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案の定住民投票を否決された日本維新の会、松井一郎、吉村洋文、橋下徹を笑う回

大阪都構想は案の定否決されました。僅差でしたが前回より票差が開いての否決で、大阪維新の会というローカルパーティーは大ダメージを受けます。

5年間で2回も否決されてしまう時点で終わっているのだが、日本維新の会の創設者橋下徹が政界引退してしまった以上、この政策を推し進めないと日本維新の会というものの中核価値が消えてしまい橋下徹の残り香が消えてしまうのでできなかった。ただ一度採決され否決された大阪都構想を再稼働させることは簡単ではなく、橋下徹が暴露してしまっているが、公明党本部に対して「賛成しないと対立候補を立てる」と言うことで公明党大阪府連を飛び越して賛成させる命令を下すことになった(これは結局公明党を混乱させて、かなりの離反者を出してしまい、股割きにさせて禍根を残してしまうことになる)。

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(松井一郎は前から政界を引退したかった雰囲気が出ていたので記者会見でもすっきりとした表情だったが、横にいる吉村くんは目が赤くなってしまっているのが印象的だった)

大阪都構想は大阪市を廃止して特別区を設置するという大胆な政策だったので、住所が消える、歴史ある街がなくなるという情緒に訴えてある程度成功している。

しかし、反対したのはシルバー世代だ、シルバー民主主義だという批判が巻き起こり、一部では老人から投票権を取り上げろなどという常軌を逸した発言もでてくるような状態だが、少し見方がゆがんでいる。

女性が全体的に反対に回っているのがわかるが、これは元々日本維新の会の女性の支持が弱いからであり、創設者橋下徹のスチュワーデスコスプレホステスとの濃密な夜の生活(パートナー妊娠中)という大スキャンダルだけが原因ともいえず、大きな敵を設定してその既得権益をぶっ壊すという劇場型政治のマッチョイズムが女性には忌避されたというところがあるだろう。日本維新の会は一時期極右勢力の石原慎太郎ー平沼赳夫グループと行動を共にしていた時代があり、その間は極右政党というイメージが定着してしまったことも影響しているかもしれない。

さらに、大阪都構想は腰掛け10年の構想なのにも関わらず、一度否決されて再度採決される理由を作るために構想をかなりいじくったせいか、投票直前にもなって構想の理解が全く進んでないということが明白になっている。

新型コロナの中で投票を強行したせいで説明会が5年前の数分の一しか開けず、全く理解を浸透させることができなかった。投票自体を1年以上延期するべきではなかったか。完全に後の祭りだが。

そして2度目の否決で松井一郎は任期の限りで政界引退、吉村洋文は国政転出の拒否、3度目の都構想は自分のいる間はやらないとまで確約した。これで日本維新の会は完全に終わったのである。国会議員たちは次の選挙にはどのような立場で臨むのか、今からとても楽しみである。

しかし、松井一郎はまだこのまま死ぬ気はないようで、公明党が数年前に都構想にぶつけた「総合区」構想というものをゴミ箱から拾いあげてきて推進しようとしている。

ただ、なんとこれは10月に松井一郎自身が否定しているのである。

まあ政界は嘘はついた者勝ちみたいなところなので潔癖症のようなことはあまり言うつもりはないが、1ヶ月で豹変する程度の話だったら最初から言わなければいいだけだ。松井一郎という「大嘘つき政治家」を今も担ぎ続けている日本維新の会も軽蔑の対象だし、あの程度の公務員をパブリックエネミーと設定して攻撃するだけの単純なトリックに引っかかり続ける大阪府の有権者のレベルのあまりの低さにも軽蔑する。

日本維新の会の党勢拡大には下地幹郎の100万円不法献金問題より大ダメージが与えられただろうが、ローカルパーティーとしての大阪維新の会はこれからも大阪府民に支持され続けるだろう。大阪維新の会は大阪から外に出て行くことは諦めて、ローカルパーティーとしてずっとやっていけばいいんじゃないか。

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