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瞑想とマインドフルネスって何が違うの?

瞑想とマインドフルネスという言葉を耳にすることが増えていますが、その違いを正確に理解している人は少ないかもしれません。ここでは、瞑想とマインドフルネスの基本と違いについてお話ししていきます。



瞑想とは?

瞑想は、英語ではmeditation(メディテーション)と言われており、一般的に「精神を集中させるためのトレーニング」のことを指します。

瞑想と聞くと日本では、「禅(ぜん)」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
お寺で並んで座り警策(きょうさく)で肩をたたく映像を見たことがあるかもしれませんが、あのかたちも雑念を取り払い「無」になる為の一つの方法です。

瞑想のルーツはとても古く、最も古い記録は紀元前1500年頃のインド文献とも言われております。仏陀が悟りをひらくときに行ったとされているのが瞑想ですが、その後、さまざまな場所や時代や宗派などによって、進め方や考え方を変えて発展してきたと言われています。そのため各文化や宗教により、それぞれ異なる型や、独自の技法と目的を持っています。
現代においても、瞑想はストレス軽減や心身の健康維持のために広く実践されており、ヨガや呼吸法も、瞑想を行うための手法として、広く知られるようになってきました。

「精神を集中させるためのトレーニング」と冒頭でお話ししましたが、精神を集中させ「何も考えないようにする」ということは、自身の精神を安定させるだけではなく、脳を休ませる事にも繋がります。

人は日々を過ごすだけでも脳内で自動思考が働き、常に稼働している状態になっています。そのため、脳内が自動的に休むことはほとんどありません。

しかし、瞑想を行うことで意図的に思考を休め、働きすぎの脳にリフレッシュタイムを与えることで、心や身体をリラックスさせるだけではなく、心身ともに健康で安定した状態を手にいれることができるのです。


マインドフルネスとは?

マインドフルネスとは、現在の瞬間に完全に注意を向ける(受け入れる)技術のことです。マインドフルネスの本質は「気づき」です。過去や未来に囚われずに「今ここ」に集中することを目的としており、心の中で生じる思考や感情を客観的に観察し、ストレスや不安から解放されることを目指しています。

マインドフルネスの概念は、仏教の禅やヴィパッサナー瞑想に根ざしています。

しかし、1970年代にジョン・カバット・ジン博士が「マインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)」を開発し、西洋医学や心理療法にも取り入れられるようになりました。これにより、マインドフルネスは宗教的な枠を超え、科学的なアプローチとしても認識されるようになりました。

また、Google社などの企業では、マインドフルネスの独自プログラムを開発・実践されており、ストレスマネジメントやセルフマネジメントなどの場面で積極的に用いられています。

このようにマインドフルネスを習得することは自分だけでなく、自分自身の周囲の人にも大きなメリットがあります。自分を客観視することができるようになり、自分が周囲にストレスを与えることが減ると考えられているからです。

ジョン・カバット・ジン博士
マサチューセッツ大学医学大学院教授・同大マインドフルネスセンターの創設所長。国際観音禅院の崇山行願に禅を師事し、ケンブリッジ禅センターの創設メンバーとなった。仏教の指導者に修行法と教理を学んだ彼は、それを西洋科学と統合させた。彼は、人々がストレス、悩み事、痛み、病気に対応する手助けとして、マインドフルネス瞑想を教えた人物。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%B3

wikipedia


瞑想とマインドフルネスの違い

ここまでの内容を聞くと「瞑想」と「マインドフルネス」にそこまで大きな違いはないように感じる方が多いと思います。
実際に、両者の代表的な効果にも共通点がいくつかあります。
以下が瞑想とマインドフルネスに共通する効果です。

● ストレス軽減
● 睡眠導入効果
● リラックス効果
● 集中力向上
● 学習能力向上
● 記憶力向上

効果だけをみると注目すると類似する点が多くありますが、その後の目的やアプローチ方で2つには違いがあります。

目的とアプローチの違い

瞑想の主な目的とアプローチ
内なる平和を見つけ、心を静めることです。精神的な成長や深い集中状態を追求し、自己探求や悟りを目指す場合もあります。

深い集中状態に入るために、静かな環境や特定の姿勢(座禅)が推奨されます。瞑想の方法も様々あり、呼吸瞑想、マントラ瞑想、ビジュアライゼーション瞑想などがあり、それぞれが異なる技法を用いています。

マインドフルネスの主な目的とアプローチ
現在の瞬間に完全に注意を向け、日常生活の中でストレスを軽減し、心の安定を保つことです。過去や未来に囚われず、「今ここ」に集中することを重視します。

瞑想は静かな環境や特定の姿勢などが推奨されていますが、マインドフルネスの場合は、特定の時間や環境だけでなく、日常のあらゆる瞬間に実践できることが特徴です。
例えば、日々の食事や歩行、洗い物など、日常の活動に注意を向けることで、どんな状況でも実践可能です。

このように、瞑想は心の静寂を追求し、長期的な精神的成長を目指します。利益を求めずに疲労が溜まった脳をリラックスさせたり、休ませたりする目的や健康面の治療の一環として取り入れられることが多くあります。

一方、マインドフルネスは現在の瞬間に集中し、日常生活の中でのストレス軽減や注意力の向上を目指します。より結果を求め、仕事の効率化や具体的な利益を目的としています。 

つまり、マインドフルネスは「未来の利益」を目的として行われますが、瞑想は「脳や心を休める」ことを目的として行われます。


どっちがお勧め?

瞑想とマインドフルネスのどちらがお勧めかは、個々の目的やライフスタイル、心身の状態によって異なります。それぞれの特徴や効果を理解した上で、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

【瞑想がお勧めの方】
・リラックスしたい方
・ぐっすり寝れていないと感じる方
・ストレスや不安を感じている方

【マインドフルネスがお勧めの方】
・パフォーマンスをより向上させたい方
・集中力をアップさせたい方
・悪習慣をやめたい方

瞑想やマインドフルネスの具体的な効果については、
このnoteで今後も発信していきますので、ぜひフォローしてお待ちください。


まとめ

いかがだったでしょうか?
瞑想とマインドフルネスはしばしば混同されていますが、実際はそれぞれの方法は異なるニーズに応じた効果をもたらすため、目的に応じて使い分けることが重要です。

瞑想=マインドフルネスというわけではなく、マインドフルネスは瞑想の目的の1つと考えられるでしょう。

しかしどちらも自分自身の脳と心の健康を高めるための一歩として、ぜひ日常に取り入れたいものです。



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