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ロシュフォールからの出発。

※作品の内容に触れますので、ネタバレいやだったら読まないでね!!素敵な映画だったので、ぜひご自身の感想も大事にしてほしいです☺️

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ロシュフォールの恋人たちを観た。その時の感想を書きます。

『シェルブールの雨傘』で有名なカトリーヌドヌーブ主演、今作では双子のお姉さんと共演しており、カラフルな衣装やミュージカル映画というジャンル、可愛らしい雰囲気など姉妹版のような作品だ。

存在はずっと知っていたんだけど、なんとなくチャンスがなくて観ていなかった作品のひとつだった。このほどAmazon Primeにありがたく来ており、まずはシェルブール、つづいてロシュフォールを鑑賞した。
シェルブールもロシュフォールもそれぞれご覧になった方はご存知だろうけど、内容は全く異なる。シェルブールが戦時中の話であるのに対し、ロシュフォールは戦争も少しは話に出てくるものの、戦時中というわけではない。

もうね、お衣装のかわいいこと。カラフルで、当時モノクロからカラーに切り替わったことをこれでもかというほど伝えるため、製作陣はカラーを使ったそう。そして、音楽。音楽素晴らしい!これ、フランス語だけど歌えるようになりたいなって歌がたくさんあった。実際みんな踊る音楽もあるけど、踊りたくなるような楽しい曲、美しい曲、切ない曲などなどほんとに素晴らしい。

豪華なキャストも見どころである。そして、俳優たちのなかでも一際動きに品のあるのがジーンケリー。ジーンケリー、ダンスうま!笑 バレエなんでしょうね、ひとつずつの動きのなんと色気のあること。指の先、足の先、表情まですんごくアンニュイでキューンとなった。おじ萌え。笑 そしてそして忘れてはならないのは、ウエストサイドストーリーの赤いシャツの彼が出ていること!!ここであなたに会うなんて。

ただ、なんと言っても最も素晴らしいと感じたことは、ストーリーだ。なんかカラフルだし踊って歌って楽しい感じなんでしょ、って思ってすこし苦手意識あったんだけど、そうじゃなかった。。もっと深かった。。

最後、主人公が出会いを求めてロシュフォールを出てパリに向かうところ。主人公の表情、「自分を想っているひとがどこかにいるんだろうな、会えるといいな」と思っていると解釈した。やっぱり今でも忘れられない。

まだ見ぬ誰かが、自分との出会いを心待ちにしている。自分のことを愛してくれる、のかもしれないって思っただけで、わくわくしてくる。一番の魅力ってそこかなと思った。

私は恋愛経験はほとんどないので、誰かとのご縁を期待する身としては、とても素敵に感じた。ロシュフォールを出発しパリに向かうヒロインは、どんなことを考えていたのかな。彼女は彼に会えただろうか。
そんな続きを想像したくなる余韻のある終わり方がとても見事だった。
誰かとの出会いを期待して、それも自分を想ってくれている人がきっといるその場所に旅に出たいものだ。

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