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コロナ騒動の中で考えていること:健康について④

今回はコロナ騒動の中で健康について考えたこと。その③だけどタイトルは④という、、我ながらややこしい笑

では、早速『過度な清潔志向を緩めていこう』というテーマで書いていこうと思う。このことについては以前から少し思うことがあって、現在の日本はあまりに清潔意識が強すぎるのではないかと思っていた。世の中には抗菌グッズが溢れ返り、ことあるごとに消毒、消毒と言われているが、果たしてそんなに人間の身体を除菌して良いのだろうか。

今回はこのことについてあらためて調べてみようと思い、藤田 紘一郎氏の著書『手を洗いすぎてはいけない。超清潔志向が人類を滅ぼす』を読んでみた。この本の中で藤田氏は本来の健康についてこう語っている。

『生物としての自然を大事にすること』キーワードはこれだけです。人も自然の生き物であることを認識せずして、人間が本当に健康になることは出来ない。健康のためにまず身の回りの雑多な微生物の存在を認めること。それらと大らかに付き合っていくこと。そのための第一歩がとても簡単であり、非常に大切な『手を洗いすぎないこと』

では具体的には、どのような手洗いが良いのか。藤田先生によると、『両手を軽くこすりながら、流水で10秒ほど流す』これだけで充分とのことだ。石鹸やアルコール消毒をしている人が、この方法に切り替えた際、はじめのうちは下痢や少々の風邪を引くかも知れないがそれで良いようだ。今までの過度の手洗いで免疫力が弱くなっていて、充分な免疫力が育っていなかったからそうなったのであって、安心して良いとのこと。

では逆に手を洗いすぎるとどうなるのか?人の皮膚には表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌を始めとする約10種以上の『皮膚常在菌』という細菌がいて私たちの皮膚を守ってくれている。

皮膚常在菌は皮膚から出る脂肪を餌にして、脂肪酸の皮脂膜を作ってくれている。皮脂膜は『弱酸性』であり、病原体のほとんどは『酸性の場所で生きる事が出来ない』とのこと。つまり常在菌が作り出す弱酸性の皮脂膜が、病原体から私たちの身体を守ってくれているようだ。

大半の微生物はpH7~8(中性・弱アルカリ性)が最適値となりますが、このpH最適値から外れてしまうと微生物の増殖は抑制されます。また菌の種類によって増殖可能な最適pHがあり、例えば一般細菌であれば、酸性生育限界値は5.0~5.5、アルカリ生育限界値は8~9、最適は6~7。大腸菌であれば、酸性生育限界値は4.5、アルカリ生育限界値は9、最適は7.0~7.5となる(株式会社 東邦微生物病研究所のお役立ち情報 細菌とウイルスより一部引用)

話は少し変わるが、20代の終わりにあるワークショップに参加したことがあり、そこで自家製酵素ジュースを作ったことがある。そのワークでは、まず自然に生えている草木の新芽を少しずつ集め、合計でおよそ2キロくらい集める。新芽だけで2キロも集めるのは大変なので、色々な雑草も混ぜていた気がする。そして集めた葉っぱを水洗いし、包丁で手頃な大きさに切りそろえて、たしか海の精という商品だったと思うのだが、それを混ぜて少しずつ発酵させていくのだ。

それから2週間ほどの間、毎日朝夕2回、手を使って集めた葉っぱを混ぜていく。この時に手で混ぜるのだが、ビニール手袋などせずに素手で行う。皮膚の常在菌が混ざることに意味があるからだ。出来れば、そこに住んでいる人たちの様々な常在菌が混ざると良いとのことだったので、当時住んでいたシェアハウスの住人にも協力して混ぜてもらった記憶がある。

最後に発酵させた酵素ジュースは液体の成分のみを濾して、それを少しずつ飲むのだが、この酵素ジュースを飲むと毎回不思議なことが起きるのだ。何故か飲むたびに毎回、身体の柔軟性が向上するのだ。具体的には立位で前屈すると、飲む前と比べて遥かに身体が柔らかくなったのだ。理由はよく分からないがワークショップの参加者全てが実際に体験して、自分たちも体験したので勘違いではないと思う。

私はこういった経験をしたことがあるので常在菌を殺すような過度な消毒や殺菌は、果たして身体にとって良いのか以前より疑問に思っていた。今回紹介した本の内容も体験も正しいとは限らないが、私は自分の身体で手洗いについて実験してみようと考えている。

最後に藤田先生の別の著書から免疫力について、自分の身体の免疫力の状態をどうテストするか良い病気があると書いてあった。それは『ノロウイルスが目安になる』とのことだった。ノロウイルスは繁殖力は強いが、感染力は強くないようで、ノロウイルスに罹っているならかなり免疫力が下がっていると見て良いとのこと。ちなみに私は短大生の頃にノロウイルスに罹ったので、当時の免疫力はかなり低かったのだろう笑

そしてノロウイルスの感染力が低い証拠に、私は当時、父、母、妹2人と一緒に住んでいたが私以外は誰もノロウイルスを発症しなかった。トイレは共同だったし、特にアルコール消毒などもしていなかったが、皆、平気そうにしていた。私もノロウイルスは感染力が強いというイメージがあったが、過去のことを思い出すと誰も感染していなかったことを思い出した。

書き出すとキリが無いが、インフルエンザだって同じだった。私がインフルに罹っても家族が感染った覚えがない。父親にいたっては風邪さえ引いたところをほとんど見た覚えがない笑 恐らく、家族の中で一番清潔意識が低そうだが、かえってそれが良かったのかも知れないと思う。


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