優しい自分が、たかまつなな @nanatakamatsu が中身がゼロであることを指摘してあげるコーナー

投票率が上がったら日本の政治がよくなるという「カルト宗教」が巷にはびこっている。その教祖の一人がたかまつなな、その人である。

これは単純な啓蒙主義で、すべての有権者が完全に候補者の情報を獲得しており、生真面目に検討し、全身全霊で候補者を比較検討するという「この世ではおよそあり得ない性善説の最高位」の妄想に次ぐ妄想の塊から生み出された詭弁中の詭弁である。

これはこの世で一番くだらないオナニー活動であると私は考える。

たかまつななは若者の政治参加を推奨するために芸人になったらしいが、やっていることは「笑わせる」ではなく「笑われる」だけのロートル芸人で、芸が無い芸人である。ネタは凡庸でネタでテレビ番組に出演することはほとんどなかった。ではどうするか?彼女はTVに出るために「お嬢様育ち」ということを十二分に「利用」した。これは恥ずべきことのNo.1であり、それだけで常人なら芸能活動をこの世から抹消したくなるようなことである。

画像2

このように出身学校のブランドと「お嬢様育ち」であることだけてTVに出て、喋ることもお嬢様育ちであることの自慢を「それが自慢になってしまうんですか?」的なわざとらしいギャップで痛々しい。しかし、痛々しいことは罪ではない。愚行権の範囲である。また、その後はクイズ番組に連続して出演してクイズ番組芸人になるのだが、果たしてクイズ番組芸人でクイズ番組にでることが当初目的に1ミリでも資したのか本人に聞いてみたいものである。

えっ、クイズアカデミー……?????????これが……若者の……政治参加を……目標に生きてきた到達点ですか……月5000円のクイズサロン……?????????????

しかし一応、当初の目的は脳髄のかすかどこかに残っていたようで、選挙に向けて打ったプロジェクトがある。これである。


画像2


これはポリティカルコンパスの超劣化版だが、これの愚かしいところは消費税が第一で憲法問題が二番というところだ。フローチャート式であることの限界だろうが、政策の優先順位は人によって違うんだからこんなものを押し付けて若者に政党を選ばせるのは愚行中の愚行である。これは「投票操作」にもなるので、責任ある立場の大人は絶対にやるべきではない。あなたも試しにやってみよう!!抱腹絶倒の結果が待ってるぞ!!(爆笑)

たかまつななはこの後、マスメディアの中枢、NHKに入る。その間、ほとんど活動は停滞する。そして数年でやめる。こう後に語っている。

 私がNHKに入局したのは、「若い世代に向けて政治や社会問題を伝える番組を作りたい」という目的があったからです。NHKで働いていれば、いつかできるかもしれないけれど、もしかしたら10年、20年かかってもできない可能性がある。今27歳ですが、例えば20年後、47歳のときに17、18歳の子に向けて番組を作るのは無理だなと思ってしまって。今でもすでに高校生と10歳くらい年齢差があるので、完璧ではなくても今すぐやったほうが良いんじゃないかと思った、というのが大きな理由ですね。あと、元々副業をしながらNHKに勤めていたんですが、これが2年毎の許可制なのです。今回、この更新が下りなかったということもあって「すぐに挑戦したい」という気持ちの方が強くなったんです。さらに、コロナの影響でこれまでやってきた出張授業などの活動ができなくなった、ということも大きかったですね。(取締役を務める)笑下村塾の方向性や自分の生き方を大きく見直さざるを得ない状況になり、退職を決意しました。


この程度のことすらNHKに実際に入らないとわからないのは不思議だが、芸人を捨ててNHKに入りまた辞めて出てきて自称芸人になることがなにか目的に利したことはあったのかとても気になるところである。もとから自称芸人だからどっちでもいいが。


ここまで七転八倒してたかまつななは「若者の投票率を上げる」ことに一応頑張っているようだが、その結果が望ましい結果になるという根拠はない。佐藤優に曰く、「投票率が99.9%になった社会とはなんですか?ソビエト連邦ですよ」。投票率が99.9%まであがることはなにも社会の前進を意味しないのだ。

さらに前回の参議院議員普通選挙では気になる動きが出てきた。「NHKから国民を守る党」当選者である。NHK憎しのあまり代表は「不倫ですよ!路上ですよ!カーセックスですよ!」と政見放送で複数回連呼して政策論議は殆どなかった。とにかく目立つことだけが目的な泡沫候補だったが、何と当選してしまうのである。


これをみるとN国を当選させたのは40代前後の男だが、若者も十分に扇動されてしまっていることがわかる。投票率向上というのは、このように「面白いキテレツなもの」「やけっぱちなもの」「投票自体をアテコテにするもの」「勝ち馬を当てるようなもの」が大量に入り込むと言うことである。投票率が低いと言うことはわざわざ意思表示をしたいと思った人が投票に向かうということだが、これを若者よ投票にいけ、と無茶苦茶なフローチャートでごり押ししてねじ曲げることは政治を良くしない。むしろ「熟慮の民主主義」から遠ざかる愚行なのである。

そもそも、若者含め日本の有権者の支持政党の半分くらいは「支持政党なし」だ。

既存政党のどれか一つを選択するということを無理に若者に押しつけてそれをさも義務かのように語ることは詭弁である。若者の支持率が上がれば若者向けの政策を行ってくれるというのがたかまつななの唱える念仏だが、すでにかなりの票が自由民主党に投票されている。しかし自由民主党が若者向けの政策を打ち出すことはない。これは若者だけ投票率があがりほかの年代の投票率が低いままというのがあり得ないためである。1人1票制の中では論点が盛り上がって投票率が高まるなら全年代総じて投票率が上がる。その中で若者と呼べる有権者は絶対少数なのだ。

画像3

であれば若者向け政策を打ち出させるべく「戦略的投票」を1つの政党に向けて若者を集中して投票させるしかないが、たかまつななはそういうことは主張しない。既存政党のどれでもいいから投票すればよくなるという「ユートピア主義」である。シルバー民主主義に真っ向から立ち向かうには「年齢別選挙区」などの劇薬が必要という議論もあるが、たかまつななから出てくるのはYouTuberになって啓蒙するなどの「凡庸なアイデア」だけだ。

以上のことから、若者を政治に参加させようというのは極めて精巧に準備してその行動が逆効果にならないかを確かめて「石橋を、たたいてわたる」かのようにしなければならないことがわかったろう。だが、たかまつなながやっているのはもっとカジュアルで適当な扇動であり、投票行為を破壊しかねない政治的にねじ曲がったフローチャートを作るのが精一杯で、すべてが逆効果の悪影響だが、彼女の崇拝者は年長者を中心に多い。これはTehuくんを持ち上げたあげくおもちゃにして捨てた人たちと同じで、若者がなにか変なことをやっているといっちょかみして面白くなくなったら捨てるという日本社会の悪い癖なので、たかまつななも「担がれている神輿」が信頼できる神輿なのかどうかくらいは「自分のドタマで考えて」みるといいと思う。

【オマケ】たかまつなな堪能コース

やることが卑劣な気がするがこれが彼女のやりたかったことなんでしょうか……

イランを「広義のアラブ」と言ってペルシャ文明を歴史から削除して自説の誤りの辻褄を合わせる人と会話しても、あまり得るものはないと思いますよ。付き合う人を選ぼう!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?