観劇レビュー:千と千尋を観て初めて泣いた
千と千尋の舞台をHulu配信で観劇することができた。
昨年4月頃、千と千尋がミュージカルになると知り興奮と喜びていっぱいだった。
と同時に、誰もが知る人気作品。チケットの入手がどれだけ困難であるかは容易に想像ができ、またコロナも油断ができない昨今。
わたしは最初から観劇を諦めていた。
そんななか、Twitterを観ていたら千穐楽を前にHuluで配信するとのこと。
5,500円。少し迷ったが、観劇したい気持ち、自宅で楽しめる手頃さから私は観劇しない選択肢はなかった。
観るなら上白石萌音ちゃんと決めていたので迷わなかったが、橋本環奈ちゃんだったらどんなふうに千尋を演じたかすごく気になる。
朴璐美さんの湯婆婆はコミカルでまた優しさもあって、とても好感が持てた。映画と違ってすぐに場面転換ができないことも相まって、映画で描かれなかったシーンも楽しむことができた。
醍醐虎汰朗くんの演じるハク様。動きの美しいこと!
ウロコがキラキラっと降るシーンとか。走り回るシーンの身のこなしがただただ美しく。川の神様である彼の神秘的なところが一層引き立っていた。
観終わって知ったけどリン役の咲妃みゆさんて千尋のお母さんもやってたのー!!まじか!リンは作中でも姉役のような立ち回りだし、その配役もなんだかいいね。千尋のお父さん役も兄役の大澄賢也さんが兼ねてていいね。湯屋の姉貴、兄貴が千尋の父母っていうのは深い。
田口トモロヲさんの釜爺。名建築で昼食をを観ていたのであの人だとなった!
キャストの名前を挙げたらきりがないくらい親しみのあるキャラクターばかりだしそれを再現する演者のみなさんの力。
銭婆婆が髪飾りを千尋にあげるシーン。銭婆婆の優しさが溢れて、また千尋がハクや両親が心配で不安になってしまう気持ちもなんだかわかって、わたしも泣いてしまった。そこからハクが迎えにくるシーン。龍の演出が美しくてその感動もあったのかな。なんか涙が出てきてしまった。
わたしは千と千尋の映画は幾度となく観ていて、観るたび感動しているが、それでも千と千尋を観て涙を流したのは初めてだった。
ラストのシーン。舞台ならではのエンディングでとても素敵だった。
千尋という名前。この映画を観た当時はとにかく「ちひろ」という名前が羨ましかったし、音楽も大好きだったし、いつかピアノで弾けるようになりたいと思ってた。
今回舞台を配信してもらえて本当にありがたかった。
劇団四季のように常に上演されているわけではないから実現できることなのかもしれないけど、また機会があったら映像でも楽しみたいし、もちろん舞台でも観てみたい。
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