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熱中症になると体の中では何が起こっているのか?

脳外ブログ 臨床BATON

本日も「臨床BATON」にお越しいただきありがとうございます!
322日目を担当します、ミッキーです。よろしくお願いします。
今年も早いもので5ヶ月が過ぎましたね、これから暑くなりますが体調にはお気を付けください。

▢はじめに

このテーマで書こうと思ったきっかけは4月初めに僕自身が熱中症にかかったためです。
4月にしては気温の高かった日、趣味であるランニングを14時頃から行っていたところ、ランニングを終えた15時頃には意識がもうろうとし、体が熱い、ボーッとする、考えがまとまらない、のどが渇くといった症状があり、とてもしんどかったのを覚えています。
友人に介抱してもらい、体を冷やす、スポーツドリンクを飲むなどして事なきを得ましたがその日の夕食はあまりのどを通らず、寝るまで倦怠感が残っていました。
熱中症の怖さを知る体験となりました。

病院では1人暮らしの患者様など熱中症にかかって搬送される方もいらっしゃいます。
「水分補給をしてください」「部屋を涼しくして過ごしてください」「かかったら体を氷などで冷やすようにしてください」と患者様にお伝えするようにしていましたが
なぜそのような対応が必要なのか、そもそも熱中症にかかると体の中で何が起こるのか、理解していませんでした。

そこで今回は「熱中症になると体の中では何が起こっているのか」についてお伝えしていきます。
患者様に説明するとき、注意喚起をするときに役立てていただきたいです!

▢熱中症とは?

熱中症とは、
高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態、それに伴う水分や電解質(ナトリウムなど)の減少や血液の流れが滞るなどして、体温が上昇して重要な臓器が高温にさらされたりすることにより発症する障害の総称
を指します。

▢予防方法と熱中症になったときの対策

これは皆さん良く知っており、患者様にもお伝えしているのではないかと思うので先に書いておこうと思います。

<予防方法>

室内では
・扇風機やエアコンで温度を調節
・遮光カーテン、すだれなどを利用
・室温をこまめに確認

お年寄りではエアコンをつけるのに消極的な方もいますが僕は「真夏では家にいる際はつけた方がいい、夜中も一晩中つけたほうがいい」と伝えています。

屋外では
・日傘や帽子の着用
・日陰の利用、こまめな休憩
・天気の良い日は日中の外出をできるだけ控える

体の蓄熱を避けるために
・通気性の良い、吸湿性・速乾性のある衣服を着用する
・保冷剤、氷、冷たいタオルなどで、からだを冷やす

こまめに水分を補給する
・のどの渇きを感じていなくてもこまめに水分・塩分、スポーツドリンクなどを補給する。

<なったときの対策>

〇涼しい場所に移動し、服をゆるめ、体を冷やす
・クーラーのきいた部屋や日陰などに移動し、体を休めること
・首の周りや脇の下、足の付け根などを氷で冷やすこと

体を冷やす場所として効果的なのは上記部位で、太い血管が体表面近くにある場所です。
首筋は総頸動脈、脇の下は腋窩動脈、足の付け根は大腿動脈ですね!

〇水分や塩分を摂取する。
 水分・塩分、経口補水液やスポーツドリンクを摂取することが推奨されています。
水分だけ摂るのは汗によって失われた塩分を補給できないので危険だそうです。

熱中症予防のための情報・資料サイト,厚生労働省,2022年6月5日https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku/prevent.htmlより

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