前田さんのメモ魔めもめも

前田さんの著書「メモの魔力」の巻末にある、1000問の問いに答えるワークをやった。

レベル1の90問まででもわかったことがある。

それは、言葉にできるかどうかが大事であるということだ。

例えば、40代ではどのようなことを期待されているか? という質問に対して、「わからない」という人が大半ではないだろうか。

それに対して、「期待されたくない」という返答があれば、それはその人のひとつの軸なのである。

わからない、言葉にできない、難しい。

そのようにして確かにそこにあるモヤモヤを放置してしまうことが、良くないのだと思う。

では、期待されたくないのはなぜなのか? を考えてみると、幼少の頃に期待されて嫌な思いをしたことがある、といったものが見えてくるとする。

そして、嫌な思いをしたことはどんなことだったのか? を掘り下げると、大人になった自分が無意識に避けていることが見えてくるかもしれない。

そういった、質問によってあぶり出される、自分があまり意識していない部分が見えてくることが、このワークの本質と思っている。

あぁ、ここまでで書きたいことが終わってしまった。

なので、もう少しだけ本そのものについて触れてみようと思う。

「1000個の質問ワークができた!自己分析をこれだけやった!すごい!」

というのは、この本でいうファクトである。

SNSに「これだけやりましたー!」とアップするのもファクトであり、抽象化も具体化もせず、何も動いていない状態である。

事実はただの材料である。それを何に繋げ、どんな行動に落とし込めるのかが、この魔力の使いどころである。

さて、この本では抽象化について触れるページがとても多い。

メモというわかりやすいワード、そしてメモのハウツーから入り、だんだんと本当に伝えたい世界に読者を巻き込む流れだ。

そして、このデジタル時代にあえてアナログなメモの提案をすることで、ギャップという武器も使っている。

それも、ITの最先端を走る、SHOWROOMの社長からの提案だ。さぞギャップの力は無意識に強く働いているだろう。

この仕組み自体が、前田氏の抽象化について伝えたいことと解釈している。

Amazonのレビューを見てみてほしい。
メモについて勉強している人のこの本に対する評価はとても低い。

つまり、メモについての本だと思って買った人の評価は低いのだ。

この本は「概念を具体にいかに落とし、行動に繋げるか?」という内容である。

そんなことを書いても売れないので、あえてギャップを効かせた「メモ」を全面的に出している。

確かにメモだけにフォーカスすればありきたりな整理術しか書かれていない。

僕たち読者がピックアップすべきは、なぜそのように整理するととてつもない量のアウトプットができるのか、だ。

ツールはなんでもいい。

やりたいことがあって、それをやるために必要なことを提案しているだけの話だ。

具体→具体→抽象→具体→抽象

といった具合に、なんども上下運動を繰り返し、「行動が大事」というメッセージを伝えているのである。

そんなわけで、僕はひたすら読んで書くことが大事であるという感想を持って、noteを閉じることにする。

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