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2020年振り返り
2020年は、所有の年となった。
フリーランスから、職員へ転身。
車と家を買った。
2020年の抱負はこれだった。
【ここから引用】
2020年は、まわりまわって、考える力を身につける基礎力向上のため、これだけわかっておけば大丈夫!という婚活講座や、夫婦仲講座を育てたいと思っている。
また、ずっと保留にしてしまっていた英語、心理、インテリアなどについて学習を進める。
2年ほど続けている手帳・ノート生活で身につけた「習慣化」、「学ぶ力」、「振り返る力」を勉強で試してみたくなった。今年の振り返りで、3年を通じての変化と学習についてまとめたものをどこかで発信するつもりだ。
いずれにしても、決意にはあまり意味を感じない。3か月後に自分が何してるかなんてわからない。
今、何かを成し遂げようとしている自分を信じて、ただ目の前のことに取り組む。
また、肩書きを恋愛アドバイザーから初期に名乗っていた「純愛伝道師」に戻した。
「大丈夫。まわりの影響で作ってしまった自分から、本来の自分に戻ればきっとうまくいく」、そんな気持ちを持ってスタートして人に伝えたかったはずなのに、なんだかズレてきてしまい、自分への戒めとしても肩書きを戻した。
1年目は恋愛、2年目は夫婦と子育て、そして今年3年目は家族についてクローズアップする。
順番にひとつずつやっているということではない。すべての活動は、「家族がずっと健全でいられるための備え」に繋がるものだ。
【ここまで引用】
肩書きを純愛伝道師に戻したことも、婚活や夫婦仲講座をやることも、すっかり忘れていた。
恐らく、そんな自分を理解しているからこそ、「3ヶ月後に自分が何をしてるかなんてわからない」と、抱負で言ったのだろう。
考える力を身につける基礎力向上のための講座をやろうと意気込んでいるが、基礎力を向上しなくてはならないのは私である。
2020年は、社会や他人に捉われず、自分が成長していくために何ができるかを再考するいい機会となった。
私は、話から意味や意図を読み取る力が弱い。読解力を鍛える必要があった。そのため、考える必要のある本を選ぶことが必須となった。
私はどちらかというと、空気を感じて行動に転ずるタイプだ。相手が発した言葉(口も文字も)そのものよりも、相手の声に自信があるか、顔つきはどうか、全体としていつもと変化がないか等に敏感だ。
それゆえ、誤解が生じることがある。感じるがままと言えば聞こえはいいが、先入観に捉われすぎることがある。
よく人に嘘をつかれてきたせいか、「言葉は当てにならない」と、自らの経験に基づく結論にいたる。言葉こそがその人そのものであり、無下に扱ってはならない産物であるというのに。
2020年初めの私は、どうやらまだ迷走中だったようだ。
心理学のスクールと就職
心理を学びたく、スクールへ通った。
NLPに興味があったが、結果として交流分析を深めることとした。
仕事で心理テストを作ることになり、心理テストをどのように作るべきか、独学だけでなく別のスクールで習うことにした。
収穫だったのは、交流分析については、自分が幼い頃に得た経験が、今の自分の性格や性質に大きな影響を及ぼしていることに気づけたことだ。また、心理テストの作成を通じて、論理がいかに重要かを知る。つじつまが合わないと、心理テストなど作れない。なんとなく、では駄目なのである。
4月までは仕事とスクールについての記憶が濃い。5月からは就職があったので仕事に集中した。これまでフリーランスで受けていた仕事はすべて断った。
仕事場の前の路地がお気に入りで、いつも癒されている。
この時期、家にいることが増えたためか、声のSNSと言われるdabelというアプリを使い、たくさんの人とオンラインで会話した。dabelがきっかけでウクレレのプロと出会い、レッスンを受けてみることにした。
dabelで恋バナを始めてみると、楽しく話せる人たちが増えた。さらには『ココロさんぽ』を開設。みんなで話すことで心が和むような場を作りたく、最近仲良くなった友人とスタートさせた。
私は、何かを始めるときに突然スタートさせ、設計は後から考える。ただ、このときはどのような場にしようと友人と話し、dabelを通じて出会ったデザイナーに相談し、背景を作成してもらう段取りまでした。
ディズニーランド、友人の絵画
2020年は、娘と初めてディズニーランドへ行けた年であった。
ディズニーランドはいつもすごいけど、今年はさらにすごいと思った。夢が詰まっている。帰りたくなくなる。帰りの出口で、少し寂しくなる。
違和感だったのは、以前よりスタッフのレベルが下がっている気がして、妻も同じように感じていたらしい。情勢は関係なく、気遣いが足りないように思えた。人手不足だったのだろうか。
友人の大野幸子さんの絵画展に行った。
画家として1年も経たない彼女は凄まじく前進していて、彼女の作品を見たときに鳥肌が立った。
その理由は、彼女の脱皮を全身で受け止め、どう処理していいかわからなくなっていたことがある。自分の中で認識している彼女と、実際に目の前の作品を生み出した彼女との差異が大きすぎたようだ。
月毎に進化する彼女に認識が追いつかないというのは、新しい体験だった。人は目まぐるしく成長を遂げられるのだと彼女から教わった。
住宅購入を考える
家を買おうと思った。
妻が音楽をやっているのだけれど、賃貸では時間を気にせず演奏するのが難しかった。私は私で、映画を大画面、大きな音で観る部屋がほしいと昔から願っていて、2人の夢が叶えられるのではと考えた。
最初は中古マンションをリノベーションしようと考えていたので、リノベ不動産というリノベ前提の不動産屋に連絡してみた。
そもそも不動産を買うとなるとどんな流れになるのか、そのあたりから話すこととなった。自分たちのやりたいことは、どれくらいの資金が必要なのかも気になった。
いくつものマンションを観るうちに、戸建てがいいという話になり、他にも2社と相談した。両親(妻側)が手伝ってくれて、いい物件と出会うことができた。
住宅購入の流れは、noteにまとめた。
2020年の読書について
2020年は42冊読んだ。
さらりと、その章だけほしい資料用に読んだものや、履歴に残すべきものと思わなかった本は除く。
1冊3時間として、126時間は本を読んでいたようだ。意外と少なかった。
せっかくなので、2020年の読書を振り返ってみたい。
1月。
1月は英語と心理の勉強への意気込みがすごかった。英語は毎年のことだが、心理は2019年9月に父が亡くなった影響が大きい。
そういえば、鬼滅の刃にハマったのはこの頃だ。配信されていた動画の続きである、7巻から全巻を買ってしまった。
夫のトリセツは、話題となった『妻のトリセツ』の逆バージョンだ。女性が男性をどうコントロールしようとしているか、確認のため資料として読んだ。
お金の学校は、お金の勉強もしようと思っていたので、入門編を買ったというところだ。実に単純で軽率な行動である。
人生を変える記録の力は、確か「記録」についての資料がほしくて、あまりにもわかりやすく書いていたDaiGoさんの著書を買った。残念ながら私の役には立たなかったけれど、確かに記録をこれから本格的にしようとする人にはあらゆる方法が記載されていて、役立ちそうだと感じた。
2月。
『コクヨ ソフトリングダイアリー 手帳 2020』を買う。この頃、コクヨノートに書き殴ることが増えた。
手帳とノートを併用していたのだけれど、もはやコクヨノートに手帳の機能をつけてしまえばいいと、試そうとした。
結果は惨敗で、すぐに手帳とコクヨノートの併用に戻すことにした。
2月は心理の勉強、特に交流分析への関心が高く、スクールに通いつつ関連本を読んでいた。
3月も、似たような環境だった。Kindle Unlimitedを再開し、心理系の資料を眺めていた記憶は微かにあるが、ここに載せるようなものではなかった。
4月。
4月は人との会話や文章の組み立てを整理したいと思い、論理学を勉強し始めた。確かこの辺りから、2020年の豊富である英語、心理、インテリアのうちの、英語とインテリアが消える。早いものだ。
他にも簡単な論理学の本をいくつか読んだ気がするが、この『入門! 論理学』が自分に合っていたし、何度も読むようになった。
論理学を学ぶと、人、本、ニュースなどあらゆる情報に騙されにくくなる。
というのも、例えば「AはBである、ゆえにBはAである」ことは、揺るぎない事実となるからだ。突然、BはCでもあるなんてことが言われ、ドヤ顔でCはAであるなんて言われた時には、「なんで?」と聞けるのである。
そして、4月も順調に心理の勉強をしていた。
交流分析の学びを深めたい人以外でも、脚本分析、ゲーム分析は人と交流の機会が多い人ならおすすめである。人の、自分の心の問題であるにも関わらず他人に問題を押し付ける行動についてよく理解できる。
お金の勉強も続けていた。よく売れているらしい、簡単なものを選んだ。かなり意見に偏りがあるものだったので、思考停止している人、著者のファンは書かれていることをそのまま実践すると、危険かもしれない。
5月。
友人に薦められた『仕事と自分を変える「リスト」の魔法』を読む。リストの種類、リストの活用方法についてわかりやすく記載されている。ただ、この本の最も優れた点はリストについて詳しくなるだけでなく、もれなく生きやすさがついてくることだと思う。なにせリストさえあれば、いつ何のために何をしなくてはいけないか一目瞭然となるからだ。迷いのない行動を生むことができる。
そして、心理学を勉強するにあたり、日本人の中でユング心理学の第一人者である河合隼雄氏と作家の小川洋子氏の対話をまとめた著書を手に取った。この本の見所は、「相手に質問する側が、自分で勝手に物語を作ってしまう」ことに触れている点だ。社会のあちこちで、勝手に作られた物語がいくつ信じられていることだろうと、その複雑性について妙に納得した。
どうやら新しく始まった方の『るろうに剣心』を大人買いしていたようだった。
そして、しばらく気になっていた『論文の書き方』に手を出す。論理学を勉強していたので、では正しく論ずるにあたり、どのようにしていけばいいのかヒントがもらえる気がした。実際には論文だけでなく、文章を書くすべての人が読んでおくべき文章構成の入門編の要素も兼ねそろえていた。
6月。
6月はたくさん本を読んだ。
日本人とは、文学とは、に関心があったらしい。scrapboxについて、我流ではなくきちんと方法に沿って使ってみようと思い、整理術の本を買った。
文章をいかに整えていくかに集中していた時期だ。また、教養を身につけようとした時でもある。7月に入ると、英語やコミュニティについての関心が戻ってきた。
7月、おもしろい本に出会った。
日本人が今日のように自虐的になった理由について、一次情報の資料を用いて解説してくれるものだ。読めばすぐにわかるが、巧妙な仕組みづくりによって、じっくり着々と私たちの思想は改造された。敗戦国とは、残酷な立場である。
8月から10月は、お金や幸せについて考えることが多かった。投資信託とiDeCoを本格的に始めたかったので、投資について勉強した。実際に自信を持ってスタートできたのは、数冊の本で共通して言っている重要なことに気づくことができたからだ。大きなリスクは避けたく、堅実な投資をしたかったので、その方向で舵を切った。多数の投資本を読んでよかった。
『食事のせいで、死なないために』は軸がちがうものだったが、長期で学び続けるため、資産を増やし続けるためには健康でいる必要があると意識したことから、普段のご飯について考え直したく読んでみた。実際、病気は普段の生活が引き起こすものだと理解できたし、我々の血肉となるものはどう考えても普段の食事次第なので、読んでよかった。りんごとブロッコリーは毎日でも食べた方がよいとわかった。
独学大全は過去最高にページ数のある本だった。勉強をしたかったので、勉強そのものを見直すのに読んでみたかった。実際読んでみると、読書をどのように進めていくべきかよくわかる構造になっていて、一石二鳥どころか三鳥ほどお得な内容だった。丁寧に読みながら、実践して試したい。
また、10月はブッダを読んだ。
世の不条理を完膚なきまでに浴びせられるのだが、人としてどこまで自分の信念を世界にぶつけられるか試されるような、自分の心と対話するのに非常に良いツールとなりえる本だった。「心との対話」とストレートに表現している本より、ブッダを読んだ方が効果が出るかもしれない。
その後、読書について勉強したく、読書術本を読み漁る。
どの本も読み応えあるものだったが、あえて言うなら橋爪大三郎氏の『正しい本の読み方』にあった、読書が人生にとって重要なことはわかった。では、しない人は悪なのか? と触れている点がおもしろいと思った。
読書の薦めは、皆している。そして、読者側も、読書はなんとなく自分にとって良さそうだとわかっている。とはいえ、読書しない人も大半なわけで、では読書しなかったら人生はうまくいかないのかというとそうでもない。その辺りを考えるヒントを与えてくれるのだ。
文章術の本は、おそらく衝動的に買っている。おもしろそうだからだ。『理科系の作文技術』はある本に載っていた本で気になった。井上ひさし氏の文章読本は、確か三島由紀夫氏のものと比べたかったものと思われる。
『マチネの終わりに』も買った。これは積読されている。そのうち読みたくなるはずだ。
11月末から12月になる頃、また英語について意識が戻った。抱負では英語を話したい意欲が強かったのだけれど、読書について意識が向いている私は、英語の読解力をつけたくなったのである。また、書く力も同時につけたく、その両方について勉強できる本を買った。
ちきりんさんのリノベーションについての本を買ったのは、住宅購入を検討していたからだ。後に、新築戸建てを購入することにしたのだけれど、「家の何を考えなくてはいけないか」を考えるのに役立った。
論理学を勉強したので、反論理学の本を読みたいと思い、目についた本を買った。また、『考える生き方』という本を買った。これは完全に気まぐれだ。独学大全への感想ツイートで目にした本で、気になった。
読書術の本を再び購入。また、少しスピリチュアル的な本を買ってみた。やたらとまわりで「風の時代」と言われているので、それについて書かれている本の中でも、信頼できる先輩が紹介しているものを選んだ。
アベンジャーズをレンタルした。もう何度もレンタルしているので、ディズニーチャンネルを契約することにした。
美術史入門については、最近、友人がきっかけで絵に関心を持つようになったので、少し美術について勉強したくなった。
最後に、『勉強の価値』を買う。
勉強、勉強というけれど、勉強することに価値はあるのか、そんなぼんやりした問いと答えにどんな言葉を挟み込んでいるのか、見てみたくなった。これも気まぐれである。
読書をしてみたいと思う
読書の軌跡をたどってみた。
あまり記憶にないものは取り上げなかった。
2020年は、一貫性がある程度はある読書をしていたけれど、積み上げられていないと感じた。上下、左右の繋がり、そして何より自分がどこに向かっていて、確実に近づいているのかがわからない状態なのである。
私は、目標に近づいているかの指標は、例えば売り上げが増えたか、ブログのPVやフォロワーが増えているかなど、数字に落とし込んだものと思う時があった。
しかし、それはゼロイチの発想で、0と1の間には無数の動きがあるはずなのである。さらには、数字が伸びていたとしても、実は自分の中では、あるいは人生の中では下がっていることもありえる。
読書や勉強の価値は、数字を上げるためのものなのか。そうではないと思う。
自分がどこに向かっていて、自分はどの位置にいるかを示してくれるものなのだと思う。そこに意味があるかどうかは、未来の自分しか知らない。意味はひとまず、なくていい。
2020年は、描いていた暮らしを手に入れ、さらには資産も増えた素晴らしい年だった。
ただ、やっている感はあったものの、それだけで終わってしまっているような、そんな年でもあった。到達したい地点がおぼろげだったし、全体の地図が霞んでいた。
どこに行きたくて、そのために何が必要なのか。そして、必要なものに行き着くにはどうすればいいのか。そのような、観測ができる読書と勉強を2021年は試していきたい。
丁寧に紡ぎ、編む。
この言葉がなんだかしっくりきている。なんとなく読むのではなく、繋がりを意識した読書を進めていきたい。あわよくば、そのような読書をしている人たちと繋がり、新たな発見ができることも期待している。
まだ、私は読書の仕方を知らない。
ようやく、読書の道を踏み出そうとしているようだ。ここまで、長かった。
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