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運動失調の分類:前庭性運動失調

お疲れ様です。はらリハです。

本日は…
前庭性運動失調の症状」を簡単に説明します。

原因

前庭器官(卵形囊/球形囊/三半規管)に障害が起こることで生じる運動失調です。

※前庭器官は平衡感覚に重要な器官(頭の傾きや回転などの運動に関与)

前庭運動失調が出現する疾患は、末梢前庭、または前庭神経障害(前庭神経炎/メニエール病/感染性髄膜炎など)、中枢神経系障害(多発性硬化症/脳幹梗塞/脳幹部腫瘍/小脳腫瘍/脳動脈瘤/高血圧性橋出血など)があります。

症状

平衡機能の障害、特に体位変換時に起こる反射的運動の障害が主に症状であり、四肢単独による随意運動障害が見られません。

脊髄性の運動失調症状と比較して、閉眼させた時に動揺が次第に大きくなる点が異なります。

運動失調は、一側性と両側性に症状が異なります。

一側性では、立位や歩行時に閉眼させると患側に向かって倒れそうになります。
また、上肢においても両上肢前方挙上の際、閉眼させると患側に偏倚していることが見られます。

両側性では、左右差がある場合を除いて一側性の偏倚は見られません。
立位は動揺して不安定であり、ワイドベースが観察されます。
閉眼すると次第に動揺が大きくなり転倒しそうになりますが方向性はありません。

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