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『切り取られた美談』【超短編小説 065】 皆さんは「桃太郎」というお話をご存知だろうか?有…
『地球は丸いが宇宙は丸いとは限らない』【超短編小説 064】 年を取ると人間の体はたるむ。 …
『重なる影』【超短編小説 063】 蝉の声がアスファルトの急斜面に染み入る、夏のさなか。私は…
『Stay forever』 【超短編小説 062】 僕はおばあちゃんに育てられた。 当たり前だが、…
『おひとりさま』 【超短編小説 061】 夕方も6時を回ると公園には子供や親の姿は無くなり…
『神様の御加護』 【超短編小説 060】 初めて、人に悩みを打ち明けた。 会社の同僚の田村に…
『ゼロイチ』 【超短編小説 059】 夜、子供達も寝静まった頃、僕はリビングの机でノートパソコンをいつものように開いた。 すると妻がやって来て、「また、小説?詩?絵?たまには早く寝たら」と乱暴な言い草で話しかけてきた。 気にせず、ブログにアップする短編を創作している僕に対して、「なんでそんなに頑張るのよ?仕事でもないのに」とスマホを見ながら、さらに問いかけてきた。 僕は創作の必要性を伝えようと「君はゼロから何かを生み出したことはあるのかい?」と質問を質問で返そうと思っ
『曲で拭う悲しみの涙』said A 【超短編小説 058】 嫌な予感はしていた。 2週間前から、電…
001 『ノトビラ』 《思い描いた世界に行ける扉が現れた》 002 『ひどく寒い冬の橋の上で』 …
『曲で拭う悲しみの涙』said B 【超短編小説 057】 嫌な予感はしていた。 2週間前から、電…
『風切り走る車はかく語りき』 【超短編小説 056】 光一 「ゆきちゃん、少し顔色悪いけれ…
『式』 【超短編小説 055】 昔も今も変わらずに大切にしている代表的な儀式といえば、結婚…
『僕が養豚場を起ち上げたのは』【超短編小説 054】 【 朝起きて一階のリビングに降りてみる…
『まぼろしの女』【超短編小説 053】 SCENE① まぼろしの部屋 新宿歌舞伎町の喧騒から少し離れた場所。 区役所通りから花園神社に向かう細い路地にある雑居ビル群。 その一角にある、シャッターが半分下ろしてある4階建てくらいのビルの前で、俺は吸っていた煙草を足でもみ消した。 シャッターをくぐり中に入ると、目の前に4階まで上がる階段が伸びていた。今にも壊れそうな建物の外観とは違い、内装は高級な仕上げが施してあり、吹き抜けた天井にはシャンデリアが垂れている。床は真っ白な石張