マガジンのカバー画像

エッセイ

63
韓国での暮らしの中で感じたことや、これまで出会ってきた「人」についてのお話。
運営しているクリエイター

記事一覧

チュソクブルーとプライバシーゼロの家探し

韓国は今日からチュソク(추석、お盆のようなもの)の5連休ですが、今年はチュソクが17日(火…

自分の過去をなかったことにせず、認めて前に進むと起こること

 「いつか畑を耕しつつ、エッセイや小説を書いて暮らすのが夢だ」と言いながら、なかなか前に…

結婚式は誰のもの?

 私と韓国人夫は人生で2度、結婚式を挙げている。2人とも20代の頃、それぞれ別の人と所帯を持…

200

韓国小説『父の革命日誌』

 2年前の誕生日、1冊の小説をプレゼントしてくれた韓国人女性がいました。彼女は同じ年で、数…

【エッセイ】自分の身体を愛したい。私のボクシング日記

本にも人にも「呼ばれているのかな」と感じることがあって、先週末訪れたソウル国際図書展…

おばあちゃんの朝ごはん

 国際結婚を機に海外へ移住して4年。その間、人の親となり、毎日家族のために料理をするよう…

桑の葉茶とボクシング(뽕잎차와 복싱 )

 近所にある日本食のお店には、いつも温かい桑の葉茶(뽕잎차)が用意されている。初めて飲んだ時、それがとてもおいしくて、家に帰るなりネットで桑の葉茶を検索し、取り寄せて時々飲んでいた。パンデミック以降ほとんど行かなくなってしまったその店を先日久しぶりに訪れると、以前と変わらぬ様子で桑の葉茶が入ったポットが置かれていた。食事の前に一杯いただくと、緑茶や紅茶よりも渋みが少なく、すっきりまろやかで舌にほんのり甘みが残る。うん、これこれ。このお茶やっぱりすごくおいしい。  7年前に韓国

こうして、アジュンマになる

 つい最近「私もアジュンマになったなあ」と心底実感した瞬間があった。アジュンマとは韓国語…

オンマがキンパを作る理由

 5歳の息子が通う韓国の幼稚園では、1年に2回だけ弁当持参の日がある。春と秋、バスで遠足に…

【エッセイ】わからないまま、生きていく。

1~2か月に一度、韓国で暮らしながら考えてきたことをエッセイにまとめ、WEBマガジン「Stay …

上手に落ち込みたい

 女性として産まれ、11~12歳頃に月のものが始まり、もうかれこれ30年近くそれと付き合ってい…

【エッセイ】いつかまたJ.Y.Parkと話せたら

새해 복 많이 받으세요 !新年明けましておめでとうございます。昨日2月10日(土)は旧暦の元…

誕生日の過ごし方

予約していたケーキを取りに行くと、箱の上にお花が添えてあった。造花だと思っていたら、なん…

J.Y.Parkコンサート、ソウル公演の帰り道に。

2023年12月30日。今年も歌手J.Y.Park(パク•ジニョン)のコンサートを観に行った。深く感動し、家に帰る地下鉄の中で心の中に浮かんだことを文章に残したくなった。 私が日本で韓国語を学び始めた2010年、韓国語の先生のお母さんの勧めでJ.Y.Parkが出演した音楽番組『ユ•ヒヨルのスケッチブック』を観た。J.Y.Parkの作詞作曲に対する考えがとても深く、印象的だった。その後見せてくれた舞台では誰よりも懸命に踊りながら歌い上げる姿がとても素敵だった。この人は完璧なエ