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No.5 叙事詩の神様 ホメロス

 いやあ、世界史を勉強したことをある方なら一度は聞いたことがあるんじゃないでしょうか。ホメロスは紀元前800年前後に存在し、こちらもタレスと同じ古代ギリシャの人物です。彼は西洋文学上最も影響力のある『イリアス』『オデュッセイア』の作者になります。どんな内容なんそれって興味あるので調べてみました。超簡単にまとめてみます。

『イリアス』戦争のお話。トロイという国の王子がスパルタという国の王様の妻をさらったことから話が始まる。妻を取り戻すために王は、アキレウスとオデュッセウスという強い人達を集めて軍をつくります。そして10年もの戦争の末、スパルタがトロイに勝つというお話。まあ、クッパにピーチ姫さらわれて取り返しに行くマリオとルイージたちのお話みたいです(笑)

『オデュッセイア』こちらは『イリアス』の続編でオデュッセウスが地元の妻のところまで危険な旅をしながら帰るというお話。

悲しいかな、これらの叙事詩は口承により継がれてきたものなので、盲目のホメロスは存在したのか、ホメロスが実際に書いたのかはまだ謎に包まれている。先ほど紹介した『イリアス』は神話だと信じられていましたが、シュリーマンといわれる人がトロイの遺跡を採掘してみると、ある程度事実であることが分かったらしいです。

ちなみに「オデッセイ」という言葉は何かしら聞いたことがあるかもしれませんが、『オデュッセイア』に由来していて、「長期にわたる複雑で長い旅」という風な意味があります。また、このホメロスからホメロス風(Homeric)という言葉が誕生しましたが、意味は「英雄的な行動や偉大な行動のこと」を指すらしいです。自分の名前がこうして3000年後に新しい言葉として使われているとなんだかうれしいですね。その他にも「トロイの木馬」や「スパルタ教育」なんかもこの古代ギリシャから誕生した言葉です。言葉の起源を知ることは大事ですし、とても興味深いですね。

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