どこまで徹底して仕事を数字にできているか 〜数値化の鬼〜
「仕事」「数字」と聞いて、マイナスなイメージをした人は、多いのではないでしょうか。「ノルマ」とか「成績」などの単語が頭に浮かんだ人もいるかもしれませんね。しかし、社会人であれば、数字からは逃げられないもの・・・。将来のためにも、ここらで心を鬼にして、数字に向き合ってみませんか?
(今回読んだ本、『数値化の鬼 「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法 / 安藤広大』)
◆徹底して数値化し、「PDCA」を回そう!
「PDCAサイクル」とは、
P(プラン) :計画
D(ドゥ) :行動
C(チェック) :評価
A(アクション):改善
この4項目を順番に行い、AからPにまた戻って行うことで、何度も「計画→行動→評価→改善」を行っていくことを言います。
ここで肝心なのは、徹底して数値化して行うこと!
例えば、
P(計画):契約を10件取る
D(行動):1日5社ずつアポイントを取る
C(評価):1日の終わりに、アポイントの個数をチェックする
A(改善):明日はどうやって5社のアポイントを取るか決める
など、必ず数字を取り入れて行うことが重要です。
『数値化の鬼 「仕事ができるひと」に共通する、たった1つの思考法』(安藤広大著)では、「D」の回数=『行動量』に特に注目しています。なぜなら、プレーヤーレベルのビジネスマンとっては、この『行動量』を最大化し、高いレベルで維持することが何より求められることだからだそうです。まず「数をこなす」ことが、重要ということですね。
◆心を鬼にして、曖昧さを排除する
PDCAを回すときに、特にCAにおいて、曖昧な考え方をしてしまう時があります。
上記のPDCAの例を使って説明すると、
・C(評価):3件のアポイントを取れたので60%達成
などのように、中間点を評価してしまうときです。
これは、PDCAの考え方においては、NGとなります。心を鬼にして、未達成は未達成だと認めましょう。
・C(評価):3件のアポイントしか取れなかったので、未達成。
・A(改善):午前中のタスクに2時間かかったので、1時間で終わらせられるよう時間管理する
上記が、適切な行動になります。
A(改善)においても、「気合を入れて頑張ります!」なども、具体的な数字が無くNGとなりますので、どんなことにおいても数字を入れましょう。
◆雑記
真っ赤な表紙で、デカデカと『数値化の鬼』と書かれた本が書店で平積みされていたので、恐る恐るですが手に取ってしまいました。
なんだか威圧的で難しそうだな、といった表紙ですが、読んでみると意外にも文章は簡潔でシンプル。数字は出てきますが、簡単なものがほとんどで、数式にいたってはまったく出てこない。私はすらすらと読んでしまいました。もちろん内容もとてもわかりやすく、素晴らしい出来の本だと思います。
冒頭にも書きましたが、社会人と数字は切っても切れない関係・・・。PDCAもよく聞きますが、なんとなくで行っている人も多いのではないでしょうか。見た目には怖そうな本ですが、一度中身に目を通してみてみることをお勧めします。
◆数値化の鬼 「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法 / 安藤広大
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◆分かりやすさ:★★★★☆
◆おすすめできるひと:20〜30代ビジネスマン
◆載っていること:ビジネススキル
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