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痛みを読み解く:胸腰部の機能障害【基礎編】

お疲れ様です。はらリハです。

本日は…
『腰痛など胸腰部の疼痛への介入のために知っておきたい基礎知識』について説明します。

胸腰部の構造と機能

胸腰椎の脊柱は…

□ 隣接する椎骨の「下関節突起」と「上関節突起」で形成される『椎間関節
→典型的な解剖学的関節(滑膜関節)で関節軟骨や滑膜、関節包を有する
□ 椎間板を含む椎体間の関節
→繊維軟骨結合による機能的関節(正式な関節名称は無い)

で連結されています。

上記に加えて、胸椎部には『肋骨頭関節』と『肋横突関節』があり、両者を合わせて『肋椎関節』と呼びます。

胸腰部に生じやすい機能障害

胸腰部共通の役割は…

☑︎ 脊髄新駅の保護
☑︎ 3軸性の大きな可動性の確保

にあります。

この相反する役割を担うには、脊柱全体及び椎体間の分節的な安定性が必要条件になりますが、骨と靭帯のみでは不十分であると報告されています。

さらに…
胸椎部では全方に位置する胸郭の重量が屈曲方向にかかり、
腰椎部では仙骨の傾斜と体幹の重量により、前下方に滑ろうとする力が常に発生します。

そのため、胸腰椎の筋/筋膜が重要になりますが、重量物を取り扱う仕事に従事している方は、過負荷に陥りやすく、加齢やスポーツなどの要因による継続的な不良姿勢、脊柱アライメント異常が椎間関節と椎間板の変性に影響を与え、疼痛が生じることが多いです。

【胸腰部の安定化機構】
● 静的安定化機構

□ 骨形態:上関節突起の矢状面に対する傾きが椎体の前方滑り/軸回旋の抑制効果を高める
□ 椎間板:髄核と繊維論で構成され、椎体間の運動と体重指示に関わる
□ 関節包/靭帯:関節包は腹側で黄色靭帯と背側で多裂筋と線維性結合している
また、前縦靭帯/後縦靭帯は椎間板の線維論と結合し、脊柱全体の安定性に寄与している
● 動的安定化機構
□ 固有背筋内側群の配置
椎体の棘突起と横突起の隙間を埋める形で、長/短回旋、多裂筋、半棘筋が存在し、その線維方向は外下方に向かって走行する
脊柱を帆船の帆を支える石柱に例えると、固有背筋内側群は支柱を安定させる支索の役割を果たす
□ 腰方形筋
腸骨稜から起始し、第12肋骨及び第1〜4腰椎の肋骨突起に停止する
左右の腰方形筋の収縮は腰椎を圧縮し安定性に大きく寄与する

胸腰部の運動

胸腰部の運動は、解剖学的関節である椎間関節で起きます。

椎間関節は、関節面が平坦で平面関節で、その関節運動の特徴は「滑り運動」し
か起こらない事です。

体幹屈曲運動の場合、上関節突起に対して下関節突起が滑り運動を起こすため、椎体間の背側は広がり、逆に腹側は狭くなります。

同時に椎間板の腹側が凹み、背側が凸になります。

この椎間板の柔軟な変形が転がり、運動の代わりを担い、胸腰部の円滑な運動が可能になります。

おわりに

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