Hotspringが描く「旅行予約の未来像」

先日、『リーンスタートアップの罠』の中で、新たなプロダクトを開発中だと書きました。おかげさまで本日、そのプロダクトを正式にローンチすることができました!

こころから、「プラン型旅行商品」の販売開始のお知らせ

「プラン型旅行商品」と呼んでいるこのプロダクトは、旅行の計画から予約までの一連の体験を、ひいては旅行業界を、未来のあるべき姿に一歩近づける力を持っていると確信しています。

プロダクトの具体的な話はプレスリリースを読んでいただくとして、今回のnoteではこのプロダクトが持つ意味や、そこにかけるぼくの想いを書こうとおもいます。


Hotspringが目指す世界


はじめに、ぼくらが何を目指しているのか、かんたんにお話しします。

オンライン旅行代理店(以下、Online Travel Agencyを略してOTAと表記します)が世界中で爆発的な成長を遂げ、多くの旅行予約がインターネット上で完結するようになりました。

しかし、多くのOTAでは旅行の目的地、日程、人数などの条件があらかじめ決まっている上での「検索」が前提とされていてます。純粋に「旅行にいきたい」という気持ちがそのまま予約へとつながるような体験は、まだ実現できていないのではないでしょうか。

ぼくらは、旅行が大好きです。2017年5月に会社をつくりはしたものの、創業メンバーそれぞれが旅行をしていて(世界一周旅行中の人もいた...)、2ヶ月ぐらい会社としてスタートできなかったくらいに。それほどまでに好きな旅行というものを、もっと手軽で、もっと身近なものにしたいという想いで作ったのが、Hotspringという会社です。

創業以来、ぼくらはありとあらゆる角度から「旅行にいきたい」という気持ちを、実際の旅行へとスムーズにつなげる方法を模索し続けてきました。創業から約半年は自己資本でやりくりしながら、創業メンバー全員で旅行の国家資格を取得するなど(事業ほぼそっちのけで勉強した...)、まずは旅行という「市場」を知るところからのスタートでした。


『ズボラ旅』と、そこから見えた「次の一手」


創業から1年後の2018年5月、『ズボラ旅 by こころから(以下、『ズボラ旅』)』というサービスをはじめました。
「旅行にいきたい」と思ったらLINEを開くだけ。旅行好きのスタッフとチャットしながら行き先を決めて、そのまま宿や交通手段、アクティビティの予約ができる、というサービスです。

ありがたいことに、『ズボラ旅』は公開直後からすさまじい反響をいただき、1年半が経った今でも、テレビ番組や雑誌など各種メディアでご紹介いただいています。毎日たくさんのご相談をいただいており、ぼくらのサービスによって多くのお客さまの旅行をサポートできているのは本当に幸せなことです。

ぼくらは『ズボラ旅』を通して、数あるオンラインの旅行会社の中でもトップクラスに旅行者のニーズと深く向き合い、それぞれのニーズに合った旅行を実現している自負があります。

さて、現在オンラインで「旅行の予約」として提供されているものは、宿の予約、交通手段の予約、アクティビティの予約といった「点の予約」です。
しかし、旅行そのものの実体は、そういった「点」をつなげた「線」であると言えるでしょう。

現地で何をしようか?出発する日の朝は何時に起きればいいか?どのホテルが一番コスパがいいのか?飛行機は何時の便が安いのか?

「点」と「点」の狭間に落ちているそんな疑問は、すべて自分で調べ、考え、決めなくてはなりません。オフラインの旅行代理店で販売されている「全部こみこみ」のパッケージツアーと違い、オンラインでの旅行予約は、予約後にも考えるべきことがたくさんあります。

『ズボラ旅』に最も必要とされていることは、そんな「点」をストーリーによってつなげて「線」として提案することでした。『ズボラ旅』をローンチしてから1年半、毎日たくさんのお客さまとお話ししている中で導き出した結論からつくったのが、今回新たに発表したプロダクトである、「旅行プラン」です。


ストーリーと出会い、ストーリーを体験する


ここで、実際に販売している「旅行プラン」をみていただきましょう。

『うどんだけじゃない!1泊2日で香川の魅力を再発見する旅』

これは、秋にぼくが行ってきた香川旅行をプランにしたものです。
商品を見ていく中で、香川に対してのイメージは「うどんが美味しいところ」からどんどん広がっていきます。
「骨付鳥ってそんなにおいしいの...?アートの島ってのがあるのか。海が見えるこのホテル、よさそう。遠そうなイメージだったけど、意外と東京から1泊でも行けるの...!?今度の週末なら、交通費込みで×××円か。いいな....」といった具合で、旅行の計画から予約までの一連の体験をワンストップでカバーできるのが、このプロダクトの最大の価値です。

ぼくは、旅行とはストーリーだと思っています。日常からすこし離れたところにあるストーリーを五感で体験することで、それによって癒されたり、人生が豊かになったり。

旅行自体がストーリーなのだから、旅行を予約するサービスは、ストーリーとの出会いの場になっているのが、本来あるべき姿なはず。

このプロダクトでは、旅行というストーリーと出会い、興味を持ち、予約(購入)する、という一連の体験にとことんこだわりました。宿泊先のホテルについて細かい条件を並べて比較したり、最適な交通手段を検討したり...といっためんどうな作業は、徹底的になくしました。

ただなくしただけではありません。旅行好きが集まっている弊社のスタッフの知識を結集したデータベースや、自社開発した交通チケットとのマッチングシステム。今後も、考えつくあらゆる方法を駆使して、「旅行にいく」という体験から、少しでもめんどうな考え事や作業をなくしていきます。

「予約して、行くだけ。」
これを、オンラインにおける未来の旅行予約のスタンダードにしたいと考えています。

「旅行は自分で計画するから楽しいんじゃないか」という意見もあるでしょう。しかし、美味しいご飯を食べようと思ったときに、材料を買い揃えて自分で料理する人もいれば、レストランでシェフのおすすめを注文したい人もいるでしょう。OTAを八百屋や魚屋に例えるなら、ぼくらはレストランです。自分の持っている知識や情報だけでは想像し得ないものと出会い、体験する。そういう場があってもいいのではないでしょうか。


旅行の「ストーリー」を保有している事業者・個人の方へ


今回、旅行のストーリーをそのまま商品化することができる仕組みをつくりました。そしてこれから、さまざまな旅行のストーリーを「旅行プラン」として世の中に提供していきたいと意気込んでいます。

そこで、さまざまな旅行のストーリーをお持ちのみなさんにお願いがあります。
世の中には、ガイドブックや旅行メディア、テレビの旅番組など、すでにたくさんの素敵な旅行のストーリーが溢れています。みなさまがお持ちの素晴らしい旅行のストーリーを、ぼくらと一緒に、予約/体験できるものとして世の中に提供しませんか?

みなさまがお持ちのストーリーを「旅行プラン」として一緒に商品化することで、世の中にたくさんある「旅行にいきたい」という気持ちを、実際の旅行として実現していきましょう。

ご興味をお持ちいただけましたら、メールにて contact@hot-inc.jp 宛にご連絡いただくか、Facebookメッセージにて有川宛に直接ご連絡いただければ幸いです(リンクを踏むとメッセンジャーが開きます)。

ご連絡、お待ちしております!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?