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Discordがweb3時代の農業を支える!?

私たちの食卓を支える農業。
その姿が、今、大きく変わろうとしています。その変革の中心にあるのが、意外にも、ゲーマーのためのプラットフォームとして知られるDiscordです。今回は、Discordが農業分野にもたらす革新と、その最前線で活動する「Metagri研究所」の取り組みについてご紹介します。


Discordとは:驚異的な成長を遂げるコミュニケーションプラットフォーム

2015年に誕生したDiscordは、わずか8年で驚異的な成長を遂げました。2023年1月時点で、なんと約5億6300万人もの登録ユーザーを抱えています。これは、2020年6月から87%以上の増加率です!

さらに驚くべきは、その利用状況です。

  • 2022年だけで、1.46兆件以上のメッセージがやり取りされました。

  • 1日あたり約40億件のメッセージが交換されています。

  • ユーザーは1日平均6回以上Discordを利用し、総利用時間は約24分です。

これらの数字から、Discordが現代のコミュニケーションにおいて、いかに重要な役割を果たしているかがわかります。

なぜDiscordなのか?農業コミュニティにおけるメリット

では、なぜ農業分野でDiscordが注目されているのでしょうか?
その理由は、Discordの持つ独自の特徴にあります。

  1. 多様なコミュニケーション手段: テキスト、音声、ビデオチャットを1つのプラットフォームで実現。

  2. 柔軟なコミュニティ設計: 「サーバー」と呼ばれる独自のコミュニティを簡単に作成・管理できる。

  3. 高いアクセシビリティ: PC、スマートフォン、タブレットなど、様々なデバイスから利用可能。

  4. 豊富な拡張機能: ボットやインテグレーションにより、コミュニティに特化した機能を追加できる。

  5. 無料で高機能: 基本的な機能はすべて無料で利用可能。

これらの特徴により、Discordは農業関係者が情報を共有し、議論を交わし、新しいアイデアを生み出す理想的な場となっています。

Metagri研究所:農業×web3の最前線

そして今、このDiscordを最大限に活用し、農業の未来を切り開こうとしている組織があります。それが「Metagri研究所」です。

Metagri研究所は、「どうすれば農業をアップデートできるか」という壮大なテーマに挑戦しています。その活動の中心となっているのが、Discordを活用したコミュニティです。

1. 多様性が生む創造性

Metagri研究所のDiscordコミュニティの特徴は、その多様性にあります。参加者は農業関係者だけでなく、医療、福祉、エンジニア、塾講師など、実に様々な職業背景を持つ約1,000人に上ります。

この多様性が、農業に関する新しいアイデアや視点を生み出す源泉となっています。例えば、ITエンジニアの知見を活かしたスマート農業の提案や、医療従事者による健康志向の新しい農産物の開発アイデアなど、従来の農業の枠を超えた革新的なプロジェクトが次々と生まれています。

2. フラットな組織構造がもたらす自由な議論

Metagri研究所は、Discordを活用して「MetagriDAO」として、フラットなヨコ型組織のDAO(分散型自律組織)構築を目指しています。これにより、参加者全員が対等な立場で意見を交換し、アイデアを提案できる環境が整っています。
この構造が、従来の農業組織では生まれにくかった斬新なアイデアや、大胆な提案を可能にしています。例えば、若手農家による従来の農協システムを覆す新たな流通モデルの提案や、消費者参加型の農業プロジェクトの立ち上げなど、これまでにない取り組みが次々と実現しています。

3. web3技術の実験場

Metagri研究所のDiscordコミュニティは、単なる情報交換の場にとどまりません。ここでは、web3技術を活用した様々な実験が行われています。

トークンエコノミーの実践

コミュニティ内で独自トークン「MetagriLabo Thanks Token (MLTT)」を発行し、参加者の貢献度に応じて配布しています。このトークンを使って、参加者は農産物を直接購入することができます。

この仕組みにより、消費者は単なる「買い手」ではなく、農業コミュニティの一員として積極的に関与することができます。例えば、アイデア提供や情報発信などの貢献によってトークンを獲得し、それを使って希少な農産物を購入する。こうした循環が、農家と消費者の新しい関係性を構築しています。

NFTの活用

Metagri研究所は、NFT(Non-Fungible Token)も積極的に活用しています。NFTホルダー限定のDiscordチャンネルを設け、そこで特別なコンテンツや機会を提供しています。

例えば、NFTホルダーは農家との直接対話の機会や、新しい農業実験への参加権を得ることができます。ある参加者は、このNFTを通じて希少品種の野菜の栽培プロジェクトに参加し、その過程をリアルタイムで見守る体験をしたそうです。

Discordが切り開く農業の未来

Metagri研究所の事例は、Discordが単なるコミュニケーションツールを超え、農業の未来を形作る重要なプラットフォームになり得ることを示しています。

  1. 知識と経験の共有: 地理的制約を超えて、全国の農家が知識や経験を共有できます。

  2. 消費者との直接対話: 生産者と消費者が直接つながることで、より透明性の高い食のエコシステムが構築できます。

  3. イノベーションの促進: 多様な背景を持つ参加者が交流することで、農業に新しいイノベーションをもたらします。

  4. 新しい経済モデルの構築: トークンやNFTを活用することで、農業における新しい経済モデルの実験が可能になります。

おわりに:あなたも農業革命の一員に

Discordを活用したMetagri研究所の取り組みは、農業の未来に大きな可能性を示しています。そして、この革命はすでに始まっているのです。
あなたも、この新たな挑戦を続ける農業web3コミュニティの一員になってみませんか?

Discordを通じて、農業の未来を共に創造する。そんな ワクワクする世界が、今まさに広がっています。

「食べることは生きること。」

その根幹を支える農業が、テクノロジーとコミュニティの力で大きく変わろうとしています。この変革の波に、ぜひ乗ってみてください。きっと、あなたの食卓も、そして日本の農業も、新しい景色が見えてくるはずです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

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