「死」について(6)

報道番組で、芸能人の自殺のニュースをやったあとに、いのちの相談窓口のお知らせがあった。

ふーーん、と見ていたが

今日駅のホームでふと、軽く相談してみようかなと思った。

何て名前だったか思い出せず、たしかLINEで相談できるやつだったなぁと、検索して探した。

やっと見つけて、どんなもんかネットで調べてみて、友達登録だけしておいた。

けど、夜になって、やっぱり悲しみが大きくて、相談してみようと思った。

こういうのは初めてなので、すごく緊張した。

相手も生身の人間だと思うと、

言葉遣いとか、受け取られ方にも気を配った。

文章を色々考えて、、やっと送信してみた。

すると、【自動送信】でただいまおつなぎしています。と出た。

お、と思って、本当につながるんだ、という気持ちと話を聞いてもらえる嬉しさがあった。


ただ、その2分後。

【自動応答】相談員を呼び出してみましたが、現在相談が大変混み合っていて、おつなぎできませんでした。少し時間をおいて、またご相談いただけるとうれしいです。相談時間は、日・月・火・木・金の 17時~22時30分と水の11時~16時30分です(受付は終了30分前まで)。恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。

ときた。


涙が止まらなくなって、スーパーで買い物途中だった私は、顔を伏せながら小走りでトイレに駆け込んだ。

こういうことか。と思った。

知れてよかった。

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