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シン・プレスリリース戦略~量を追求するメリットとその実践方法~

プレスリリースは単なる情報発信以上の価値を持っています。それは戦略的なコミュニケーションツールとして、メディアや消費者に直接働きかける力を持つからです。このブログでは、広報活動をもっと効果的に行うためのヒントに満ちた一冊の本「ひとり広報の戦略書」をもとに ご紹介します。


プレスリリースが持つ真の力

プレスリリースの量を増やすことはもちろん、その品質を高めることが重要です。株式会社EAT UNIQUEの代表であり、PR TIMESが認定するエヴァンジェリストの小野さんによる本書は、PRの「裏技」まで含めた豊富な知識が凝縮されています。

広報活動の"5つの不足"を解消

広報活動においては、以下の5つの要素が不足しがちです。

  1. 知識の不足 - 専門的なPRスキルや、メディアに刺さる文言の作り方。

  2. 情報の不足 - ニュースとして取り上げられやすい情報の見極め方。

  3. 話題の不足 - 注目を集めるための話題の作り方。

  4. 時間の不足 - 広報活動に割くべき適切な時間の確保。

  5. つながりの不足 - メディア関係者との有効なネットワーキング。

これらの不足をどのように補い、広報戦略を立てていくかが、本書の核心部分です。特に、知識の不足は、特に一人広報が直面する大きな課題です。しかし、本書には、それを補うための具体的な方法が述べられています。

実際の事例をもとに、どのように魅力的なプレスリリースを作成するかが解説されています。スキルアップのためのアドバイスが満載です。

ニュース価値のある情報を見分けることは、一人広報の成功の鍵を握ります。どの情報がメディアの注目を引き、どのように伝えるべきかが学べます。

個人事業主・マイクロ法人のための広報戦略

個人事業主や小規模な会社を運営する私たちにとって、広報は時に大きな挑戦です。限られたリソースで、どのようにメディアに取り上げてもらい、目立つ存在になるのか。この問題に対する答えが、この本には詰まっています。

プレスリリースの多角的な効果を目指して

プレスリリースは一般に、ニュースメディアに情報を提供し、報道を促すために使用されるツールです。しかし、その真価は単なるメディア露出に留まらず、様々な副次的な利点を提供することができます。今回は、プレスリリースがもたらす3つの意外な効果を紹介します。

ブランディングと関係構築として

プレスリリースは、企業のブランドを構築し、その価値を消費者に伝えるための重要な手段です。また、潜在的なパートナーや投資家に対しても、企業の活動や成功事例をアピールするチャンスを提供します。例えば、本書で紹介のある、日本のアグリツーリズムを海外に紹介したプロジェクトでは、インバウンド客を引き付けることが主な目的でしたが、地方自治体からの意外な問い合わせを引き出す結果となりました。このように、プレスリリースを多角的な目的で活用することで、予期せぬ有益な関係が生まれる可能性があります。

話題の創出:主導的なニュースメイキング

常にメディアが取り上げるようなニュースがあるわけではありません。そのため、話題がない時には自らが話題を作り出す必要があります。宮崎県のライチをテーマにしたプレスリリースの連発は、その一例です。地域づくり推進機構による一見些細なイベントでも、積極的にプレスリリースを発行することで大きな話題を呼び、メディアの注目を集めることが可能になります。こうしたアプローチは、メディアの注目を集めるだけでなく、地域コミュニティの活動への関心を喚起することにも繋がります。

広報サイクルの創出と継続

プレスリリースを発行するプロセス自体が、地域コミュニティや企業に広報という概念を浸透させ、新たなアイデアを生み出すサイクルを作り出します。地域づくり推進機構の例では、参加者が広報の重要性を学び、実際にメディアに取り上げられる事例を通してその効果を実感しました。これにより、地域の活動が活性化し、新たな取り組みが次々と生まれることに繋がります。

プレスリリース戦略:量を追求するメリットとその実践方法

現代は情報過多の時代。1日の情報量が江戸時代の1年分とも言われるこの時代において、目立つためには量を増やすことが必須です。プレスリリースの量を増やすことで、同じ情報が何度も目に触れる機会が生まれ、それによってブランド認知の向上につながります。

メッセージの反響を見極める

1つのメッセージだけを発信しても、それがどの程度受け入れられるかは未知数です。しかし、複数のメッセージを発信することで、どの内容がより関心を引くのか、反響を計ることができます。
多くのプレスリリースを作成し配信する過程で、広報担当者はどのような内容が読まれるのか、どのようなフォーマットが好まれるのかを学び、スキルを磨いていきます。

量を増やすための実践方法

プレスリリースを量産することは、ただ無造作に情報を撒き散らすこととは異なります。以下に、効果的な量産のコツを紹介します。

月に10本のプレスリリースを目標にするなど、一定のリズムで発信を続ける計画を立てることが大切です。例えば、3日に1本のペースで発信していくことを目指しましょう。
また、PR TIMESやVALUE PRESSなど、無料またはリーズナブルな料金でサブスク利用できるプレスリリース配信サービスを活用することで、効率的に広く情報を配信することができます。

特に、DreamNewsのように月間打ち放題プランを提供しているサービスもあり、コストを抑えて大量のプレスリリースを配信することが可能です。
プレスリリースのサービス紹介は次の記事でもまとめています!

まとめ - 「ひとり広報の戦略書」から学ぶこと

一人広報のための具体的な戦略から、日々の広報活動の質を向上させるコツまで、本書は広報活動におけるあらゆる面でのサポートを提供しています。
私の学びは何と言っても「量>質」である点です。まずは、恐れずどんどん発信していきたいと思います。
これらの知識を武器に、小規模ながらも影響力のある広報を目指しましょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

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