大腿転子部骨折術後のリハビリ Part3
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大腿転子部骨折術後のリハビリ Part3

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大腿転子部骨折術後で何らかの歩行補助具を使用して歩行は獲得できたが、ADLを自立としていいかの判断に迷う人

「リハ場面での基本動作はひと通り獲得できたが病棟での移動を自立にしていいのか…。病棟での歩行やトイレは自立となったが自宅でも可能か…。」

こういった疑問にお答えします。

★はじめに

大腿骨転子部骨折術後に早期荷重が可能な状態であれば歩行獲得が最重要課題となるのではないでしょうか。早期からの歩行への介入にて歩行自体は歩行器や4点杖、T字杖等何らかの歩行補助具を使用すると歩行自体は早期から可能となるケースも少なくないと思います。歩くことが可能となっても、何メートル歩けるのか、入院中であればトイレまで辿り着くことができるのか等、ADL上自立に持っていく為に歩行距離、方向転換時の安定性、廊下や曲がり角での周囲への注意等を評価し、安全面を担保した中で自立を判断していくことになると思います。その中で歩行補助具を歩行器から杖へ移行したり、段階的に距離を延ばしたり院内から自宅を見据えて歩行能力の向上を図っていきます。起居動作、歩行が可能となったらADLは全面的に自立となるでしょうか?

★大腿骨転子部骨折後に取り残されやすいADL上での問題とは

ADL獲得にあたって土台となるのは基本動作です。              このうち取り残されやすい問題として私自身が考えるのは着座です。      まず起居動作はできるかできないかが重要となり、転倒のリスクについてはあまり考えない動作かと思います。病院内の環境において、完全に起居動作が獲得できていなくてもベッドコントローラーやベッド柵があり起居動作のサポートになるためADLとして行えます。ベッドコントローラーやベッド柵を使用しない中での起居動作の獲得は容易ではありませんが、早期から起居動作獲得に向け治療が進められることが多く取り残されることは少ないかと思います。             立ち上がりについてもできるかできないかが大きく、椅子やベッドの高さによる違いで立ち上がれたり、立ち上がれなかったり、柵の有無によっても変わってきます。初期の段階では立ち上がりにおける臀部離床が困難で介助を要する場面が多く、取り残されるというよりも短期目標として優先的に治療されるかと思います。歩行は「はじめに」の方でも述べたように、最重要課題として最も時間をかけて治療していく動作になるかと思います。

ではなぜ着座動作なのか?

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