家業の地雷…それは就業規則
「うちは、親父の頃から営業マンに残業代なんて出してないな〜。でも、営業手当はちゃんと払ってるよ。」
ちょっと前、地方中小企業アトツギの友人との会話。
「それたぶん地雷だから、今すぐ就業規則見直した方が良いよ。」とだけ伝えた。
★★★
僕はアトツギの後輩から相談される際は「長く続いている家業には金銭面だけでなく、いろんな資産と負債がある。それをよく見定めて、手を打ってね」というアドバイスをするようにしている。
そんな中小企業の負債ワースト1、家業の地雷は就業規則だと睨んでいる。
理由としてはこの辺り↓
①働き方改革の名の下、近年大きく労働法制は変化している。特に残業周り。コロナであまり注目されなくなったが、今も刻一刻と厳しくなっている。でも、労働法って事業を伸ばすというよりは事業を縛るもののせいか、経営者は見逃しがち。
②先代(親)世代は「熱血」だったり「根性」だったりの強い成功体験を持っている為、法律の縛りに無頓着だったりする。営業マンなどに成果報酬を取り入れていると特に。
③古参社員も「こんなものか」と慣れてしまっていて問題に気づかない。中途入社組がいれば気づくこともあると思うが、なかなか入社直後に労務については言いづらいのが現実。そうこうしている内に慣れてしまう。
④アトツギも自分の家業がまさか法令違反している可能性があるとは思いもせず、めんどくさい分野なのも相まって改めてチェックしない。
⑤(顧問税理士はいるものの)顧問社労士がいる中小企業は少ない為、気軽にプロフェッショナルに相談しにくい。
正直、アトツギには事業変革 / 拡大に集中して欲しいと思うけれど、こればっかりは企業の土台を形成するもの。
また、コンプライアンスは経営者がラインを示さなければならないもの。
家業に戻ったら、一度しっかりと見直すと良いと思う。
Good Luck!
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