NOTO CHOICE No.1 漢を磨く

定義なし

「漢」とは何でしょうか。
今回私たちは特にこの点に関して突っ込まずに、キャッチフレーズを引き継いでいます。

写真

九十九湾遊歩道

写真を見てください。写真を撮っていただこうとしているうちに、いつのまにか波しぶきでは捉えられなくなっています。撮影直後、平和な潮騒もどこかに行ってしまいました。

九十九湾

九十九湾の遊歩道はタイミングを適切に図れば、波が非常に高いというわけではないと思います。実際私が行った数回もここまで波が強いときは稀でした。遊歩道の存在を考えると当然ですね。ただ波が強くなる時もあるのでお気をつけください。
遊歩道自体は楽しい場所になっています。
構造がうまく仕組まれているという感覚です。
歩くことだけを考える、我を忘れる、没入感をもつことのできる場所となっています。

遊歩道での3人組

ブレブレの一枚もどうぞ！

天気晴朗なれども波高し

これは日本海海戦に向けて秋山真之の言葉、「本日天気晴朗ナレドモ波高シ」です。短歌に似た、少ない文字数で過不足なく意味を伝えるという技術は文人のそれです。
全く使う文脈は関係ないのですが、個人的実感を押し出すというNOTO CHOICEの方針のもと選定させていただきました。

人の思考を動かす、心を揺さぶる文章は簡潔明瞭なものであるなという感慨を再確認しました。
波の写真を見て、冷たかったな、思ったより波高いなあという生の気分が浮かびました。
根を張った言葉は波から連想された、真之の言葉でした。
満足のいく言葉を紡げないことを恥だとは思わず、焦らず研鑽を積みます。
人の心を波立たせる文章を、自然と、気負わず書いてみたいですね。