半側空間無視[3つの空間領域の症状]
お疲れ様です。はらリハです。
本日は…
「半側空間無視:3つの空間領域の症状」について解説します。
※ 引用、参考書籍
左側の空間が失われるとは?
半側空間無視は「左空間」が失われる症状です。
見えにくい、意識しにくい、感じにくい、というものではなく…
存在そのものが「ない」と感じる症状のようです。
半側空間無視とは?
半側空間無視の多くは右脳(劣位半球)の障害、つまり、左片麻痺の方が出現しやすく、出現する脳の部位も大まかに研究が進んでいます。
よく耳にするのが「左側の空間」に注意を向けることができない症状だと思います。
ただ、半側空間無視は以下、感覚モダリティ別に出現します。
☑︎ 視覚空間の無視
☑︎ 聴覚空間の無視
☑︎ 体性感覚空間の無視
→ 視覚空間の無視なら前方の視野の左空間に無視の症状が出現する。
→ 聴覚空間の無視なら後方も含めた左空間に無視の症状が出現する。
→ 体性感覚空間の無視ならどのような肢位(背臥位/座位/立位)でも常に左半身に生じる。
そこから、さらに3つのタイプに分類されています。
3つの空間領域における解離
自己身体を取り巻き、視認対象となる空間領域は3つに分類されています。
1)自己身体空間:身体を中心とした空間表象
2)近位空間:身体表面からリーチングした数10cmの範囲で身体を取り巻く空間
3)遠位空間:手の届く範囲より外の空間
半側空間無視はこの3つの空間で無視症状が解離して生じることが方向されています。
それぞれの特徴を説明します。
※ 解離とは?
解け離れること。
ここでは、空間を統合する能力が失われる意味合いを持つ。
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