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見習い農家(?)の作業日誌~その10~前回の栽培方法の補足

どうも、見習い農家(?)こと、ヤスです
前回の【栽培方法】の記事で書ききれなかった内容を、また書いていこうと思います
内容的に「有機栽培」の方が多くなると思いますが、ご了承ください


有機栽培は体に良いってホント?

よく「有機栽培」の作物は「健康・体にいい」って良く聞いたりすると思いますが、実際の目的は「環境への負担を減らす栽培法」なので、「健康・体に良い」かどうかは副次的な感じです(いわゆるオマケですな)
慣行栽培化学的な肥料・農薬を使う事によって、土の中の微生物が偏ったり、死滅したりする、所謂「土地がやせる」という状態になるので、土壌の負担を減らそうと言う事で最近は「有機栽培・オーガニック」をよく聞くという感じですね

有機栽培でよく勘違いされている事

「有機栽培は農薬を使ってないから安全」とか「有機栽培は農薬使ったらダメ」って話を聞いた事ある人はいると思いますが、実際は前回に少しだけ書きましたが「有機栽培使用OK」の農薬なら使っても問題ないです
なので、有機栽培=農薬不使用ではないんですね(*‘ω‘ *)
ですが「有機栽培使用NG」の農薬が1つでも入ってると、慣行栽培扱いになっちゃうので、有機栽培する方は農薬以外もそうですが購入前に必ず確認しておかなきゃいけないんですな(しょうがないけど厳しいですな)

有機栽培の野菜の方が美味しい?

コレは難しい所ですね、好みの問題がありますし、そもそも人間は「情報量が多い食べ物は美味しい」と感じる部分があります
例えば、焼肉店のメニューを見て、
「肉の部位と値段しか書いてないメニュー」と、
「○○産○○牛○○農家が厳選した部位の肉を集めました!と書いてるメニュー」
を見比べると、後者の方が美味しそうに感じますよね?
なので、「有機栽培で作りました」「オーガニック」と書かれていると、同じ理由で美味しく感じるので、難しいんですね(´_ゝ`)
話が少し逸れましたが、有機栽培の方が美味しいとされています
理由は単純ですが、慣行栽培に比べて有機栽培は、土壌のミネラル分を多く摂りながら生長するので、その分美味しく感じると言う事と、「硝酸態窒素」が少ないので、苦み・えぐみなどが少ないと言う事も理由としてあげらられますね(また専門用語が出てきたよ・・・)

どちらの栽培方法にも共通すること

そして、どちらの栽培方法でも同じですが「農薬」に関する話題を1つすると、「農薬が残ってないか心配」などの、そういう話を聞いた事あると思いますが、実際は「日本の農薬基準は結構厳しい」ので、基準値を逸脱した野菜はそもそも市場に出せません
と言う事は、農薬を使用する農家さんとしては守らなかった時のデメリットの方が圧倒的に多いんですね
デメリットの例を少し挙げると
・市場に出せない=売れないので稼げない
・基準値を超えた=法律で罰せられる

単純ですがダメージはシャレにならないので、使用方法を守らない理由を探す方が大変です
そして、農薬を実際に摂取すると危険なのは当然ですが、一番危険な所にいるのは使用する農家さんなので、使いたくない気持ちはあっても基準を守らない気持ちは無いと思います。

終わりに

今回は「有機栽培の素朴な疑問に答える」みたいな内容になっちゃいましたが、挙げるとキリがないのでこんな感じで終わりにしようと思います。
前回も言いましたが、どちらの栽培方法も「良い所・悪い所」はあるので、スーパーで野菜を買う時は、選り好みせずに買って食べるのが一番だと思います(*‘ω‘ *)
2回にわたって長くなりましたが、「栽培方法について」は、この辺りにしたいと思います
読んでいただき、ありがとうございました。
(@^^)/~~~バイバイ

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