でも2〜3歳の子はアンパンマンが大好きだもんね。まじで何がそんなに彼らを熱狂的にさせるのか。科学的な根拠とかあるのだろうか。

あと、70歳になってからヒットしたアンパンマン。70歳になってお金が沢山あっても仕方がないと使い道がないということでそこでアンパンマンミュージアムを自費で作ったってのも本当に凄い。私もついこの間行ってきたんだけど、夢の国だった。娘が最初っから最後まで楽しそうで、私もとても楽しかった。ありがたい。

そしてep.6で語られるやなせたかし最後の大仕事、東日本大震災でのアンパンマンが与えた愛と勇気のお話。

ラジオのリクエストでかかった「アンパンマンマーチ」に被災地の子供達が大喜びして、大合唱して周りの大人も励まされたという。そしてある子供は「アンパンマンが助けてくれるから大丈夫」だと笑顔を取り戻し、アンパンマンは絵本の中の、アニメの中のヒーローだけじゃなくて子供達の本物のヒーローなんだなと思えた。

ああアンパンマン、やさしい君は。
いけ みんなの夢 まもるため

このポスターが被災地や、自衛隊にも送られてこれを見た自衛隊も頑張らないとと思えたとのこと。

すごいなぁ。アンパンマンがみんなのヒーローで、やなせたかしもヒーローなんだ。この話を聴いて涙が止まらなくなってしまった。

自分も誰かのヒーローになれるだろうか。出来たらかっこ悪くて、でも、優しいヒーローになりたいなと思えた。

まさか自分の人生の中で、アンパンマンマーチで泣く日がくるなんて思いもしなかったなぁ…


というわけで、やなせたかし編を聴いてとてつもなく感動してしまったわけで。
私のこのnoteなんか読むより、コテンラジオを聴いてほしいんだけど。私はコテンラジオを聴いてやなせたかしの本を読み漁りたいなと思ったよ。

テレビの見させすぎは良くないと言われているけど、ただただ娘にアンパンマンを見させるんじゃなくて"娘と一緒にアンパンマンを楽しみながら見たい"なと感じた。

ああ、来年の朝ドラ【あんぱん】が楽しみでしょうがない。ありがとうコテンラジオ、ありがとうアンパンマン、ありがとうやなせたかし。

まさか大人になってこんなにアンパンマンの良さが知れると思ってもなかった。知れて良かった。

是非皆さんも聴いてみてください!!

もっかい貼っとくね!笑

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