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小脳系病変「治療原則その2」

お疲れ様です。はらリハです。

本日も小脳系病変について説明します。

本日は…
「小脳系病変の治療原則その2」についてお伝えします。

はじめに

ここは前回の内容と一緒です。

小脳系病変のケースは…

☑︎ 姿勢筋緊張が低い
☑︎ 平衡感覚のコントロールが遅延
☑︎ 恐怖心が強い

ことが多いです。

そこを踏まえて、介入する前の準備として…

☑︎ セラピストの位置(場所/距離/向きなど)
☑︎ 付近の環境でバランスを免荷できる状態
☑︎ 空間を狭くし、安心感が得られる環境

が必要になります。

この環境下で、姿勢と運動の治療を行っていきましょう。

治療原則2:抗重力と従重力の活用

ここで伝えたいのは…

全身の屈伸運動を可動域の中間範囲で、段階運動をゆっくりと実施し、体幹と骨盤の同時活動の持続を向上させる」です。
脳卒中後遺症者へのボバースアプローチより

 この運動では、骨盤や腰腹部と四肢の近位部の安定性を向上させるので「運動の分解」への治療としても大切です。

 この時、抗重力位姿勢の維持のみでなく、従重力方向への運動を誘導することも大切です。

 手技として、『ストップ・スタンディング(stop standing)』が最適で、Core Controlを改善するのに効果的です。

 抗重力位姿勢の維持だけでなく、従重力方向への運動も誘導し、中枢部が先行性姿勢制御機能(APAs)での対応ができるように誘導します。

 また、胸郭や骨盤の回旋に上下肢の運動を導入しつつ、支持面での安定性の限界(stability limit)を広げることは、重心線が支持面の中心から外側への機能的動作を再獲得する意味で有用です。

 具体的には、歩行中の回旋を伴う方向転換、会話中に誘導するセラピストの方を向くこと、立直運動中の体幹・胸郭などの回旋運動が例です。

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