のと未来会議Final ~能登町のルーツを未来につなげる ~
2018年より石川県の能登町で続けてきた「のと未来会議」
最初の2年は能登町で、2030年の能登町が「チャレンジしたい人が集う元気な街」になるために、住民と行政が一緒になり交流し学びながら町の未来を「自分ごと」として話し合える場としてスタート。
そして、2020年のコロナ以降、いち早くオンライン開催にチャレンジし、
石川県能登町で活躍する人や取り組みをきっかけに、「私たちの豊かな暮らしと未来」について自分なりに考えるための対話の場 と少しだけコンセプトを変えて運営を続けてきました。
2022年はオンラインと対面を織り交ぜて開催し、そして2023年はファイナルの年として、これまでオンラインを通じて能登町を知った人に「実際に能登町に来てもらう」取り組みとしてのとweekを開催しました。今回は、そのフィナーレとなる最後ののと未来会議のレポートになります。
話題提供者は能登町副町長の田代さん!
最終回に相応しく、話題提供者(参加者の対話のきっかけとなるテーマについて話をしてくださる方) には能登町の副町長の田代さんに来ていただきました。田代さんの人柄か?最終回だからか?2022年〜2023年に能登町で開催した未来会議の中でも「最も能登町からの参加者の多い」回となり、嬉しかったです。
元々、能登町は平成17年 (西暦2005年)に2町1村が合併し、誕生した町です。そこからの歴史を田代さんのこれまでの活動(業務&業務外ともに)と共にお話しいただきました。
下記の通り、当時のお写真を表示しながら説明してくださったので、能登町在住の方にとっては懐かしく、また能登町外から来た方にとっても能登町の歴史を知ることができる大切な時間となりました。
能登町の恵は食だけにあらず!神様と生きる能登町の魅力
能登町に一度でも来たことがある方なら、里山里海の美しさ、食の豊かさ、美味しさに感動したことがあるはずです。しかし、それだけではあまりにも勿体無いほど、暮らしの中に豊かさが散りばめられているのが能登町です。120ほどの祭りの宝庫だったり、様々な儀礼がありまさに「神様と共に生きる」が体現されています。
例えば、能登町の代表的なお祭りのあばれ祭り。なんと令和元年の天皇陛下御即位奉祝祭でキリコを担ぎに東京にいらしていたそうです。
業務以外でも地域の関わりとして能登町に伝わる祭りの保存活動をしていたり、宇出津発祥の伝統娯楽でもある、ごいたの保存会の理事をしていたりと能登町の宝を守っていくような活動をしていたそうです。
見えるから話せる、伝えやすくなる、渡しやすくなる
のと未来会議では「対話が中心」となるため、話したことを覚えておきやすくするために、可視化することを意識した場づくりが2018年の当初から大切にされています。今回も、話題提供者の話のキーワードをグラフィックレコーディングしながら進めて行きました。
当日のグラフィックレコーディングをこちらからご覧いただくことができます。話されたことの一部ですが、関心がある方は「こんなことを話ししたんだな」と目を通してみてください。
グラフィックレコーディングは、話題提供者の方の話のキーワードを書き留めておくことで、この後の話し合いをするときに話のヒントとして使うために残しています。いつも描いてくれた人が「自分にはこんな風に聞こえた」と、描きながら聞こえたもの、受け取ったものを言葉にして参加者の皆さんに伝える時間を作っています。
その後、一人ずつ付箋とペンを手に取り、以下のテーマで自分の考え・気持ちを書き残してもらう時間をとりました。
当日書いたものがこちらになります。
未来に残したいものを考える
「能登町のルーツを未来につなぐ」という今回のテーマに沿って、ここからは小グループに分かれて話し合う時間にしました。テーマは、
を自由に話してみました。
今回はこれまでの運営メンバーでの開催が最後の回!ということで、皆さんが話し合った内容をまとめて(当日の付箋をグループ化)、ビジュアライズ化してみました。
当日の参加者が話し合ったもののまとめになりますし、本当はもっともっとあるのは承知しているのですが、能登町の魅力を伝えるための1つのツールとして使ってもらえるととても嬉しいです。
未来は一人ひとりの「語り」から
対話をすることの価値とはなんでしょうか。
それは、いろんな人の話を聞きながら、自分でも話しながら、この先の可能性が「心に宿る」ことだと考えています。「これまで考えていなかったけれど、能登町でこういうこともできるかも?」とか「思ってもいなかった出会いがあった!」とか。対話とは、畑の土をふかふかにしていくようなものなので、一見「話をしてどうするの?」と思われる方もいると思います。
しかし、未来は誰かの「心に宿ったほんの少しのアイデア」から生まれていくのです。だからこそ、たくさんの方の心に「能登町で描く未来の火種」が残せるよう活動を続けてきました。6年間の間に、未来会議を通じて能登町を知った人が少しでも、能登町のファンであり続ける、そして広い意味で能登町を支える関係人口としてこれからも一緒に能登町に遊びに行き、遊び、支え合うことができたらいいなと思っています。最後に、田代さんの座右の銘として当日の最後に紹介されていた言葉をご紹介します。
これまでのと未来会議にご参加いただいた皆さん、携わってくださった皆さん、本当にありがとうございました!
(おまけ) 当日の進行スライドを公開しているので、ざっと見てみるとどんな内容だったかがイメージしやすくなります。こちらも関心がある方はぜひ。
また、のとweekの写真はこちらからのご覧いただけます。
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