建設現場でがんばる若いゼネコンマンへ 〜その21〜
【もしかして、僕は『37万人にひとり』⁈】
前回から、急に話は変わります。
建築・建設業界って、いろいろな資格があります。
現場で作業する専門業者さんの資格も入れれば、それこそ山のようにありますが、ゼネコンの現場担当(現場監督)として、"持つべき資格"というのがあるかと思います。
僕は"資格を持っている=仕事が出来る人"では決して無い、と思っています。
これは、自分も含めてです。
がしかし、建築・建設業界の特性でもありますが、このような資格所有者は、その業務やスキルの特性によって、"一定のニーズ"(仕事のメンバーやパートナーとして求められる)があるのも事実です。
つまり、建築・建設業界では、資格を持っているということは、まずその"プロジェクトのメンバーに選ばれるか否か"のフルイの役割を果たしているとも言えます。
この業界で生きていくには、なんらかの資格を持っていることが、『自分はプロジェクトにおいて役に立つ』、『仕事を任せてもらえるに値する人材だ』とアピールする最初の材料になるということです。
なので、実務でスキルアップを図るのはもちろんですが、自分の価値を資格を取得することによって示していく、高めていくというのは、大切なことだと思います。
突然ですが、2019年3月現在、全国に"一級建築士"は、約37万人います。
僕も一級建築士を取得しているので、そのひとりです。
更に、僕は"1級建築施工管理技士"も取得しています。
1級建築施工管理技士は、約29万人です。
ということで、一級建築士と1級建築施工管理技士を"両方持っている人"というのは、当たり前ですが、最大で29万人となります。
当然、1級建築施工管理技士が、全員一級建築士を持っている訳では無いので、実際の人数はもっと減ってきます。
ただ、一級建築士で1級建築施工管理技士を持っている人は、この結果から、最大78.4%ということになります。
で、"建築積算士"という資格があります。
これが、約13,000人います。
同様に計算すると、一級建築士で建築積算士でもある人は、最大3.5%になります。
一級建築士100人に対して、4人弱ですね。
で、"認定コンストラクションマネジャー(CMr)"という資格もあります。
これが、約1,300人。
同様に計算して、一級建築士でCMrでもある人というと、最大0.4%になります。
一級建築士1,000人に対して、4人程度です。
ぐっと、少ないですね。
更に更に、"建築コスト管理士"という資格があります。
これも、約1,300人程度。
同様に、一級建築士1,000人に対して、4人程度ですね。
ここまでの計算は、"一級建築士で、◯◯の資格も持っている人"で、計算しました。
では、一級建築士・1級建築施工管理技士・建築積算士・認定コンストラクションマネジャー・建築コスト管理士、全ての資格を取得している人は、何人・何パーセントいるのでしょうか?
どうでしょう。
なんか、めちゃくちゃ少ないと思いませんか?
下手したら、"ひとりもいない"、とか。
実はこれ、確実に1人、います。
それは、
『僕』
です(笑)。
僕は、この5つの資格を全て持っています。
で、ふと思いました。
『僕は、もしかしたら、"一級建築士37万人の中の唯一(ただ1人)の存在"なんではないだろうか?』
と(笑)。
もし、そうでなくても、一級建築士と建築コスト管理士を両方持っている人は、最大で0.4%。
これに、CMrを持っているという条件を重ねて、仮に半分いたとしても、0.2%。
1,000人に2人です。
この時点で、なかなかの"希少人材"になるのではないでしょうか?
「そんなの、資格の選び方で、どうにでもなる。」という人がいると思います。
それは、その通り。
マイナーな資格を対象に入れれば、あっという間に、"37万分の1"になるかも知れません。
ただ、ここで言いたいのは、37万分の1になるのが価値なのでは無く、『自分の武器になる資格を持ち、それを磨き上げ、自身の価値を高めよう。』ということです。
実際僕は、この5つの資格を武器にして、戦っている・戦えていると思います。
そして今現在、年齢的なキャリアの積み重ねももちろんあると思いますが、それ以上に、自分のこの資格という武器をベースに、個人のスキル・存在感を存分に発揮して、プロジェクトを的確、且つ、積極的に推進することにより、クライアントからの信頼を獲得出来ています。
そう、自信を持って仕事が出来ているんですね。
そして僕は、この5つの資格は、なかなか良いシナジーが得られると考えています。
では、「この5つの資格を取ればいいのか?」というと、そう単純ではありません。
どういうことか?
それについても今後、お話ししていきたいと思っています。
特に、現場の若い人たちが、
「今後、どうすれば良いか?」
「個人として、会社の中では無く、"仕事"で生きていくためには、何が必要か?」
ということで悩んでいるなら、僕なりの視点や解釈をお伝えしていくことで、若い人たちの何らかの気付きになり、それぞれがやりがいを持って、仕事が出来る切っ掛けになってくれたら嬉しいです。
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