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初めての海外一人旅で忘れられないこと

今は昔、私の初一人海外は、大学一年生の春に行った韓国でした。

人生で2回目の海外旅行。
中学生の時にガールスカウトでうちに泊まりに来た、韓国人の友達に会いにいきました。

ちなみに1回目は高校生の時に家族で行ったオーストラリアケアンズパックツアー。
コアラ抱っこしました🐨


さて、今でこそ一人で飛行機に乗って海外にガシガシ行く私ですが、誰にでも初めてはあります。

もう今から10年以上も前の話なんで、韓国旅行の細かいことは当然覚えていません。
ガラケーの時代だったから写真も残ってない。

でも、今でも海外に行くたびに思い出す、ささやかな記憶があるのです。


韓国に降り立ったとき。
初めての一人旅。
初めて一人で乗った飛行機。


ドキドキとワクワクでいっぱいでした。

飛行機を降りて、流れに沿って進み、無事に入国審査をパスしました。

よし、ここまで順調だ!

いざ、預けたスーツケースのピックアップ!


ここで、初めてゆえの経験のなさが出ます。


そもそも日本国内でも飛行機なんて小さい頃片手で数えられるほどしか乗ったことがなかった私。

荷物が流れてくるターンテーブルがあんなにたくさんあるなんて、完全に想定外でした。


『ど、どこから私のスーツケースが流れてくるんだ…?!??!』


一度パニックが始まると、視野は急激に狭くなります。
出発地ターンテーブルナンバーが書かれている電光掲示板なんて目に入るはずもありません。

途方に暮れた私は、辺りを見渡し、成田から同じ飛行機で来たであろう日本人らしき人の後をついていくことにしました。
(空港の人に聞こうなんて発想はない)

その方々が向かったターンテーブルの前で一緒に私のピンクのスーツケースを待つ。
待てど暮らせど、私のピンクのスーツケースは出てこない。
気づけば一人、また一人と頼りにしていた日本人がいなくなっていく。
(その日本人に声をかける度胸もない)


残されたのは引き取り主が現れないまま回り続けるスーツケースと私だけになりました。


かれこれそのターンテーブルの前で1時間近く待っていたでしょう。

遥か遠くに聞こえる空港内のアナウンスからは、なぜか私の名前が流れてきます。
あまりに私が出てこないので、心配した友達が迷子放送をしてくれていました。

泣きそうになりました。


も う だ め だ。


ついに空港職員に声をかけることを決めました。
そして、サービスカウンターに向かおうとしたとき。

私が待ち続けたターンテーブルの隣のテーブルで、持ち主不明荷物として私のピンクのスーツケースが並べてありました。



今はもちろん空港の仕組みもよくわかるし、困ったらなんの躊躇いもなく誰かに聞くことができますが、あの頃は若かった。

一人でいる時にピンチを感じると全く身動きが取れなくなる性格が出てしまい、馬鹿みたいに待ち続けてしまったのでした。

こんな些細なことでも、初めてってこういうこと。何にもわからないものです。

ま、若くない今でもこんなんばっかだけど。笑



初めての韓国の思い出はそれと、マッコリがすごくおいしかったこと、カラオケで友達の友達の韓国ボーイが日本の歌のPVに出てくる綺麗なお姉さんを指差し「これあなた?そっくり!」って言ってくれたことくらい。(ちなみに似ても似つかない)

韓国人まじで気が効くし優しいし最高。


以上、海外旅行に行くたびに思い出す、甘酸っぱい初めて話でした。






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