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正しい座位とは??

お疲れ様です。脳リハです。

本日は主にセラピスト向けの投稿です。
 
ただ、脳卒中後遺症者の方も自身の座位姿勢をチェックすると、日々のリハビリに生きてくると思います!

内容は…
正しい座位の考え方とチェックポイント」について説明します。

座位姿勢

座位は7種類あり、その中で椅座位と端座位の安定性がリハビリテーションの目標になります。

○ 半座位
○ 椅座位
○ 端坐位
○ 長座位
○ 胡座
○ 横座り
○ 正座

片麻痺のリハビリでは…

背中を背もたれに接触させた椅座位
⬇︎
背中を背もたれに接触させない椅座位
⬇︎
端座位

の順番に獲得させるのがスタンダードです。

この中で、胡座や正座などは患者の必要に応じて訓練すべきですが、まずは端座位がベターです。

チェックポイント

☑︎ どのような座位姿勢を取る能力があるのか
☑︎ 椅座位で健側の上肢を支持に使うか
☑︎ 椅座位で背中を背もたれから離せるか
☑︎ 椅座位で麻痺側の足底部が支持基底面として活用できているか
☑︎ 椅座位と端座位の安定性の比較

坐骨座りと仙骨座り

座位には2種類あり、坐骨座り仙骨座りが存在します。

健常者でも、体幹の弱化がある場合は、長時間の椅座位は坐骨座りが困難であり、無意識的に手をテーブルに乗せることは良くあることです。

片麻痺の場合も同様です。

チェックポイント
 
☑︎ 坐骨座りなのか?仙骨座りなのか?
☑︎ 円背が出現しているのか

座位のアライメント

座位のアライメントでは…
 
椅座位での坐骨座りによる「直立座位」が基準となります。

座位のアライメントとは…
 
頭部-体幹-骨盤-下肢の空間的な位置関係のことで、この基準が「正しい座位のアライメント」と「間違った座位のアライメント」の区別が出来ます。

チェックポイント
 
☑︎ 体感の左右対称性(前額面)
☑︎ 耳垂-肩峰-股関節-坐骨結節の垂直性(矢状面)

腰椎骨盤リズム

caillietによれば…
 
腰椎骨盤リズムは2つの関節の協調運動であり、

骨盤前傾(股関節の屈曲)-腰椎前彎
骨盤後傾(股関節の伸展)-腰椎後彎

がセットで作用すると言われています。

座位の場合は…
 
「骨盤前傾-腰椎前彎」→坐骨支持
「骨盤後傾-腰椎後彎」→仙骨支持
 
になります。

チェックポイント
 
☑︎ 座位の直立性
☑︎ 腰椎骨盤リズム
☑︎ 坐骨支持と仙骨支持
☑︎ ハムストリングの短縮

まとめ

正しい座位とは…
 
椅座位を取り、支持基底面が殿部/大腿下面/足底面で直立座位を取り、腰椎骨盤リズムを維持して坐骨支持で安定している状態
 
を意味します。

今回は基本の話しかしていませんが、その分見逃しがちな部分でもあります。
 
参考にして頂ければ幸いです。

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