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麻痺側下肢の振り出し【内反尖足編】

片麻痺の症状で多い内反尖足…

この症状に悩んでいる方は多いと思います。

歩く時に、足裏はピタッと床につかず、ひっくり返ったような形で歩いてしまう…

この状態が続くと、姿勢の歪みや麻痺側の痛み、歩行の不安定感など、様々な問題を来します。

本日は…

この「内反尖足」を解決する為に、

歩く時の麻痺側の振り出し方
を解説します。

なぜ内反尖足になるのか??

内反尖足の多くの方は…

足を前に降り出す時、非麻痺側のお尻の内側』

を使って振り出しています。

まわし蹴りのイメージです。

本来の足の振り出し方ではない方法で歩くと、

麻痺側下肢は過度に緊張が高まり、内反尖足など、必要のない関節の動きが起こります。

【流れとして】

麻痺側下肢の振り出しで過度な内反の出現
⬇︎
過度な内反位で足裏が床に着く
⬇︎
足関節内反位で着く為、接地面積が少ない
⬇︎
支えが不十分となり非麻痺側などに頼る(代償)
⬇︎
麻痺側の機能が低下していく

その為、振り出しの方法から練習しなければ、歩く時に起こる「内反尖足」は改善しない可能性があります。

なので…
 
振り出しの方法から変えてみましょう!

内反尖足を軽減させる自主トレ

[ 方法 ] 
 
❶ 非麻痺側を一歩振り出した姿勢から開始(非麻痺側で支えれる環境)

❷ 体重を非麻痺側に移動させつつ、骨盤を非麻痺側の方向に動かす

❸ 麻痺側の踵が浮いたタイミングで膝が曲がるイメージと足裏が滑る感覚に意識を向けて振り出す(足裏は床を滑らせる) 

❹ 振り出した後は、非麻痺側と同じように麻痺側に体重を移動させる

 [ リハビリの目的と効果  ]

このリハビリでは、脚を振り出す為に最も必要な「楽に脚を振り出す感覚」を覚える事が目的です。

この感覚を覚えると、内反尖足の歩行だけでなく、脚が楽に、軽く振り出せるようになります。 このリハビリで重要なポイントは、脚を振り出す手前にあります。

本来、振り出す脚とは反対側に体重が移動します。支えている脚は重くなり、振り出す脚は軽くなります。

しかし、脳卒中後遺症の方は「さぁ出すぞ」という瞬間でも脚が軽くならないことが多いです。脚がずっと支 えている状態なのに、無理に出そうとすれば、麻痺側の脚が重く感じる、出しにくく感じるのは当然です。

 これを改善させる為には、麻痺側を振り出すときに...

☑︎ 非麻痺側に体重を移動させる 
☑︎ 麻痺側が軽くなる感覚

 を覚える必要があります。

その方法をこのリハビリで覚えましょう。

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